丁度一年程前、私が初めて新宿ゴールデン街を訪れて以来お世話になっているお店のマスターが今日で辞めはるということなので、最後の挨拶をしに遊びに行く。オープンよりちょっと遅れて行ったら、すでに外の道にまでお客さんが溢れる程の盛況。室外機の風が生暖かくてちょっと悲しかったけど、楽しくお酒を飲みながらバイバイ出来て良かった。
気分よく飲んでいる時に、ほぼ初対面の男性(35歳だそうな)に「2号さん顔だよね!」と笑顔で言われ、少し傷つく。

夏バテ気味の状態で一週間も映画を見ずにいたら、うっかり脳みそがババロア寸前になったので慌ててフィルムセンターへ。こんな日に限ってクソ暑い(失礼)でやんの。
上映作品もよく確かめず、とりあえず19時前に劇場に行って、で、ジャン・ピエール=メルヴィル監督の『いぬ』(63年)を見れると知り、タイトルから勝手に犬が何かする映画と想像してたら全然違ってびっくり。いぬ、とは密告者の隠語だそうで、ギャングと警察を廻る超かっこいい犯罪映画だったのだ。
作品自体が、画面の暗さ(モノクロやけど)とか、取り調べ室の長ーいワンシーンとか、男と女のやりとりとか、かっこいいのは勿論やねんけど、とにかく、主演のジャン=ポール・ベルモンド(ポリンキーが懐かしい)のかっこ良さと可愛さにメロメロメロ。役自体も素敵過ぎるし。最後に前髪直すのとか、ワケ分からんけど痺れまくり。女の人殴る場面はマジ怖かったけど、でもああいうオチなら良しとする。
終わり方が衝撃的でややブルーになるも大満足。私も明日から眉毛に届きそうな程アイラインを跳ねさせたくなりました。多分せえへんけど。
フランス映画を見ると長袖が着たくなる。

昨日の鰻パワーで元気復活、朝(昼ですけど)から体調良さげやし、顔にシートパックでもして気合い入れて出掛けるか!と張り切ったのも束の間、パック開始から20分後ルンルン気分で剥がすと、パックシートの生地の柄(ワッフル状)がくっきりと顔に残ってしまい、外出どころではなくなる。ショッキングにも程がある。数年前なら小一時間で消えたんやろうけど、最近じゃ布団の後も夜まで残ってるようなお肌の曲がり角真っ盛りでね...。
どう頑張ったところでどうにもできず、結局夜まで家にいる。そんな一日。引っ越し準備は手つかず。

で、肌も曲がる程の結構な歳なんですけど実は私、なのにちゃんとした社会的状況においても、なぜか気がつけば必ず相手の人にタメ口(というか子ども扱い)されてるのって何故なんでしょう。不動産屋とか引っ越し屋とかに。昨日行った鰻やでもナメられたな、そう言えば。背が小さいこととまあ童顔気味ってことは認めるけど、さすがにこの歳になってこれは困る、っつーかムカつく。解決策求む。

そんな本気に気合い入れて引っ越しの準備してるわけでもないのに、なんかねー、とにかく体がだるい。動かない。映画を見る気力も湧かない。夏バテ?昼過ぎに起きても、夕方昼寝してしまう始末。こんなじゃいかん!とパワーをつけるために鰻を食す。かなり食べたし美味しかったし、明日には元気になってる予定。

まったく、ひょんなことからたなぼた的に(具体性なさすぎてごめん)ポータブルDVDプレイヤーとiPod nanoが手に入る。なんでも「ちょーだい」って言ってみるもんやね。
これでいつでもどこでもsex and the cityが見れると大満足。というか、DVDは買わない主義なので、SATCくらいしか見るものがないのであった。iPodも、これで可愛いiPodケースとかっこいいBOSEのスピーカーが買えると喜んでみたものの、ウチにあるCD全部入れても容量余るかも。もしかして引っ越し前に余計な荷物を増やしたのか?
うー、本格的に巻き爪が痛くなってきた。病院には絶対行きたくないのにー。

お昼、新居用のおニューのTVを購入。絶対に、今の私に必要のない大きさ&高性能なTVを、父親の独断でチョイスされる。まあええけどさ。
夕方、今使ってるTVをお友達にあげる。以前に一度自分で動かそうとして腰を痛めた程、薄いわりにはかなり重い液晶TVをひょいひょい運ぶ殿方。すげー。
なので、今我が家にはTVがなく、ちょっとしたキャメロン・ディアス状態なんだけど、これがまた全く苦じゃなく、改めて巨大TVの不必要性に気付く...。
ってか、ほんまに映画見てる余裕ないなー。今日のフィルムセンター行かれへんとかまじイタいんすけど!!ということで、しばらくこのコーナーは「gojoのハチャメチャ引っ越し奮闘記★」的なものになるかと思われます。どうなんでしょうね、それって。

