前言撤回も甚だしく、日記一時再開。
私が先日試写を見せて頂いた万田邦敏監督小出豊脚本のドラマ『県境』が、5月5日(土曜)の23時からBS−iにて放送されるそうです。30分の作品ですが見て損はなしと思われるので、みんなでじゃんじゃん見ましょう。
大型連休が始まりますね。ということで、gojo日記も世間の波に乗ってしばらくお休みを頂きます。なぜならば、今年のGWは、前半珍しく上京してくる母親のお相手、後半数ヶ月ぶりに旦那と子どもから解放されるyonjoのお相手に全精力を費やす予定。こんな時に日記を書いたら超ディープでブルーな笑えない家族の愚痴とかになりそうなので自粛。5月の2週目には再開する予定なのでその時はまた皆様よろしくお願いします。
それにしてもあああ、シネマヴェーラとイタリア映画祭のチラシは見なかったことにする。
多分もの凄く流行に乗り遅れてるけど、これはマジおもろい。久々のヒット漫画。
なんかね、周りの人のご好意に甘えて調子良く生きてるなって自分でも思うんですよ。なんだかみなさん大変親切で。でもなんでみんながそんなに優しいかってことの理由くらい薄々気付いてるんですよ。それはまあなんて言うか、あの、ただ私が若い女だからっていうね、それくらいの自覚はあるんですよ。そんなものに甘えて生きるなんて私の主義からすると言語道断、願い下げじゃ!と叫びたいところですが、時には悪魔に魂を売ってでも甘えまくりたい時がある。
という長い前置きのそのワケは、本日、青山真治監督最新作『サッド・ヴァケイション』の試写を監督のご好意で見せて頂いたからなのです。どーしても見たかったのでついついゴロゴロ甘えてしまいました、てへ。で、見た結果甘えて大正解。悪魔さんありがとう。
いやあああ、本当にすごい映画だった。今までとやってることは同じなのに今までとは全く違う。衝撃のあまり細部を見る余裕が全くなかったのであと2、3回は見なきゃ満足出来ない。実は原作の小説を読んだ時小生意気にもある種の不安を抱いてしまったのだけれど、そんな馬鹿な思いはタイトルバックの時点で軽々とぶっ飛ばされて気持ちよかった。内容は原作に忠実なんですけどね。あれがこうなるとはいやはや、って感じ。
とにかくこれは見て、というか感じて、というか聴いてみないとお話しにならない映画です。あの北九州の町の埃っぽさを是非劇場で目撃して下さい。
ただ、石田えりはマジやばい、浅野忠信はスーパーマジやばい、ということだけは伝えておきたい。あと、長島蔦幸はヤバいどころの騒ぎじゃない。あと、こんな贅沢にオダギリジョーを使ってる映画を初めて見た。
はっきりした公開はまだ未定っぽいけど、今から既に吉祥寺での爆音上映を心の底から希望。
今日は諸々の事情により一本しか見れないのだが、それでもいそいそとシネマヴェーラさんに向かい、鈴木則文監督作品『コータローまかりとおる!』(84年)を見る。原作の漫画は読んだことない。
冒頭の、どう見ても高校のプールには見えないプールを舞台に暴れるコータローとそれを追いかける水着女子高生たちのドタバタシーンのあまりの見事さ、テンポの良さ、面白さにただただ唖然とし、そのまま続くタイトルバックのミュージカル風シーンに打ちのめされ、その後はひたすら「すごい。やばい。」と心の中で呟き続けた101分間でした。ほんま、ほんまに恐るべし鈴木則文監督。脚本も演出も何もかも最高だけど、鈴木監督の作品では大量の人間が床に倒れ込んでるショットだけで満足出来ると途中で気付く。
主演の黒崎輝の運動神経の良さはただ見てるだけで気持ちよく、今じゃ立派なハリウッドスターな真田広之(紫のアイシャドウ濃過ぎ)&伊原剛のお宝風お馬鹿芝居も楽しかった。ちょいちょい挟まれてるギャグも面白過ぎて、パックマンが感電するシーンはマヨネーズの飛び方がツボにはまり過ぎて笑いが止まらなくて困った。
それにしても、漫画原作のアイドル映画でこんなに反骨精神に満ち、完成され映画が作られるなんてなんて贅沢なんだ。すごいなあ。
夜、ヤボ用のために5分程渋谷のラブホテルに滞在。もの珍しさに記念撮影してしまう。
絶対にNHKアナウンサー登坂淳一(12時のニュース)の急激な白髪の増え方はおかし過ぎる、と独りごちながら、一部で話題沸騰のシネマヴェーラさんの鈴木則文監督特集に向かう。以前別の特集で『エロ将軍と二十一人の愛妾』を見た時の衝撃は未だ新鮮に残っております。毛沢山。
今日もそんな衝撃を受けれるのかしらとワクワクしながら劇場に入ると、受付に私の大好きな漫画、上村一夫の「黄金街」(新宿ゴールデン街の意)が置いてあり、その原作が鈴木監督だと知って映画の前にでかい衝撃を受ける。全然知らなんだがな。
と、若干動揺しながら『緋牡丹博徒 一宿一飯』(68年)。藤純子が主演の女ヤクザもので、シリーズ何作目からしく前から続いてる風の内容だけど前作は見ていない。が、そんなことほんまどうでもいいくらい、最初から最後まで痺れるシーンの連続でやられまくってしまいました。てか、藤純子の顔を見てるだけで満足。加藤泰の映画に出てくる若い頃も可愛いけど、ちょっと大人になった今回みたいなのも美し過ぎてやばい。着てる着物も全部めちゃくちゃきれい。特に海のシーンで水色の着物。帯の結び方も独特で面白かった。
そんな凛として常に超マット肌の藤純子のライバル女博徒がなんだかいつもテラテラしてて、エロい場面があるわけじゃないのにエロくてドキドキした。あと、賭博とか討ち入りとか大事なことが始まる前に一瞬音がなくなるのも地味にかっこよくてドキドキした。あと、藤純子と鶴田浩司の最後の会話のシーンが最高だった。あと、菅原文太がかっこよかった。あと、山城新伍がかわいかった。と言い出すとキリなく95分を分刻みで褒めることになるので、映画見た方が早いと思います。是非どうぞ。
