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    <title>gojo | specials</title>
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    <updated>2008-09-13T15:00:01Z</updated>

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    <title>フレッシュ！ - 6　入学前夜</title>
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    <published>2008-09-13T15:00:01Z</published>
    <updated>2008-09-13T15:00:01Z</updated>

    <summary>６　入学前夜 　「淫蕩」。僕は辞書で調べてみた。 「淫らな行為に耽る。それが度を過ぎた様子、情態」 　僕には当てはまらないな、と思って分厚くて埃っぽい辞書を閉じた。読みかけの「風の谷のナウシカ」「アキラ」「アドルフに告ぐ」をぱらぱらとめくりながら、ここ一週間のことを考えていた。考えていると勃起した。先端が痛かった。 　白里舞子とは、井上の家まで送って行った帰りにレンタルビデオ屋で会った。ぼーっと普段はかけない眼鏡をレーベルに近づけて見ている白里を見かけた。 「映画観ると」 「あらあ、うん、暇やっけん」 「一人？」 「うーん、いつ帰るか分からんけどお母さんもお父さんもスナック」 「じゃ」 「じゃ...</summary>
    <author>
        <name>岸川真</name>
    </author>
    
    
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        ６　入学前夜 　「淫蕩」。僕は辞書で調べてみた。 「淫らな行為に耽る。それが度を過ぎた様子、情態」 　僕には当てはまらないな、と思って分厚くて埃っぽい辞書を閉じた。読みかけの「風の谷のナウシカ」「アキラ」「アドルフに告ぐ」をぱらぱらとめくりながら、ここ一週間のことを考えていた。考えていると勃起した。先端が痛かった。 　白里舞子とは、井上の家まで送って行った帰りにレンタルビデオ屋で会った。ぼーっと普段はかけない眼鏡をレーベルに近づけて見ている白里を見かけた。 「映画観ると」 「あらあ、うん、暇やっけん」 「一人？」 「うーん、いつ帰るか分からんけどお母さんもお父さんもスナック」 「じゃ」 「じゃ...
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    <title>フレッシュ！ - 5　春の憂鬱</title>
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    <published>2008-09-13T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-09-13T15:00:00Z</updated>

    <summary>５　春の憂鬱 　５　春の憂鬱 　ミルクのような匂いが鼻孔に溢れた。 「うち、どげんやった？　ねえ、どげん」 女の部屋のベッドの上で、僕は天井の白熱灯をぼんやり眺めていた。その僕の視界に、覆いかぶさるようにして白里の顔が入ってきた。 　ポニーテールをといたウェーブがかかった髪が、僕の貧弱な胸にかかった。くすぐったかった。でも、僕は無表情を崩さなかった。 「ねえ」 白里は裸の上半身を預けてきた。そして胸に顔をのせて、僕を上目使いで見つめた。白里の卵形の顔の先端、顎の部分があばら骨をぐりぐりして痛かった。 「痛かなあ」 「ずうっと、栄助、ちんちんば入れんで卒業してさ、急に家に来るとやもん。そいでこう...</summary>
    <author>
        <name>岸川真</name>
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        ５　春の憂鬱 　５　春の憂鬱 　ミルクのような匂いが鼻孔に溢れた。 「うち、どげんやった？　ねえ、どげん」 女の部屋のベッドの上で、僕は天井の白熱灯をぼんやり眺めていた。その僕の視界に、覆いかぶさるようにして白里の顔が入ってきた。 　ポニーテールをといたウェーブがかかった髪が、僕の貧弱な胸にかかった。くすぐったかった。でも、僕は無表情を崩さなかった。 「ねえ」 白里は裸の上半身を預けてきた。そして胸に顔をのせて、僕を上目使いで見つめた。白里の卵形の顔の先端、顎の部分があばら骨をぐりぐりして痛かった。 「痛かなあ」 「ずうっと、栄助、ちんちんば入れんで卒業してさ、急に家に来るとやもん。そいでこう...
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    <title>映画右往左往 作品篇 - 14　ブリキの太鼓（フォルカー・シュレンドルフ）</title>
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    <published>2008-09-09T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-09-09T15:00:00Z</updated>