職人さんたちがもりもり頑張ってくれたのか、引っ越し先のマンションが予定より一週間も早く完成したので、鍵を受け取ったり諸々の手続きをしに行く。絶対スペアキー6個もいらんし。
確かに、一人暮らしにはやや広めの部屋なんですけど、設備の説明をしにきた業者さんに「ご主人様は?」と聞かれ、咄嗟に「今日は仕事で」とかなり自虐的な嘘をついてしまった。反省。(ちゃうねん、「1人です」って答えた時の相手の反応が見え過ぎで面倒やってん...。許して)
ほんまにそれだけしかしてないのにおかしいくらい体が疲れて、夕方ウチに帰ってから動けず。荷造り進まず。ほよー。

映画なんて見てる場合じゃないんですけどね、「Just Do It 動詞映画まつり」と言われれば私が行かないわけには!と勝手に使命感にかられ、neoneo坐へ向かう(はりきって腕を出して行ったわりには、やっぱり恥ずかしくなって控えめにしてしまったけど...)。
動詞映画と言うことで、今回は「ぬれる」(←冒頭のアグレッシブな書道に動揺した...)「すべる」「あらう」「染める」の4本を見たのだが、こんな映画が存在するってこと自体に驚きつつ、単純に色んなことが勉強になりまくり。クリーニングヘビーユーザーとして、ドライクリーニングの意味が知れて感動したり、アヒルが水に浮く仕組みがわかったり(実験のために沈められてたアヒルさんは可哀相やったけど...)、染料と顔料の違いがわかったり(水に溶けるか否かなんですって)。全部20年以上前の作品で時代を感じる部分はあるものの、大変面白く拝見しました。やっぱり科学映画ってかなり魅力的。今回は、どー考えても場違い度1000%の友人たち(バンドマンやら植木屋さんやら)がひょんなことから来ていて、そういう人らがこういう映画を見てどう感じるんだろうとちょっと不安だったのだが、彼らも大変満足していたようでよかったよかった。

今年のウナコーワのCMへの怒りをどこにぶつけていいかわからないまま(ほんまに投書したろか)、めちゃ久しぶりにアテネフランセへ行く。
今回の特集は「アメリカ時代のフリッツ・ラング」ってことで、『死刑執行人もまた死す(完全版)』(43年)を見る。自分でも驚きの初見。
まあさー、今更私がこんな映画についてなんか言ってもしゃーないと思うんですけど、とりあえず、134分間興奮しまくりのしまくりだったことだけお伝えしておきます。一応反ナチの反戦映画、らしいけど、そんな一言じゃ絶対片付けられないすっごい作品やった。最初っから何もかもかかっこよくて最高やねんけど、特に後半のサスペンスが盛り上がるところなんてもう。最後の「END」までもが泣ける(これは完全版だけらしいけど)。去年ちょっとだけドイツ時代のラング映画を見たけれど、勿論それもどうかと思う程面白かったけど、また全然違うのね。他の作品、誰かが字幕をつけてくれることを切に希望~。

一週間以上映画ブランクが空いてしまったので、リハビリに新作映画を、水曜やしね、ということで、是枝裕和監督の『花よりもなほ』を見に久しぶりに新宿へくり出す。同じ劇場で上映してた『嫌われ松子の一生』と『DEATH NOTE』が立ち見状態だったのでびびる。映画って流行ってるのかー。
『花よりもなほ』も、立ち見にはなってないけど結構な客の入りで、是枝監督よかったねと思いつつ、実は、この監督の作品は全部見てるわけではなく、前作の『誰も知らない』は、もしあれを見たときこの日記を書いていたら確実に私史上トップ3に入る毒舌っぷりを披露していただろうと思われる、そんな感じ。なので新作もほぼ期待ゼロだったのだが、これがあら、意外なほどに面白く良い映画でびっくりこきまろ。
色々目につくところもあって、いくらなんでも長過ぎ、是枝監督が良い人なのはわかるけど途中の中途半端なエピソードがあまりにも多過ぎて映画にまとまり感なくなってて勿体ないとか、せっかくあんな立派な長屋作ってるのにそれが活かされてなくて勿体ないとか、よくよく考えると時代劇である必然性がわからんとか、他にも色々突っ込みどころはあるけど、良い映画ってことは否定できず。ドキッとするシーンも多々有り。浅野忠信のお辞儀に涙。
個人的に、監督の良い人さ全開の映画って全く共感出来ずシラケて見てしまうことが殆どやねんけど、良い人がちゃんと考えると面白い映画が撮れるのだなと思った次第。偉そうでめんご。いや、簡単に言うと『誰も知らない』での、貧乏や子どもの存在を妄信してる感じに腹が立って仕方がなかったのだけれど、今回は、扱ってるものは同じなのに不愉快じゃなくて。水曜以外にも人が入ってればいいのになあと思った次第。
相変わらず、山崎裕さんのカメラと磯見俊裕さんの美術(スタッフの名前に「裕」率高過ぎ)は素晴らしかった。役者もみんなうまいことキャスティングされてて良かったんじゃないでしょうか。古田新田も良かったけど、超個人的には千原靖史にもっと芝居して欲しかったなあ。衣装とかハマり過ぎ。加瀬亮を、途中まで彼と気付かなかったのは一生の不覚。ほんまええ役者になっていくなあ。この度、岡田准一くんはめでたく岡田さまに昇格。ちょんまげ姿があんなに美しいなんてずるい。