そして2本目は今回の特集で一番見たかったかも知れない『徳川セックス禁止令 色情大名』(72年)。女嫌いの将軍をなんとか嫁とセックスさせるために周りの部下が頑張った結果無事性に目覚めた将軍が、何故か「俺が今まで知らなかった快楽を下々どもが楽しんでるなんて生意気だ!許さん!」とセックス禁止令を出して村は大騒ぎ、という、内容だけで既に衝撃盛りだくさん感いっぱいなんですが、映画がこれまた衝撃に次ぐ衝撃の面白さで、やばかったです。安っぽいラブホテル風の部屋にちょんまげ姿の侍と黒人女と白人女が絡んでる図を見れる日が来るなんて思わなかった。お花畑で日本人女とフランス人女が全裸で走ってる図を見れる日が来るなんて思わなかった。「セックスやらせろ!」と人々が一揆を起こす図が見れる日が来るなんて思わなかった。こんなことを考えて映画にしてしまう人がいるなんて。人生何が起こるかほんとわからないものですね。
女が切腹する結構悲壮なシーンの音楽がなんでめっちゃくちゃメルヘンチックなのかすごく気になった。怖かった。そして、この映画の公開当時の位置づけもすっごく気になった。いくらエッチなシーンの連続とは言え、こんな映画が男性にとってエロ映画として成立するのかしらん。
ってか、ゴールデンウィークは映画見る暇ない予定で、この特集に通いきれなさそうなことが今からめちゃくちゃ悔やまれる。うー。
関係者のかの字にも絡んでないくせに、親切な方の御好意でBS−iのドラマ「恋する日曜日」シリーズの万田邦敏監督小出豊脚本作品『県境』の試写を見せて頂く。ありがたやありがたや。
田舎と東京に離ればなれになった男女(中学生くらい?)の超切なく淡い胸キュンストーリー。前半女の子が田舎を出る直前のふたりの自転車修理をしながらの近い様な遠い様なやりとり、後半携帯電話と地図を使った遠い様な近い様なやりとりがすごく素敵で可愛らしくて。映画の中で安易に携帯電話が使われることが嫌いな私も大満足。でもさすが万田監督な不穏な空気が女の子と母親の間で不意に流れたりしてどきっとしたり(あ、でも夫婦が出てこなかった)。30分間という限られた尺の中でもこんなに濃密な映画が出来るものなのかとひどく感心させられました。こんなのがTVで見れるって贅沢でいいですね。
観賞後、ど厚かましく打ち上げにまで参加し、大騒ぎしたくせに、肝心の放送日を聞くのを忘れていることに今気付いた...。今度聞いておきます...。
お正月ハワイに行く時の飛行機の中でやっていたので見ようと試みたもののここぞとばかりにしこたま飲んだワイン効果で開始5分後に寝てしまった『オール・ザ・キングスメン』(スティーヴン・ゼイリアン監督)を改めてに見に行く。
実在の人物をモデルに、実直に社会変革の理想に燃える男が労働者や農民の支持を受けて知事に成り上がったものの権力を手にした途端変化していき...、という物語の主人公をショーン・ペンが演じてるんだけど、これがまた権力を手に入れる前から全くもって堅気の人間に見えない顔と体(なんであんなにマッチョなの?)が面白い。久しぶりに見たけどやっぱりすごい役者で、最初の演説シーンにはうおおと思わされた。
作品自体も、薄暗い画面に古いアメリカ映画を思わせるしっかりした演出で1930年代の感覚と言うか雰囲気と言うかがかっこよくて素敵だった。特にからくりがあるわけでもなく、内容は最初からわかってるような話だけど退屈せず惹かれました。故に、途中のジュード・ロウとケイト・ウィンスレット(『ホリデイ』では兄妹だったのにね)の初恋エピソードみたいなのが映画の世界を無駄に狭くしてしまってる様でちょっと残念だった。もっとショーン・ペンで見せても良かったんじゃなかろうか。あと、ラストカットの血はダサ過ぎて苦笑い。
いやでも全体的には真面目な映画だなということで満足だったんですけどね。飛行機で見たウチの父親も褒めてました。なんの参考にもならないですけど。
で、新宿から渋谷に移動するのに上京9年目にして山手線の方向を間違い、ひどい自己嫌悪に陥りながらもなんとかユーロスペースに辿り着く。
キム・ギドク監督には一切興味なしなですが、今作『絶対の愛』は整形手術がキーワードだということで、これを見ると、明らかに異常な韓国女性の美容整形に対する強烈な男尊女卑からくるもの以外の執念(があると思うのですよ、何か)の真意が少しはわかるのかなと思って見てみました。が、結果、内容的には普遍的な気違い女(が存在するかは不明だけど)が繰り広げるドタバタ劇で、あまり役には立ちませんでした。
作品全体もさー、何もかもが「こういうの面白いでしょ」と思って作ってる感丸出しの映像と話の展開の連続で、これなら紙芝居でもよくね?と思ってしまった。それくらい映画としての魅力が見つけられなかった。脚本的にも、顔変えただけやのに声聞いてもセックスしても相手が正体に気付かないって無理あり過ぎな気するし。終盤の女優の鬼気迫る芝居は凄かったけれど、これじゃあちょっと鬼気迫り損。そして、今までの作品はこんなじゃなかったと思うんだけど、照明が韓流ドラマのそれみたく、とにかく全体的に明るくて影が一切なくて見てて疲れた。何かを意図してるのかも知れないけど私には何か分からなかった。