    <summary>14　ブリキの太鼓（フォルカー・シュレンドルフ） 　高校時代は、出身地とはまた違う、のどかな地方都市に住んでいた。教室の窓から外を見ると、湾の向こうにいつも大きな山が見える。晴れた日曜日には自転車に乗って埋め立て地に向かい、山がもっと大きく見える海岸のテトラポッドの上で、本を読んだり勉強したりしていた。それしかすることがなかったのだ。県立美術館へ行くことも覚えたけれど、頻繁に足を運ぶような場所ではない。そんなある日、若い美術教師のT先生が、美術室にビデオデッキが入ったから何か映画でも観るといい、と生徒たち（男子校である）に伝えてくれた。ビデオ！　何やら神々しい響きがした。まだビデオデッキがどの...</summary>
    <author>
        <name>岡田秀則</name>
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        14　ブリキの太鼓（フォルカー・シュレンドルフ） 　高校時代は、出身地とはまた違う、のどかな地方都市に住んでいた。教室の窓から外を見ると、湾の向こうにいつも大きな山が見える。晴れた日曜日には自転車に乗って埋め立て地に向かい、山がもっと大きく見える海岸のテトラポッドの上で、本を読んだり勉強したりしていた。それしかすることがなかったのだ。県立美術館へ行くことも覚えたけれど、頻繁に足を運ぶような場所ではない。そんなある日、若い美術教師のT先生が、美術室にビデオデッキが入ったから何か映画でも観るといい、と生徒たち（男子校である）に伝えてくれた。ビデオ！　何やら神々しい響きがした。まだビデオデッキがどの...
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    <title>月刊映画日記2008 - 9 『コッポラの胡蝶の夢』 フランシス・フォード・コッポラ</title>
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    <published>2008-09-09T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-09-09T15:00:00Z</updated>

    <summary>9 『コッポラの胡蝶の夢』 フランシス・フォード・コッポラ 　マット・デイモン主演の『レインメーカー』（１９９７）以来、コッポラ１０年ぶりの新作が完全自主制作でかつHDビデオ撮影という記事を何かの雑誌で目にしたのはいつのことだったか。思い出そうとしてみたものの、まるで思い出せない。 　前作『レインメーカー』は、僕が初めて劇場で封切り時に見たコッポラ映画であり、確か大阪の今は無き北野劇場で見たような気がする。１０年前にはまだ年に数本を劇場で見れば良い方だった僕は、取り立てて意識することなく、暇つぶし程度の心持ちでこの映画を見たのだった。前情報もほとんど知っておらず、マット・デイモン主演のヒューマ...</summary>
    <author>
        <name>佐藤央</name>
    </author>
    
    
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        9 『コッポラの胡蝶の夢』 フランシス・フォード・コッポラ 　マット・デイモン主演の『レインメーカー』（１９９７）以来、コッポラ１０年ぶりの新作が完全自主制作でかつHDビデオ撮影という記事を何かの雑誌で目にしたのはいつのことだったか。思い出そうとしてみたものの、まるで思い出せない。 　前作『レインメーカー』は、僕が初めて劇場で封切り時に見たコッポラ映画であり、確か大阪の今は無き北野劇場で見たような気がする。１０年前にはまだ年に数本を劇場で見れば良い方だった僕は、取り立てて意識することなく、暇つぶし程度の心持ちでこの映画を見たのだった。前情報もほとんど知っておらず、マット・デイモン主演のヒューマ...
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    <title>月刊映画日記2008 - 8 『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』 ホウ・シャオシェン</title>
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    <published>2008-08-09T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-08-09T15:00:00Z</updated>