ということで、無事帰京致しました。実は昨夜ですけど。ただいまどす。
大阪は、相変わらずなことは相変わらずな場所だったんですが、今回は一週間という(私にしては)短期滞在だったので、とりあえず人に会う予定を入れまくって、それなりに楽しいものになんとかしてきました。いやはや、子どもの成長って恐ろしいですね。
まあ、急いで東京に戻ってきたところでこなすべき用事は通院くらいしかなく、今日は朝も早よからタクシー飛ばして病院に行き、もう2年も前の入院中の私の失態をネタにして喜ぶ主治医の相手をしてたら疲れてしまい、午後は猫の相手くらいしか活動出来ず。明日から頑張りまーす。何かを。

いやあ、サッカーって素晴らしいスポーツですね。こんなに面白いとは。ラスト10分、大いに笑わせて頂きました。日本代表に感謝。あの裏切りっぷりはお見事。

と、卑屈な人間にもなってしまう程、テンション低め。なぜなら、明日から帰省しなきゃいけないから。はぁ、面倒だ。とぼやいてると、1年前の同じ時期の日記にも同じことが書いてあると友人に指摘される。自分でも驚きの変化のなさ。
結局母へのプレゼントが見つからなかったことや実家にパソコンがなくて退屈過ぎることや実家ではタバコが吸えないことや大阪の映画館は客層のガラが悪すぎて見に行く気にならないことなど憂鬱要因を挙げればキリがないのですが、まあ、来週のアタマには東京に戻ってくる予定です。多分20日くらいまで日記をお休みしますが、見捨てないでね。
私不在の間は、美猫を眺めて癒されて下さい。

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寝相は悪め。でも美しさに変わりはなし。

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ってか、どんなラブリーな家住んどんねんって感じですよね...。我ながら。

終日部屋の大掃除と引っ越しの荷造りに追われる。しばらく、この世に映画というものは存在しないという思い込みを抱いて生きることにする。特に、6月17日という日の存在は認めない。どう考えてもフィルムセンター(『ジャンヌ・ダルク裁判』上映後青山真治監督のトークイベント!)とシネマヴェーラ(黒沢清監督と西島秀俊サマのトークイベント!)が談合して私いじめをしてるとしか思えない。ひどか話じゃ。そしてさらに、17日には渋谷イメージフォーラムで、アルノー・デプレシャン監督作品『キングス&クイーン』がスタート。この初日に駆けつけられないのもかなりイタい。みんな、私の代わりに行って下さい。絶対後悔させませんから。落ち着いたらモチのロン私も見に行くけど。

某所にて、10年近く探し求めていたオザケン&キョン2による『ラブリー』のデュエットの映像(夜ヒットスペシャル)を発見し、あまりの感動に涙。

なんか、リンク張り過ぎたな。でも見てね。

結局誰も意見してくれず、孤独に連日母の誕生日プレゼントを求め街を彷徨い歩くも見つからず。なので、途中で目的を変更し、大阪で久しぶりに再会する予定の友だちの娘ちゃん(小2)の手土産を求めて伊勢丹の子供服売り場へ行って、ひっくり返る。だって、子供服売り場にリ・スタイル(超最先端のセレクトショップ風売り場)があるんですよ!しかも入ってるブランドが、ポール&ジョーとかマルニとかアンダーカバーとかルシアン・ベラフィネ(さすがに恐ろしくて値段も見れなかった...)とか。ほんまに今時のガキは!!と独りごちながら舌打ちを連打するも、あまりの可愛さに負ける...。子供服なんかどうせすぐ成長して着れなくなるから金かける必要なし!をモットーにしてたんですがね、やっぱり女の子のお洋服はきゃわゆ過ぎます。ああ、姪っ子欲しい。まあ150センチサイズなら余裕で自分で着れんねんけど。
さんざん悩んだ結果、ポール&ジョーの、私と全くお揃いのブラウスなど数枚購入。サイズ小さいのに値段は大人並み。そりゃ少子化にもなるってなもんです。