頻出する彫刻公園の作品が全部さすがの私も引く程エロくって、ここにはちょっと行って見たいと思った。あと、韓国の若者の性は結構乱れてるんだとちょっとショックだった。
特に何に惹かれるワケでもないけど何故かやたらと気になっていた『善き人のためのソナタ』(フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督)が上映修了間近になってたので見に行く。アカデミー賞外国映画賞を受賞作な割りに地味目な宣伝ですね。
統一前の東ドイツの国家保安省で働く主人公が反体制派の疑いがある劇作家と女優のカップルの家を盗撮盗聴する任務につき、最初はヤル気満々だったのが、彼らの生活を眺めている間に次第に変化しある出来事をきっかけに自分の身を危険に晒してまで完全に彼らを守りだす...、というお話。この主人公を演じてる役者さんが、本当に仕事しか興味のない超真面目人間に見えて、でも微妙な表情がとても上手くて、劇中殆どモニターの前に座ってヘッドフォンつけてじっとしてるだけの芝居なのに退屈しない。カップル演じる役者(『ブラックブック』の俳優と『素粒子』の女優)も大人の芝居がかっこよくて素敵だった。タイプライターを隠してるところの無言のやりとりとかさ。
監督さん、33歳という若さで書いた&作ったと思えない程しっかりした脚本&演出なので政治サスペンスとしてしっかりハラハラ出来て138分間退屈せず。ラストのオチがちょっとださくて吹き出してしまったが(隣りの女性は号泣してたけど)結構満足な映画でした。
なんてね、これは数日前に見た映画のお話。でもいつ見たか既に記憶曖昧。
最近、いくら理由がはっきりしてるとは言えいい加減自分の酒量&記憶の無くしっぷりに危機感を抱き始めております...。変に巻き込まれてる人たち、ほんとすんません...。
みなさんもうお気づきかと思われますが、やっと、やっとgojoサイトの内容が更新されましたよ!わっしょいわっしょい(ほんまに私は何もやってないけど...)。
スーパー編集者、岸川真さんによるインタビューのお仕事に関する大変面白い文章となっておりますので、是非ご一読を。
めっちゃ今更、これから微妙に活性化する予定なので今後ともよろしく。
なんか面白いネタを持ってる面白い人からの原稿なども受付中だすよ。
ただ主演の榮倉奈々と谷村美月を眺めたいという下心だけで見に行ったら、実は柄本佑と石田法嗣も出てると知り、意外と豪華な映画なのねとびっくりした『檸檬のころ』。
観賞前に監督の岩田ユキさんが72年生まれとお若い女性だとも初めて知り、どうしても若干の不安を抱かずにはいられなかったのだが、見てみてこれまたびっくり。ものすごくきちんと真面目に、ちゃんとした「青春映画」だったのでした。ラスト20分ちょっとだるかったけど、でも良かったです。
内容は、胸キュン度100%、甘酸っぱさ最高潮みたいな感じで(豊島ミホの原作は未読)、私みたいな汚れた人間が見ちゃいけないんじゃないかと申し訳なくなりかけるも、谷村美月(歯並び直してホント良かったね!!)と柄本佑の芝居がしっかりいいもんだから結構冷静に見れる。
いくら田舎とは言え高校3年生の割にはみんな幼過ぎるんじゃないか(中3くらいが丁度いいと思う)とか、前半の回想シーンはもうちょっと考えた方がいいんじゃないかとか、榮倉奈々には指揮者の練習をもっとやらすべきじゃなかったかとか、林直次郎(平川地一丁目の弟)の棒読みはなんとかならなかったのかとか、幾つか突っ込みどころはあるものの、二組のカップルとその周辺の人間を絡ます脚本はとても上手く出来てると思うし、この若さでここまで地味に徹した演出で2時間近く引っ張れるなんてと感心致しました。役者の表情もみんな良かったし、次回作に期待だす。
なんか毎日雨やねえ。せっかくの春なんだから晴れて欲しいところです。
傘をさして髪の毛を膨張さして数日ぶりにシネマヴェーラさんへてくてくと。混雑予想が今日も当たらず整理番号は一番だった。
ジョン・フォード監督『わが谷は緑なりき』(41年)。19世紀末、ウェールズに住む炭坑夫一家の物語。まだ幼い末息子を主人公に、兄と父の対立やら和解やら、炭坑所の賃金カット問題やら組合やら、兄の結婚やら事故死やらがなんの派手さもなく、ただ良い思い出として静かに語られてるだけなのに退屈とは程遠いのがすごい。炭坑夫たちが歩いて歌ってるだけのシーンでは涙すら出る。いや、本当は冒頭主人公と姉が名前を呼び合ってるところからちょっと泣いてた。炭坑所とそこでの労働がこんなに生々しく映画に映ってるのは初めて見た。
家族の為に人生を捧げてる一家のお母さんが可愛くて格好よくて惚れてしまった。60も過ぎた頃に旦那に「いい妻だな」って言われたい、私も。そして、マコーレ・カルキン似の主演の男の子がやたら芝居上手でびっくりした。初めて学校に行った時のおどおどした感じとか見ててほんとに切なくなって、「学校なんか行かなくていいよ!」とアドバイスしたくなった。顔もきれいし、この子はその後俳優になったりしてるのだろうか(自分で調べろっつー話ですけど)。
見ていて幸せな、素敵な映画だったけど、間違ってもこれを見て「家族愛!」なんて言う大人にはなりたくないものです。
ウォルター・ラング監督『ショウほど素敵な商売はない』(54年)。1930年代のボードヴィルでの芸能一家のミュージカル。最初は夫婦だけだった家族が段々増えて最終的には5人組に。成人になった子どもたちと両親の家族関係のごたごたもありつつ、子どもたちの色恋話もありつつ。この映画も一本目同様お母さんが素敵だった。あんな派手な服装の母親は実際イヤだろうけど。