    <summary>『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』 ホウ・シャオシェン 　この日記を始めて早や半年が過ぎ、２１世紀日本特有の東南アジア型熱帯猛暑（スコール付き）を迎え毎日ひいひい言いながら間もなく撮影を始める『シャーリーの好色人生』（シャーリー・テンプル・ジャポン（以下stjp）・パート３）の準備に明け暮れている。 　この『シャーリーの好色人生』という中編劇映画は、冨永昌敬監督による『シャーリーの転落人生』（stjp４）との二本立て公開ということで制作される作品なのだが（年内に池袋シネマロサにて公開予定）、拙作stjp３は水戸短編映像祭の方々の全面協力による一種の「水戸市のPR映画」として制作できればと...</summary>
    <author>
        <name>佐藤央</name>
    </author>
    
    
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        『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』 ホウ・シャオシェン 　この日記を始めて早や半年が過ぎ、２１世紀日本特有の東南アジア型熱帯猛暑（スコール付き）を迎え毎日ひいひい言いながら間もなく撮影を始める『シャーリーの好色人生』（シャーリー・テンプル・ジャポン（以下stjp）・パート３）の準備に明け暮れている。 　この『シャーリーの好色人生』という中編劇映画は、冨永昌敬監督による『シャーリーの転落人生』（stjp４）との二本立て公開ということで制作される作品なのだが（年内に池袋シネマロサにて公開予定）、拙作stjp３は水戸短編映像祭の方々の全面協力による一種の「水戸市のPR映画」として制作できればと...
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    <title>映画右往左往 作品篇 - 13　雁来紅（鈴木重吉）</title>
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    <id>tag:gojogojo.com,2008:2072</id>

    <published>2008-08-09T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-08-09T15:00:00Z</updated>

    <summary>13　雁来紅（鈴木重吉） 　先日ある古書展で、巨匠キャメラマン三浦光雄の遺品だという写真帖を見る機会があった。10冊まとめて箱に入っていて、入札最低価格は100万円だと事前に聞いていたから、購入する気などもともとなかった。しかし古書店の方に伺うと、それでも前よりは値が下がったという。中には豊田四郎『夫婦善哉』の撮影現場のアルバムだってあるのだからどれも貴重な資料には違いないのだが、それでもそんなものが眼中になくなるほど静かに輝いている一冊があった。それは、三浦が修業中の身であった1919年から、撮影技師として一本立ちした松竹蒲田撮影所時代を経て、不二映画、入江ぷろだくしょん、そして東宝に所属し...</summary>
    <author>
        <name>岡田秀則</name>
    </author>
    
    
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        13　雁来紅（鈴木重吉） 　先日ある古書展で、巨匠キャメラマン三浦光雄の遺品だという写真帖を見る機会があった。10冊まとめて箱に入っていて、入札最低価格は100万円だと事前に聞いていたから、購入する気などもともとなかった。しかし古書店の方に伺うと、それでも前よりは値が下がったという。中には豊田四郎『夫婦善哉』の撮影現場のアルバムだってあるのだからどれも貴重な資料には違いないのだが、それでもそんなものが眼中になくなるほど静かに輝いている一冊があった。それは、三浦が修業中の身であった1919年から、撮影技師として一本立ちした松竹蒲田撮影所時代を経て、不二映画、入江ぷろだくしょん、そして東宝に所属し...
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    <title>自主映画づくり - 第5回</title>
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    <id>tag:gojogojo.com,2008:2069</id>

    <published>2008-08-07T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-08-07T15:00:00Z</updated>