来週大阪の実家に帰省するんですよ。引っ越しを目前に控えたクソ忙しい時期になんでまた、と自分でも思うのですが、母親の誕生日という無視するわけにはいかな過ぎるイベントがあるため(多分我が家は一般的な家庭の1000倍くらい母親の権力がものを言う家族)。なので、今日は街に出て誕生日プレゼントを探し歩くも、某フランスバッグブランドの世界に数個しかない限定時計や、某フランス馬具ブランドの日本にひとつしか入荷されてないバッグや、某イタリアメーカーの日本に2台しかない車を持ってるような、趣味は韓国ドラマとゴルフとビーズ細工の57歳のおばさんに何をあげていいもんやら本当にわからなくて、結局何も買わずに帰宅...。明日も引き続き探し歩く予定やけど、ほんまに何がいいんやろう??意見求む。まじで。

御親切な御方からチケットを頂戴したので、遠慮なく小林政広監督の『バッシング』を見に渋谷へ行かせて頂きました。ありがたやありがたや。
この映画は、あの事件のあの人のことを題材にしてるらしいという情報を事前に少しは知っていたものの、作品の冒頭には「完全にフィクションです」という字幕が出るし、内容自体もびっくりするくらい「バッシング」が起こる具体的な原因には無説明。(でもついさっきチラシを読み返したらびっくりするくらい詳しく説明が書いてあった...。ちょっとショック)
確かに、そんな説明はいらないくらい主演の占部房子の芝居(表情)はとても良く、彼女を見てるだけで十分に成立する、のだが、時々出てくる可視的な「バッシング」シーンの演出がちょっと拍子抜けでもったいない感じがしてしまった。作ってる側が完全に主演の「彼女」側だってことは理解出来るし納得もするけれど、これだとなんだかただの善対悪みたく見えてしまうんじゃないかしら、と。唯一中立的だった継母との和解も唐突過ぎるような。
でも、主人公が、この事件における所謂「国民」にとっては全く理解も共感も納得もできないキャラクターで、それが最後まで(ラストの一語一句まで。普通あんな時にあんなこと言う人イヤよね)貫き通されてたのは、すごいと思った。決して聖人になることはなく。と書いて、もしかして、あのラストは観客の共感をよぶものなのかもしれないけれど、私が個人的に全くそうは思わなかっただけかもと不安になってきた...。どうなんでしょう...。意見求む。

いやしかし、こういう映画が作られることは大切やし必要やし、公開が見送られてたってのはまことに遺憾(意味合ってる?)。ほんとに、現実にあの事件の報道を見たときの衝撃と恐怖はすごかった。あんなにあからさまに特定の人に向かって「死ねよ」って言うんだ日本人て、と。ほんで結局殺すなんて。言ってるお前らが死ねよ!なんて騒いでたけど、それは今でも思ってるけど、そのことを映画にしようと思った人たちがいたことにはちょっと救われた。

映画後は、深夜の渋谷に美味しいパンケーキを求めて彷徨う。結局見つからず。無念。

ということで、6月の第一次多忙期終了。無事日常に帰還。
ということで、有り得ないラインナップ!と噂のフィルムセンターの「フランス古典映画への誘い」に1日遅れでデビュー。
1本目の、ルネ・クレール監督の『イタリアの麦藁帽子』(27)、よくもまあ、無声映画で122分間、麦藁帽子ひとつをネタにここまで次から次へと面白いこと思いつくなあと感動のコメディ。それがいちいち笑えるし、会場内も大爆笑(特に女性)。不勉強な私は、ほとんどルネ・クレール監督作品を未見なのですが、ちょっとそんな26年間を反省。
で、2本目の、ジャン・ルノワール監督『のらくら兵』(28)なんですが、映画冒頭のキスシーンから130分後のラストのキスシーンまで、とりあえずひたすらうっとりしてた記憶しか無し。ごめん。これも無声映画の喜劇で、もちろん大笑い。でも泣いたよ、ミシェル・シモンの姿に。自分でもなんでかよう分からんけど。
斜め後ろ辺りに座って爆睡してた男性客のいびきが、苛立ちを通り越して「睡眠時無呼吸症候群か!?」と心配になる程激しかったことがちょっと悔やまれるが、それでも、ルノワールの前ではいびきなんて~。ああ、なぜ96年に東京に住んで映画を見てる大人じゃなかったのかと、己の生を反省してしまう。そんな1日。