とにかくショーのシーンが見てて楽しく美しく。基本映画に歌と踊りが出てくればそれだけで満足な私には満足過ぎる映画でありましたが、相変わらず可愛過ぎてやばいマリリン・モンローまで出演してて。最初のレストランの制服がエロ過ぎてどうかと思ったけど(超ミニのメイド服みたいなの)。
途中の、噴水のある庭で長男が1人で歌って踊るシーンでは、生まれて初めてタップダンスを面白いと思った。ラストの舞台の豪華さは、オリンピックの開会式をしきってる人とかがこれを見てセンスを磨けばいいんじゃないかと思った。
おなじみの時間と場所が丁度いいからという消極的な理由で見に行った『ハッピーフィート』(ジョージ・ミラー監督)が、どえらい映画でひっくり返る。きゃわゆいペンギンちゃんたちが織りなす歌とダンスのハッピームービー、間違っても絶対子どもに見せちゃいけないですよ、これ。R15くらいの自主規制は必要かと思われます。
前半は、CGによって体毛の一本一本まで細かく表現された皇帝ペンギンたちが数千匹集まって歌ったり踊ったりするシーンの見事さにサブイボを立てて興奮して「一緒に踊りたい!」とうずうずしたりしながらも、まあ全体的にこんな感じのアニメなのかと思っていたらこれがあなた、後半からの話の展開があまりの予想外&ブラックっつーか笑えないっつーか。詳しくは言いませんが、鬱病になったペンギンを私は初めて見ました。ラストも、ハッピーエンド装ってるけど皮肉たっぷり過ぎて恐ろしい。怖いもの見たさで体験してみる事をお勧めします。
しかしまあ結構過激な下ネタが出てきたり、CGでの表現がリアル過ぎて主演以外のペンギンの区別がかなり難しかったり、アザラシやシャチが可愛げの欠片もなくただほんまに恐ろしい生き物にしか見えなかったり(子どもが見たら泣くやろうってくらいの迫力)、元々お子様向けには作られてない作品だとは思いますけど。それにしてもそれにしても。アメリカってやっぱおかしい。
そうそう、今回初めて新宿バルト9さんで観賞したのだけれど、噂通り音響設備が素晴らしく、歌のシーンは勿論、雪崩や波の音なんかがお腹に響きまくりでとても良かった。噂通りチケットの買い方がわかりにくくていらっときたけどこれからは積極的に利用したい劇場であります。
いやいやしかし、私だって映画見て酒飲んでるだけの日々じゃなくて、ちゃんと買い物とかもしてるんですよ。
今日は可愛いスリッパを購入して大変ご満悦なので自慢。かわいくね?
しかし、先日自慢したばっかりのお気に入り日傘はこないだ酔っ払ってどっかに忘れたらしくいつのまにか手元になくて超々悲しい...。
某情報筋から某民族団体を弾圧する為の超卑劣な国策を耳にして怒りのあまり開いた口が塞がらない。これが明るみになった時世論が賛成多数だったりしたらほんま狂ってるよ。でも多分大して報道もされずにコソコソやられんだろうなと思うと吐き気がする。今でも十分するけどさ。
懺悔します。ここ数日真面目に映画だけ見て生きてる風を装っていたけど、実はその後とんでもなく飲んだくれてて、映画以外の記憶が殆どございません。風呂に入るタイミングを何十時間も逃す程酒にまみれ、昨日ほど迎え酒という言葉を身をもって体験した日はありませんでした。病体に鞭打ってそんな愚行に走った結果、明らかに身体が悲鳴をあげているので本日は一日家で引きこもりの為ネタ無し。こんな女を許して下さい。
しかし、酒の力は置いといて、色んな方達と楽しい時間を過ごさせてもらったおかげで、季節外れの五月病状態からは少し脱せられました。酔っ払って迷惑かけたり醜態さらしたりしましたが、みなさん毎度ありがとうございます。
本日は小沢健二さんの39回目の誕生日ですよ、みなさん。ニューヨークだか東京だかにいる彼のためにお祝いしましょう。彼が生まれてきてくれなかったら、私の人生は今と違ったものになっていたでしょう。
しかし王子ももう39歳か~、と思うとちょっと感慨深いものが有りますが、小沢くんは永遠に小沢くんで、永遠に好き過ぎて死にそうなので幾つになっても関係なし。彼と一緒に一生子どもでいたいものです。
ずっと見るのが楽しみやったし、周りでもすこぶる評判の良いポール・バーホーベン監督の最新作『ブラックブック』をうきうきしながら見に行く。バーホーベン監督、ハリウッド前のオランダ時代とかハリウッドに行ってからの作品もそう熱心に見てるわけじゃないけれど、好きな監督。今回も期待を裏切らない大変満足な面白い作品でした。
ほんと、最初から最後までワンシーンワンバイオレンスorエロorグロ、とぶっ飛ばしまくり、2時間24分間落ち着く暇もなく退屈する暇なんてもっとなく。でも、ナチスに占領されたオランダでユダヤ人の女性がドイツ人を装ってレジスタンスのスパイになるという深刻な物語は非常にしっかりと描かれていて、泣けたりもする。最後の方とかホント凄く切なくて、ラブシーンもとても感動的。でも数カット後には主人公が大量のうんこかぶったり陰毛がどアップで映ったりする。そんな振り幅を持ったすごい映画でありました。映画において上品とは何なのか考えてしまった。
あと、役者の顔もいちいちすごい。うっとおしい将校役とか、今時こんな顔した俳優がまだ存在したのか!と驚いてしまった程わかりやすくうっとおしい将校顔。主人公のカリス・ファン・ハウテンの、下品な美しさもなかなか良かった。
そして、この映画で初めて解放された後のオランダ人が結構ひどい事をやってたんだと知った。それをオランダ人の監督がオランダに戻って作った映画で撮るってすごいなあと感動した。