    <summary> click 前回の文章がこのページに載った日に父は倒れ、１０日後に他界した。 今は実家に戻っている。 数年前にミミズクはカラスと縄張り争いをし、敗れ、 もう姿を見ることがない。 ほー、ほー、と夜中に聞こえてくることもない。 ガビという名の中国の鳥がいる。 母が言う。 ある日、聞き慣れないおかしな鳴き声の鳥がいて、縁側に立って、父と２人で聞いていた。何の鳥だろうねと話していた。父は双眼鏡を持ち出して、見て、調べて、それがガビという鳥だと突きとめた。 父の遺体が家に帰ってきた日、聞き慣れない鳴き声が聞こえてきた。 おかしな鳴き声だった。 母が、ガビがきたと言った。 外に出て見上げた。 茶色い小さ...</summary>
    <author>
        <name>杉田協士</name>
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         click 前回の文章がこのページに載った日に父は倒れ、１０日後に他界した。 今は実家に戻っている。 数年前にミミズクはカラスと縄張り争いをし、敗れ、 もう姿を見ることがない。 ほー、ほー、と夜中に聞こえてくることもない。 ガビという名の中国の鳥がいる。 母が言う。 ある日、聞き慣れないおかしな鳴き声の鳥がいて、縁側に立って、父と２人で聞いていた。何の鳥だろうねと話していた。父は双眼鏡を持ち出して、見て、調べて、それがガビという鳥だと突きとめた。 父の遺体が家に帰ってきた日、聞き慣れない鳴き声が聞こえてきた。 おかしな鳴き声だった。 母が、ガビがきたと言った。 外に出て見上げた。 茶色い小さ...
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    <title>フレッシュ！ - 4　パラレル１９８９</title>
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    <id>tag:gojogojo.com,2008:2049</id>

    <published>2008-07-12T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-07-12T15:00:00Z</updated>

    <summary>４　パラレル１９８９ 　と、僕は気がつくとタクシーの運転手だったことに気づく。 　目の前では高校生フェンサーが競技を始めていた。もう、僕の「あの時代」ではない。一九八九年は遠い向こうにいってしまったのだと、白い踊るような影を見ながら思い至ったのだった。 　　　＊　　　＊　　　＊　　　＊　　　 　が、この「僕」である田中栄助の生きている時代はあなたが読んでいる現代、「いま」ではない。サルの元気一杯の暴力も、すべて違う次元、パラレルワールドの出来事である。 　そのように書く私は誰なのか。 　私は「僕＝田中栄助」であり、かつまた、そうではない存在だ。私は、別の一九八九年を生きた売れない文士である。 ...</summary>
    <author>
        <name>岸川真</name>
    </author>
    
    
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        ４　パラレル１９８９ 　と、僕は気がつくとタクシーの運転手だったことに気づく。 　目の前では高校生フェンサーが競技を始めていた。もう、僕の「あの時代」ではない。一九八九年は遠い向こうにいってしまったのだと、白い踊るような影を見ながら思い至ったのだった。 　　　＊　　　＊　　　＊　　　＊　　　 　が、この「僕」である田中栄助の生きている時代はあなたが読んでいる現代、「いま」ではない。サルの元気一杯の暴力も、すべて違う次元、パラレルワールドの出来事である。 　そのように書く私は誰なのか。 　私は「僕＝田中栄助」であり、かつまた、そうではない存在だ。私は、別の一九八九年を生きた売れない文士である。 ...
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    <title>月刊映画日記2008 - 7 『イースタン・プロミス』 デヴィッド・クローネンバーグ</title>
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    <id>tag:gojogojo.com,2008:2046</id>

    <published>2008-07-09T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-07-09T15:00:00Z</updated>