ということで、1日に予告した通り、一身上の都合によりしばらく日記お休み!こんな二日酔いの頭で何も書けない!!
まあ、来週の水曜くらいには復活の予定ですけど。

私の、西島秀俊サマへの想いが天に通じたのか、秋公開予定の黒沢清監督3年ぶりの長編作『LOFT ロフト』を一足お先に見れることに。神に感謝。嘘。某俳優さんと某配給会社さんに感謝。
1回目のマスコミ披露試写ということで、上映前に黒沢監督の挨拶があり(全身黒ルックじゃなかった!)、そこで監督が「女性が主人公の映画」&「恋(愛)映画」であることを非常に強調されていたので、こちらもそれをなんとなく意識しながら見てみた。
で、うん、確かに、主演の中谷美紀は大変美しく、上映時間の115分殆ど出ずっぱりで、立派な「女性が主人公の映画」だった。が、さすが黒沢監督。この主人公、見事なまでに感情移入できないキャラクター(普通絶対ミイラ預かったり死体掘ったりするのイヤやから!)。私が以前から1人で唱えていた、現代の映画監督で女性を正確に描けるのは黒沢清だけだ説が実証された様で嬉しかった。「女性」という存在に依存しない、冷酷な程の男女平等。素晴らしい。
それだけで満足しかけたところに、「恋愛映画」。これも確かに、男と女が出会って恋に落ちて抱き合ってキスをして、と、明らかに立派な「恋愛映画」だった。それなのに、以前から頭の中が謎過ぎて怖かった黒沢監督がますます怖くなった。この人に本気で惚れなくて良かったと変な安堵すら覚えてしまった。それくらいショッキング(内容的にも映像的にも)な恋。これは、まあ、見てみて下さい。そしてショックを受けて下さい。しかし、キスシーンの迫力はまた別の意味でショッキング(しつこい)。なんでただキスする男女なだけなのに、こんな風に撮れてしまうのか。相当一見の価値有り。
全体的には、恋の要素もあるけれど、相変わらず、誰が生きてるのか死んでるのかミイラなのか現在なのか過去なのか現実なのか空想なのかよくわからないミステリー&ホラー&サスペンスで、でも「ああ前と一緒か」なんてことは全く感じない、いちいちびっくりさせてくれるすごい映画です。『パビリオン山椒魚』とは全然違う意味で、ほんとにワケ分かんないんだけど、これもまた、そんなことはどうでもいい。見た方がいいですよ、多分。怖いけど。
中谷美紀、キレイし頑張ってたし。みどり色の窓と花柄のワンピースが日本一に合う女優に認定。西島秀俊、十八番の「フツーの顔してサイテーの男」ここに極まれり。こんな役を引き受けた彼が素敵。安達祐実も頑張ってたよ、うん。トヨエツは、この印象に残らなさがいいのよね、うん。

この映画を見た日の夜に、ウチに帰ってTVをつけると『レイクサイド・マーダーケース』。あら。

きゃーいつのまにか6月ぅー。通りで私の髪の毛もうねるワケだわ。
だらだらとほぼ毎日書き続けているこの日記ももうすぐ1年ですって。すごいですね。
たまーに読み返してみて、自分で自分のアホっぷりに涙が出そうになる時があるけれど、ぐっとこらえてこの1年、映画見てみたり飲み過ぎてみたり食べ過ぎてみたり結果年間5キロも太ってみたり、身体を張って頑張ってみました。これからもみなさま見捨てずによろしくお願いします。

が、この6月、私の今年1年の予定が全部今月に集中してんじゃないかってくらいの多忙っぷり。大阪から友だちが襲撃してきたり、病院行かなあかんかったり、学生時代の先輩の結婚式があったり、母の誕生日に帰省しなきゃならなかったり、引っ越し準備のために家具探したり荷造りしなきゃならなかったり。こんな時期に限ってフィルムセンターシネマヴェーラアテネフランセ日仏学院では頭から湯気が出てしまいそうな程興奮するような上映スケジュールだったりして、なんだか映画に嫌われた気分。
ということで、早速今月は数日単位で日記が飛んでしまう可能性大大。ご了承下さ~い。