98年に発売された当時「世界中に衝撃を与えた」そうだが、私はつい最近読んだばかりのミシェル・ウェルベックの「素粒子」が面白かったので映画版『素粒子』(オスカー・レーラー監督)を見に行く。
原作の小説は、よくもまあここまでというくらい世の中や人生を冷淡にこっけいに痛々しく、天才科学者の弟とセックス中毒の兄の異父兄弟を主人公に書かれたもので、映画化するにはちょっと長いしこの微妙な感覚が表現出来るのか知らんと少し不安だったのだが、これがまたえらく痛く切なく、こんなに人生のどうしようもなさを見せつけてくれなくていいじゃないかと感じてしまう程なかなか良く出来た作品になっていたのでした。大傑作!と思ったわけではないが、久しぶりに途中から涙が止まらなかった。40男の「人生のイベントなんて病気くらいだ」という言葉が耳を離れない。監督さんは「ファスビンダーの真の後継者」だそうな。
映画は主に兄のエピソードを中心に作られてるんだけど、これがまた私の想像してた通りの顔の役者(モーリッツ・ブライプトロイ)が演じてて、芝居もすっごくいい。セックスのことしか頭にないバカ男、悲惨なトラウマを抱えてるけどそんなことはどうでもいい、とりあえずセックス、という難しいバランスと、恋人(マルティナ・ゲデック。彼女がまたすごく良い)と出会ってからの変化したようなしてないような男の姿が見てるだけでなんか泣ける。弟役(世界のヘイポー似)も勿論悪くはなかったけど。
あああでもほんとこんな映画を見てしまうと、改めて人生なんて幸せな瞬間はあってもほんとはかない瞬間なのよねと分かってたけど今更身につまされる。痛たたたた。
1年ぶりに骨粗鬆症(なんてものも患ってたんです、実は)の進行具合を調べるために骨密度の検査(大袈裟なレントゲンみたいなの)を受けたのですよ。で、病院から渡された検査着に着替える際、理解不能な程中途半端にしか閉まらない脱衣スペースのカーテンの真横で医者たち(おっさん×2)がずっとだべってんの。どーなのよこれ。しかも会話の内容が「今回の患者小さいなー」みたいな。これが噂のドクハラなのか。
そんな屈辱を受けた末検査の結果も散々で、貴女の骨は丁度60歳で底をつきますと断言される。でも全然ピンと来ず危機感が持てにゃい。
と、朝っぱらからなんだかやさぐれてしまったので爽やかな空気を求めて『バッテリー』を見に行く。滝田洋二郎監督、結構好きでして。ファミコンを持ったベンガルには泣いたクチでして。
内容とか全然知らんかったけどタイトルから野球に関する映画やろくらいは想像ついて、確かに野球少年たちの物語で、当たり前の様に野球シーンが多いのだが、なんだかぐっと来ないなーと思ってたら、ふと「私は母親のタイガース好きに乗せられてただけで、ほんまは大して野球なんか好きじゃなかった!」という事実に気付く。故に、必死で試合とかされても今イチ乗れず(野球というスポーツが映像として魅力的に見えないと言うか)、そんなシーンよりも少年たちが無邪気に遊んだり走ったりしてるシーンにぐっときたのでした。しかし、天才的な才能を持ったピッチャーが球を投げるという状況を映画的に面白く見せるなんて難しいだろうにと思ってたら、殆どのシーンで投球の瞬間球と一緒にカメラが動いてるのには驚いた。ほんまに投げまくってんやろうなーと感心(だから最後の一球の映し方には納得いかず!)。
病弱な弟を持つ天才ピッチャー君が新しく越してきた土地で仲間や母親と揉めつつ和解しつつ、というお話は大ヒットした小説が原作だそうで、見ながら「いくらなんでも出てくる人みんないいヤツ過ぎやろ」と突っ込まずにはいられなかったが(鬼コーチの人格変わるのとか早過ぎやし)、ラストの母親(天海祐希)のうなずきにはやっぱり泣かされ、岡山の景色も美しく、望み通り心が洗われたので良しとする。あ、でも、音楽があまりに大袈裟過ぎたのはなんとかして欲しかった。
主演の林遣都くん、なんか面白い顔やね。美しいのはすごくよくわかるけど、地球人に見えない。野球少年の設定なのに羨ましいくらいお肌が真っ白なのがちょっと気になった。彼とピッチャーのやりとりも良かったけど、あまり目立たない他の仲間の男の子たちの楽しそうな芝居がすごく良かった。弟役の子も可愛かったが、やっぱり子役って難しいなあと改めて思う。
菅原文太はどこまでも菅原文太で、萩原聖人はちょっと太り過ぎなんじゃないかと思った。
ふと気がつけば、先週一本も新作映画見てへんやん!なんかダメな映画オタクみたいでダメじゃん!ってことで、今週は新作ウィークにする。
強風に煽られながら久しぶりにシネマアンジェリカさんへ。暫く行かない間に劇場名変わって、気の利いた2番館風になってたのね。
でも今は新作公開中、アレクサンドル・ペトロフ監督の『春のめざめ』。アニメ嫌いの私ですが、友人に猛烈に勧められたので一応見とくか位の軽い気持ちで足を運んだのが映画始まった瞬間そんななめた思いはぶっ飛ぶ。なんじゃこりゃ。
ほんま、モネ風の油絵が見事に幻想的で美し過ぎるアニメーションになって動いてるの。最初は「どーやって作ってるの!?」という衝撃で頭がいっぱいだったけど(実際普通のアニメと同じ様に一枚一枚描いてるみたいですが。しかも指で)、映画が進むうちあまりに素晴らしい映像に心奪われ見ることにいっぱいいっぱいになってしまう。女性の美しい肌と髪の質感、洗濯物が風になびく様、そしてキスシーン。本当に熱にうなされて夢見てるみたく現実と幻想を彷徨う映画、なのに、物語自体は超現実的に16歳男子のアホでマヌケな思春期の妄想系恋愛話で結構ブルーでダークだったりする。階級問題も絡んでたり。さすがロシア、ロリコン男が作って見て喜んでるような日本のアニメとはレベルが違うと感動。27分と短めの作品ですが、これは劇場で見といた方がいいかも。