    <summary>『イースタン・プロミス』 デヴィッド・クローネンバーグ 　幼い頃、映画狂の父から繰り返し見せられていた映画が何本かあった。それはチャップリンの映画であり（『モダンタイムス』のことをよく覚えている）、マルクス・ブラザーズの映画であり（『我が輩はカモである』のことをよく覚えている）、当時封切りしたばかりだった『バタリアン』であり、そしてクローネンバーグの『ビデオドローム』と『スキャナーズ』だった。 　考えてもみれば６、７歳の子どもに見せる映画としてチャップリンは順当だともいえるし、マルクス・ブラザーズもかなりセンスの良い選択だったとも思うし（今は亡き父はグルーチョのことが大好きだった）、『バタリア...</summary>
    <author>
        <name>佐藤央</name>
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://gojogojo.com/sato/diary/">
        『イースタン・プロミス』 デヴィッド・クローネンバーグ 　幼い頃、映画狂の父から繰り返し見せられていた映画が何本かあった。それはチャップリンの映画であり（『モダンタイムス』のことをよく覚えている）、マルクス・ブラザーズの映画であり（『我が輩はカモである』のことをよく覚えている）、当時封切りしたばかりだった『バタリアン』であり、そしてクローネンバーグの『ビデオドローム』と『スキャナーズ』だった。 　考えてもみれば６、７歳の子どもに見せる映画としてチャップリンは順当だともいえるし、マルクス・ブラザーズもかなりセンスの良い選択だったとも思うし（今は亡き父はグルーチョのことが大好きだった）、『バタリア...
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    <title>映画右往左往 作品篇 - 12　乾杯！ごきげん野郎（瀬川昌治）</title>
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    <id>tag:gojogojo.com,2008:2032</id>

    <published>2008-06-28T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-06-28T15:00:00Z</updated>

    <summary>12　乾杯！ごきげん野郎（瀬川昌治） 　かつて「瀬川昌治研究会」という集団があった。渥美清の「列車」シリーズやフランキー堺の「旅行」シリーズなどで知られる喜劇監督瀬川昌治の映画を顕揚し、あまねく世に広めようと有志の方々が結成した会だ。主な活動は上映会の開催とコピー印刷の「瀬川昌治通信」の発行で、「通信」は全部で7冊が発行された。 　創刊号（1990年10月30日）　水民健一郎氏による監督論など 　第2号（1990年11月25日）　筒井武文氏による監督論など 　増刊号No.3（1990年11月30日）　谷昌親氏らによる監督論など 　特別号No.4（1990年12月1日）　瀬川監督インタビュー抜粋...</summary>
    <author>
        <name>岡田秀則</name>
    </author>
    
    
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        12　乾杯！ごきげん野郎（瀬川昌治） 　かつて「瀬川昌治研究会」という集団があった。渥美清の「列車」シリーズやフランキー堺の「旅行」シリーズなどで知られる喜劇監督瀬川昌治の映画を顕揚し、あまねく世に広めようと有志の方々が結成した会だ。主な活動は上映会の開催とコピー印刷の「瀬川昌治通信」の発行で、「通信」は全部で7冊が発行された。 　創刊号（1990年10月30日）　水民健一郎氏による監督論など 　第2号（1990年11月25日）　筒井武文氏による監督論など 　増刊号No.3（1990年11月30日）　谷昌親氏らによる監督論など 　特別号No.4（1990年12月1日）　瀬川監督インタビュー抜粋...
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    <title>月刊映画日記2008 - 6 『コロッサル・ユース』 &amp; 『ランボー　最後の戦場』</title>
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    <id>tag:gojogojo.com,2008:1985</id>

    <published>2008-06-15T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-06-15T15:00:00Z</updated>

    <summary>『コロッサル・ユース』 ペドロ・コスタ 　この映画は本当に素晴らしい。今までこの「日記」で取り上げた映画のうち、この『コロッサル・ユース』と『接吻』のみは二度ずつ見たのだが、一度目よりも二度目の方が全てがよりクリアに見えた『接吻』に比べると（とはいえ、全てが「見えた」わけではとてもありません）、この『コロッサル・ユース』という映画は、一度目よりも二度目の方が目眩を覚えるほどより複雑に、そして陶酔を覚えるほどより静かで深いエモーションを感じながら見ることができた。そして、二度目を見終えた今に至ってもまだこの映画から感じたエモーションはまだはっきりと胸に残っている。 　前作『ヴァンダの部屋』の主人...</summary>
    <author>
        <name>佐藤央</name>
    </author>
    