で、ほんとは『春のめざめ』の前にもう一本短編アニメが上映されまして、これがまたすごかった。マイケル・デュドク・ドュ・ヴィット監督の『岸辺のふたり』(00年)。モノクロ(白黒じゃないけど)の世界に簡単な線で描かれた素っ気ない絵の、たった8分間の作品なんですが、泣かされた。参った。父親が消えた娘の人生と自転車だけで、世界に対する希望と絶望を表現しきった映画。アカデミー賞取ってるくらいだから見ても損はしないはず。DVD出てるみたいなんで機会があれば是非。個人的には猛烈に『河の恋人』がフラッシュバック。
そして石原圧勝かよ。なんて骨体。
唐突ですが私は人間の性別男女二元論に反対派で、でもその理由をいちいち説明するのが面倒なので、最近はなんや言うたらすぐに「女って◯◯な生き物だよねー」とか「男って◯◯よねー」とか言う人に対しては心の中で「ばーか」と突っ込むという卑劣な態度を採っていたのですが、そんな自分を反省する漫画を発見。
「性別が、ない!」、新井祥さんという御自身が半陰陽(両性具有)の肉体を持ってる方の、エッセイ風ギャグ4コマ漫画。内容や漫画自体としての突っ込みどころが色々あるのはわかるけど、こういう現実をこういう表現にして世の中に発表するという事実にとりあえず心の底から感動尊敬したい。
異性愛やら同性愛やら性同一性障害やらその他沢山やら、本当に性の問題は難し過ぎて、小学生レベルのギャグにする以外話をするのは死ぬ程苦手。
なんてこと言いながら来週お見合いデビューするかもなんですけどね!きゃは。
石原慎太郎を落としたいが為だけに都知事選には行く派だったのに、今回は仕事の都合で住民票が大阪にあるため行けず。またしても帰化の恩恵を無駄にしてしまい無念。
私も最近知ったんだけど、世界にはFIAFという国際フィルム・アーカイブ(フィルム保存)連盟なるものが存在するらしく、現在その会議が日本で行われてるらしく、その一環として本日有楽町朝日ホールにて衣笠貞之助監督の『狂った一頁』(26年)がピアニストの高橋悠治さんの伴奏付きで上映されるというイベントがあったので行ってきました。周り外国人だらけで妙にきょどってしまった。
『狂った一頁』、無声&モノクロで字幕も一切無し。事前に「前衛映画だよ」と説明されてたけどでも知れてるやろと軽く見てたらエラい目に遭った。あまりの前衛、アヴァンギャルドな作風に折角の川端康成による脚本のストーリー的なものは一切理解出来ず...。映画が誰目線で進んでるのかすらよくわからず。舞台が精神病院?(これもやや不安...)ってことくらいしか把握出来ず、後はただひたすら現実なのか幻想なのかわからない世界を感じるのみ。主演の井上正夫の顔だけで十分怖いのに、狂った女が足から血を流すまで踊り狂ってたり、病室の前に狂人の集団が群がったり、フィルムセンターさんのフィルム復元作業により鮮明に見え過ぎる程恐ろしい世界が続く。冒頭のでっかい球をバックに踊ってた女は何だったのか、結婚式は行われたのか、くじ引きの商品は何だったのか、結局夢オチなのか、そんなことを考えるのは多分野暮なんでしょう。いやあ、変な映画だった(一カ所ストローブ=ユイレや鈴木則文監督を先取りしまくってるショットがあってびびった)。こんな映画を晴れの場の上映作品に選ぶFIAFさんもなんか凄いなと思た。
高橋悠治さんによる演奏は、たまにある「とりあえず常に音鳴らしとけ」的なものでもなく、「とりあえず物語盛り上がってる時には音楽も盛り上げとけ」的なものでもなく、新鮮で素敵だった。まさに前衛×前衛の夢の共演、貴重な体験をさせて頂きました。お辞儀すらしない態度もかっこよかった。
昼は友だちに誘われて銀座シャネルのギャラリーにてエリオット・アーウィットの写真展に行き、夜は新宿photographers' galleryにて平倉圭さんによるレクチャー「ゴダール・システム」最終回を聴講、という珍しく文化的な1日。が、地下鉄銀座駅でトイレ目指して一心不乱に歩いてるところを偶然知人に目撃されてしまい恥ずかしい思いをする。無念。
エリオット・アーウィットの写真展では、応募者の中から選ばれた人がエリオットに撮影してもらえるという素敵なイベント有り。が、選ばれた際には必ず手持ちのシャネルグッズを身につけて「あなたなりのウィットに富んだシャネルスタイルを披露」することが条件だそうです。どなたか挑戦してみては如何でしょうか(無料の展示会なのにパンフレットがやたら豪勢でさすがだなとは思ったけど)。
「ゴダール・システム」は、最終回もやはり4時間近くあり、3回を通して計12時間程ゴダールについてお勉強したことになったのだが、飽きだとか退屈だとかを全く感じさせない刺激と勢いのある充実した時間であった。背もたれのある椅子だったらあと3時間は聴けた。そして最終回もやはりみんなシュッとしていた。
そして最終回もやはりその内容を簡単にまとめるようなテクニックは持っていないので割愛させて頂くが、私が普段インテリ感の漂う映画イベントやインテリ系映画関係者が苦手な理由として、私自身が「映画」と自分自身を分離して捉えることが不得手で、というかそんなこと出来なくて、というかそんなことしたくもなければしてる人にも興味なくて、なんの犠牲も払わず知識だけで「映画」と付き合うような場所や人と接するのもいい加減面倒くさいわい、というのがあって、平倉さんのお話を初めて聴いた時は、すっごく面白いけどもしかしたらそっちの人なのかしらんとちょっと不安もあったのだけれど、最終回を締めくくる言葉がそんな気持ちを一掃してくれる愛のあるもので大変嬉しかった。が、最終回もやはり講義終了後の質疑応答タイムは知的レベルが高過ぎてぽーっとしてしまった。無念無念。
個人的には、平倉さんが「映画の論文には動画が貼付けられないからダメだ」と仰ってたのが結構衝撃だったのと、平倉さんがゴダールのことを「かわいい」と表現したことが結構気になった。『アワーミュージック』公開時の菊地成孔氏&青山真治監督によるトークイベントでも「ゴダールはかわいい」という表現がされていたが意味合いとしてはかなり違うものだと思う。
当たり前かも知れないが、久しぶりにゴダール作品を一気に見直したくなった。いい加減TSUTAYAの会員なろかな。
さすがに連日渋谷行き過ぎたと反省し、今日は阿佐ヶ谷方面へ。
阿佐ヶ谷パールセンターをプラプラ歩いてたら韓国の露店度100%なチープ感の素敵なアクセサリー屋を発見し興奮しまくってしまう。あの店マジ近所に欲しい。
じゃなくて、ラピュタ阿佐ヶ谷さんの田中登監督特集に『江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者』(76年)を見に行く。
分からん、私には分からん。何故真夏の日本家屋の一室にピエロがいるのか。何故ピエロが金持ちの奥さまと情事に耽っているのか。果たしてピエロとセックスした時喘ぎ声は本当に「ピエロ~」になるのか。上映開始後5分間ですっかり頭は混乱の嵐。しかも物語が進むに連れて原作「屋根裏の散歩者」に加え「人間椅子」の話が加えられてることが発覚し、屋根から見られ、椅子の中から見られ、それを見ている私というアブノーマルな関係にすっかり参ってしまう。いやはや。スクリーンから汗や血の臭いが漂ってきそうな画面の迫力、大正時代の花屋敷とラッパの音、76分の作品とは思えぬ密度。そして驚愕のラストのオチ。いやはやいやはや。
ひばり書房の漫画を思い出させる宮下順子の風貌、出演部分の9割は濡れ場やったけどやっぱり美しかった。最後、やっと主人公とセックス→殺人する時のあの瞬きのしなささは凄い。石橋連司は若い頃からこんなに狂ってたのかと驚きだった。
久しぶりに音楽番組を見て、自分のことを「さくらんぼ」と表現する大塚愛と「カブトムシ」と表現するaikoを元に女性の自意識について思考を巡らしてしまった。
そして今日も飽きずにシネマヴェーラに通う私。ポイント溜め過ぎで鬱陶しがられてるはず。
本日の一本目はハワード・ホークス監督の『紳士は金髪がお好き』(53年)。99年のフィルムセンターさんで見逃してたので。
愛を計る基準はお金と信じているマリリン・モンローと彼女に反発しつつ親友であるジェーン・ラッセルの2人のダンサーが船旅をしてパリへ行って結婚するまでのお話のミュージカル。楽しくて愉快で爽快で、これまた本当に素敵な映画でございました。自分がかなりのミュージカル好きだなとやっと気付いた。でもラッセルがプールで歌うシーンでは、バックダンサー(?)のオリンピック選手団(マッチョ男性)の水着が肌色で、裸に見えて1人でハラハラしてしまった。オザケンはこれを見たのかしらん。
相変わらずマリリン・モンローの可愛さは悶絶もの。過剰な馬鹿キャラがちょっと哀しかったけど、婚約者に浮気がバレた時の「こんな女になったのは男のせいよ。叱る前に同情して頂戴」というセリフがかっこよかった。でもその馬鹿キャラをラッセルが物真似するシーンは面白いけど素直に(その馬鹿さを)笑っていいのか微妙で、結構どぎついブラック・ユーモアだったりもした。それに群がる男たちもみっともなさ過ぎやし。怖い。
完璧な美女2人が着こなすドレスもどれもこれも超きれいで、パーティーで着るロングドレスは勿論、部屋着風のラフな服装までも色や形がすっごく格好よかった。紺色×豹柄は絶対に真似しよう。絶対にモンローみたくはなれないけど。
二本目はジョゼフ・ロージー監督の『唇からナイフ』(66年)。ジョゼフ・ロージー監督と言うとしっとりした大人な感じで、しかも主演がアントニオーニの作品でしか見たことないモニカ・ヴィッティならばと勝手に落ち着いた渋い映画を想像していたら、容赦なく裏切られた。びっくりする程わけのわからない、この時代にたまに見かける需要と供給のバランスが謎なぶっ飛んだコメディ映画だった。画面の色使いとかセットのちゃちさから思い出した映画はなんとなく『オースティン・パワーズ』だったり。
美女の超敏腕泥棒が主演なんだけど、まずこの人に関する具体的な説明が一切なく話が進んでいく(でも名前を歌詞にしたテーマソングはしつこいくらい流れてる)。主人公の周りに現れる奇怪な人物たちの説明も殆どなく、勝手に映画がハイテンションに進んで、ミュージカルになったりSFになったり007風になったりしながらハイテンションのまま終わっていく。なんでカットが変わる度にドレスの色が変わってるのか、主人公がイラストのモデルらしいポスターは結局何なのか、結局誰が何してんのか、?マークばかりが頭に浮かんで、ぼーっとしてると取り残されそうなので必死でついて行って見たけれど、ただ見てるだけで十分に楽しいのであった。モニカ・ヴィッティ激マブ。こちらも大変面白く見せて頂きました。改めて、数本見たくらいでその監督を分かった気になるなんてアホなことはしちゃいかんとしみじみ感じました。しませんけどねそんなこと。