    
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        『コロッサル・ユース』 ペドロ・コスタ 　この映画は本当に素晴らしい。今までこの「日記」で取り上げた映画のうち、この『コロッサル・ユース』と『接吻』のみは二度ずつ見たのだが、一度目よりも二度目の方が全てがよりクリアに見えた『接吻』に比べると（とはいえ、全てが「見えた」わけではとてもありません）、この『コロッサル・ユース』という映画は、一度目よりも二度目の方が目眩を覚えるほどより複雑に、そして陶酔を覚えるほどより静かで深いエモーションを感じながら見ることができた。そして、二度目を見終えた今に至ってもまだこの映画から感じたエモーションはまだはっきりと胸に残っている。 　前作『ヴァンダの部屋』の主人...
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    <title>フレッシュ！ - 3　喧嘩、喧嘩は海の華</title>
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    <published>2008-06-08T15:00:01Z</published>
    <updated>2008-06-08T15:00:01Z</updated>

    <summary>３　喧嘩、喧嘩は海の華 「よー来たやっか。え、文国」 猿渡ことサルはポケットから、馬鹿でかい金のライターを出した。耳に引っ掛けた煙草を一本口にぶらさげると、火をつけた。 「サル、見届け人のおるとか。今日は」 李文国の眼は、切れ長で白目がちだ。それが僕を射すくめている。 「知らん......関係なかっさ。勝手に来たと」 サルはぶわっと紫煙を目の前に吹き出した。煙幕のようだった。 「帰らんで、見て行け」李はぶっきらぼうに言った。「なかなか見られんぞ」 「なんやその黒か棒はぁ。チンポか？」 サルは煙草でトンファーを握った右手を指した。李とサルの間合いは五メートル。李は、ゆっくりゆっくりカンフーシュー...</summary>
    <author>
        <name>岸川真</name>
    </author>
    
    
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        ３　喧嘩、喧嘩は海の華 「よー来たやっか。え、文国」 猿渡ことサルはポケットから、馬鹿でかい金のライターを出した。耳に引っ掛けた煙草を一本口にぶらさげると、火をつけた。 「サル、見届け人のおるとか。今日は」 李文国の眼は、切れ長で白目がちだ。それが僕を射すくめている。 「知らん......関係なかっさ。勝手に来たと」 サルはぶわっと紫煙を目の前に吹き出した。煙幕のようだった。 「帰らんで、見て行け」李はぶっきらぼうに言った。「なかなか見られんぞ」 「なんやその黒か棒はぁ。チンポか？」 サルは煙草でトンファーを握った右手を指した。李とサルの間合いは五メートル。李は、ゆっくりゆっくりカンフーシュー...
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    <title>フレッシュ！ - 2　昭和最後の暴力教室</title>
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    <id>tag:gojogojo.com,2008:1969</id>

    <published>2008-06-08T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-06-08T15:00:00Z</updated>

    <summary>２　昭和最後の暴力教室 　昭和六四年。 　その最後の日、僕は祖父から譲ってもらったサージ織藍色コートを着て、オランダ坂をのぼっていっていた。 　長崎の冬は、西国の端とはいえ寒く厳しい。古めかしいバルマカンスタイルのコートは、中学三年生には似合わないと思い込み、着ていけとうるさく家の者に注意されても袖を通すことは滅多になかった。 　しかし、今日ばかりは誰の忠告を得るでもなく、学生服の上に羽織って外に出た。 　家の中は、朝から二分されていた。 　祖父の英晴は、陛下裕仁が崩御した報を受けて、朝から祝いの盃を傾けていた。 「なんもかんも悪かとじゃ。二・二六でん、義侠の強者を見殺しにしおってから。そん前...</summary>
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        <name>岸川真</name>
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        ２　昭和最後の暴力教室 　昭和六四年。 　その最後の日、僕は祖父から譲ってもらったサージ織藍色コートを着て、オランダ坂をのぼっていっていた。 　長崎の冬は、西国の端とはいえ寒く厳しい。古めかしいバルマカンスタイルのコートは、中学三年生には似合わないと思い込み、着ていけとうるさく家の者に注意されても袖を通すことは滅多になかった。 　しかし、今日ばかりは誰の忠告を得るでもなく、学生服の上に羽織って外に出た。 　家の中は、朝から二分されていた。 　祖父の英晴は、陛下裕仁が崩御した報を受けて、朝から祝いの盃を傾けていた。 「なんもかんも悪かとじゃ。二・二六でん、義侠の強者を見殺しにしおってから。そん前...
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    <title>映画右往左往 作品篇 - 11　家庭教師（渡辺文樹）</title>
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    <published>2008-06-01T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-06-01T15:00:00Z</updated>