劇場に小学校高学年くらいの女の子がいた。こんな映画に連れてきてくれる大人が周囲にいる人生ってすごい。
今日もせっせとシネマヴェーラさんへ向かったわけですが、本日はちょっといつもと気合いが違った。なぜならお目当ての映画の上映時間が316分という超大物だから。血栓症を抱えてるから飛行機はビジネスクラスじゃなきゃ無理、と親にだだをこねた私ですが、映画のためならエコノミークラス症候群も致し方なしということで。親不孝な娘でごめんなさい(こんな長時間の映画を見たのは高校生の時リヴェットの『ジャンヌ・ダルク』を全二部連続で見た時以来か)。
で、腹を括ってベルナルド・ベルトルッチ監督『1900年』(76年)を見てきました。いくらベルトルッチ監督とは言えこんな超大作だとやっぱり少しは落ち着いた感じの映画になってるのかなと思ったのだけれど、そんなことは全くなく、随所にドSなんだかドMなんだかわからない変態臭プンプンの5時間で、美しくてエロくて面白くて感動的で哀しくて。面白かった。
1900年の同じ日に生まれた大地主の息子と農民の息子の友情や確執を軸に、イタリアの階級闘争やファシズムの抗争が描かれた物語。と書くととても堅い映画っぽいけど、なんか、どっかが大きく狂っててすごいの。後半とか、途中から突然サイコホラー映画みたいになるし(ドナルド・サザーランド怖過ぎ)、本気なのかふざけてるのか最後の裁判はなぜかショートコント風やし。
でもただクソ真面目な感じがしないだけで、大農園の映像の美しさ、室内の明かりの加減と絵画みたいなシーンの連続と、それ自体がエロく感じるカメラの動きが素晴らしいこと、農民の仕事(農業や屠殺)が丁寧に描かれてること、抑圧された人たちが歌う唄や演奏する音楽が泣けること、若き日のロバート・デ・ニーロの坊ちゃん刈りが可愛いいことなどの要素によって長時間の上映も一切退屈せず。もっと長くても文句言わなかった。ちゃんとした映画館でこんな作品をじっくり見れるなんて本当に幸せだとつくづく感じました。
5時間引っ張っといて、ラストのふざけ方には感動&大笑い。こういうユーモアを本気で出来る大人になりたい(これを受け入れた周りも凄いと思うけど)。
それにしても、この監督の女の趣味はわかりやすい。
私に欠けてるもの其の1(其の800くらいまで有り)クラッシクなアメリカ映画を見ていない、なので、今回のシネマヴェーラさんの特集「魅惑の20世紀フォックス映画の世界」はほんま有り難くて。ビデオなんかで見るもんか!と張っていた意地が無駄にならなくてなんとなく嬉しい。
こんな名作揃いだと絶対激混みだろうな~と超早めに劇場に行くも全然人がいてなくて、自分の感覚と世間との距離を感じて少し寂しくなる。
そんなことはどうでもよくて、一本目はヘンリー・ハサウェイ監督『ナイアガラ』(53年)。物語は、タイトル通りナイアガラの滝をバックに繰り広げられるサスペンス。そのドラマが面白いのは勿論なんだけど、とにかく主演のマリリン・モンローのキレイさ可愛さについ眼を奪われっ放しに。久しぶりにスクリーンで見たけどこんなに可愛かったっけ!?あの腰のライン、お尻の形、美しいおデコ、そしてなんか常に悲しそうな表情。キスをしようとシャワーを浴びようと真っ赤な口紅がびくともしない不自然さも全く気にならない。やっぱり女は7センチヒールを履くべきなのか。主演のくせに途中で死んでしまうんだけど、影とシルエットで見せるそのシーンがまたかっこよくて。ラストの船での逃亡劇も、合成とミニチュアで映画は充分興奮出来るよなと改めて確認。
二本目はジョン・フォード監督『周遊する蒸気船』(36年。さすがにちょっと混んでた)。物語は、タイトル通り周遊する蒸気船で繰り広げられる笑い有り涙有りの人情劇。が、この笑いと涙の振り幅がほんと凄くて、シーンが変わる度に本気で泣いたり笑ったりしなきゃいけなくて忙しい。完璧に面白い。「このシーンがスゴくてね!」と興奮してお伝えしたいところだが、それをすると82分間の全シーンを説明しなきゃいけなくなるので割愛。でもやっぱり牢獄での結婚式の哀しさと、ラストの予言者のおもろさとドタバタ劇の愉快さだけはメモ。散りばめられたブラックユーモアも素敵だった。そして主演のアン・シャーリーの可愛さ。最初の、警戒していた表情が信頼に変わる瞬間には鳥肌。ああ、いいもの見せて頂きました。
4月ですね。新しいスタートの季節ですね。ってことで、自分でもなんで参加してるか今イチ謎なまま、甥っ子たちの入園式に行って参りました。不慣れな場所に泣き狂って抵抗する子どもを落ち着かせるのは私には無理だった...。心底母親ってすごいと思った。
こんな大量の幼稚園児にまみれるのは自分が幼稚園児だったとき以来かも...。
それにしても東京の主婦の方って、なんて言うか大人しいと言うか落ち着いてると言うか地味と言うか。大阪でも派手で目立ってたウチの姉が新しい場所に馴染めるのかが少し心配。
私が数年前まで住んでた大阪の実家の建物が現在賃貸物件として家賃168万円で売り出し中だそうです(向こうのTVに出ていたのをわざわざ友だちが教えてくれた)。
ほんとネタにするには最高の家なのでどなたか住んでみてはいかがでしょうか。電気代だけで月20円万位してたけど。(エイプリルフールは関係ないよ)
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