    <summary>11　家庭教師（渡辺文樹） 　少なからぬ人々が、その映画監督の一挙手一投足に注目している。その名を聞いただけで口元から笑いが漏れてしまう人もいるはずだ。ある物見高い映画雑誌は、彼の行動をつぶさにウォッチし、応援し、彼を座談会に呼びさえした。私は観ていないが（観たいが）、彼を追いかけたドキュメンタリーも作られたらしい。その監督の名は渡辺文樹。実にいい名前だ、と私は思う。 　いまや周知の事実だが、自作が劇場で公開されなくなってからの渡辺文樹は、われらが「島国根性」のタブーを破壊せんとするその時々の新作フィルムを担いで、日本中をせっせと行脚している。全国の公民館や市民ホールを借りて、町のあちこちに「...</summary>
    <author>
        <name>岡田秀則</name>
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        11　家庭教師（渡辺文樹） 　少なからぬ人々が、その映画監督の一挙手一投足に注目している。その名を聞いただけで口元から笑いが漏れてしまう人もいるはずだ。ある物見高い映画雑誌は、彼の行動をつぶさにウォッチし、応援し、彼を座談会に呼びさえした。私は観ていないが（観たいが）、彼を追いかけたドキュメンタリーも作られたらしい。その監督の名は渡辺文樹。実にいい名前だ、と私は思う。 　いまや周知の事実だが、自作が劇場で公開されなくなってからの渡辺文樹は、われらが「島国根性」のタブーを破壊せんとするその時々の新作フィルムを担いで、日本中をせっせと行脚している。全国の公民館や市民ホールを借りて、町のあちこちに「...
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    <title>月刊映画日記2008 - 5 『ランジェ公爵夫人』 &amp; 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』</title>
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    <id>tag:gojogojo.com,2008:1957</id>

    <published>2008-05-24T15:00:00Z</published>
    <updated>2008-05-24T15:00:00Z</updated>

    <summary>『ランジェ公爵夫人』 ジャック・リヴェット 　考えてみればここまでこの「日記」で取り上げて来た映画は、全てキスの演出に映画全体のウェートをかけた映画だった。『ミスター・ロンリー』の少々暴力的なキスにしろ、『人のセックスを笑うな』の古典的ともいえるキスにしろ、『接吻』の21世紀的、活劇的な生命の躍動（死の衝動？）に満ちたキスにしろ、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』のスチール的でスウィートなキスにしろ、これらの映画はやはりここぞという時にキスシーンを持って来ている。 　映画では、なかなかセックスシーンをここぞというタイミングで持ってくることは難しいので（それらはどうしても人物たちが寝ざるをえないので...</summary>
    <author>
        <name>佐藤央</name>
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        『ランジェ公爵夫人』 ジャック・リヴェット 　考えてみればここまでこの「日記」で取り上げて来た映画は、全てキスの演出に映画全体のウェートをかけた映画だった。『ミスター・ロンリー』の少々暴力的なキスにしろ、『人のセックスを笑うな』の古典的ともいえるキスにしろ、『接吻』の21世紀的、活劇的な生命の躍動（死の衝動？）に満ちたキスにしろ、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』のスチール的でスウィートなキスにしろ、これらの映画はやはりここぞという時にキスシーンを持って来ている。 　映画では、なかなかセックスシーンをここぞというタイミングで持ってくることは難しいので（それらはどうしても人物たちが寝ざるをえないので...
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