吉田大八監督にも本谷有希子原作にも全く興味はないけれど、どうしても佐藤江梨子の肢体を思う存分眺めたいという欲望が抑えきれず、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を見に行ってしまう。
途中から、な、なんなんだこの中途半端感は!とひどく狼狽。真剣にやりたいんだかふざけたいんだか笑わしたいんだか泣かしたいんだか映画なんだかドラマなんだか。で結局どれも中途半端で上手くいってないから面白くないんですけど、カンヌなんかに行くくらいだから一見上手く出来てる風なのが見ててむかついた。こんなならもっと面白くなくていいから真面目に作ってほしかったす。一瞬いいシーンとかもなくもなかったのに。
一番腹立たしかったのが、折角永瀬正敏がえらい頑張ってるのに、それに対して人をなめてるとしか思えない芝居をしてる永作博美。なんであんなことしてんやろ。
本谷有希子さんの原作は、彼女の作品を見る度にいつも思うのだが(ほんの一部しか拝見してませんけど...)今回も主人公とか状況の設定とかに微妙な時代遅れ感。自意識過剰な馬鹿女(自分を特別な存在と思ってるような。でもそれなりにトラウマも抱えてますみたいな)が面白いって感覚、安彦麻理絵さんがとっくに短編漫画でやり尽くしてると思われるので、今更笑う気にはなれない(物語の中で主人公を冷静に見てる妹というキャラクターはいいと思ったけど、彼女が姉の何を面白いと思ってるのかが今イチよくわからなかった)。
がしかし、サトエリの肉体は期待以上の神々しさで、細長過ぎる手足&高過ぎる腰の位置(&不自然な程のバストトップの高さ)を拝めたことは大変有意義であった(顔も決して嫌いではない)。膝に頭を乗せてペディキュアを塗る姿はあまりの有り得ないバランスにちょっと怖かった。この体が田んぼと山に囲まれた田舎道を安っぽいドレスで動き回る安っぽい映像は中々良かった。舌足らずなのか前歯の歯並びの悪さのせいなのか(直した方がいいと思う)、滑舌が悪いのが気になったが、ドS芝居がハマりまくってて見てて楽しかった。可愛い女にひたすら弱い私、という結論。

そして夜は突然のはじめましてアルトマン。売り切れ続出という前売り券をどーにかこーにかで『名誉ある撤退〜ニクソンの夜〜』(84年)を観賞。
いくら失敗を重ねようと今回も懲りずにどんな作品か全然知らずに見て、冒頭からえらい長い間ニクソン大統領を演じる役者のひとり芝居が続くので「おっさんおいしい役やなあ」と思ってたら、85分間終始彼のひとり芝居の映画だった...。まさかの事態にこれまた狼狽。
大統領の部屋(なんて言うんでしたっけ...)で酒を呑みながらレコーダーと監視カメラに向かってひたすらクレイジーに吠えまくり、政治の話やらお母さんとの会話やらピアノ伴奏やら犬になったりやら踊りだしたりやら大暴れ。フィリップ・ベイカー・ホールという役者の、ほんとに狂った芝居も大変凄まじかったが、こんな映画を84年に撮るアルトマン監督の狂いっぷりの方が怖いと思ったりした。

上映終了後、思わぬ場所で思わぬ方と「ガラスの仮面」トークに花が咲く。10年以上読んでないのにかなり詳細に記憶してる自分に感動した。

なんてね。昨日は家族をキチガイ呼ばわりしましたが、今日は明らかに私とyonjoがキチガイと化してました。
ちょっぴり早めの誕生日プレゼントとして父親からクレジットーカード1日使い放題券を頂戴し、便乗しまくりのyonjoと新宿に出たら、買い物止まんねー止まんねー。最近自粛していたバッグ欲が大爆発。シャネルの店員がアホ過ぎてまじギレ。
ウチらほんまに狂ってるなあと引き攣り笑いを起こしながらも、この物欲を電力とかに変換して人の役に立てないものかと試着室で真剣に語り込んだりもした。叶わぬ夢かな。

そんなこんなで夜はゴダール。
公開時に見たのだけれど、3月に平倉圭さんのゴダールレクチャーを拝聴して以来、見直したいなあでもDVDで見んのダルいしなあてかDVD出てるのかも知らんしなあてかいい加減レンタル屋の会員ならなあと思っていた『アワーミュージック』がboidさんによって爆音デジタルゴダール(DTS上映だとかなんとか。あんまり詳しくわからないんですけど...)として上映されるというので、おおグッドタイミングと吉祥寺に向かう。
見直してみて、ほんまお前一回目は何見ててん、と自分を責めたくなるくらい色んなことが耳やら目やらに飛び込んで来てびっくりした。こんなに騒がしい映画やったっけか??爆音のおかげで常にどっかからなんかの音が聴こえてきて焦った。あと、音が消える瞬間と流れ出す瞬間のすごさに感動した。
音以外にも、初見の時はそんなに感じなかったのに、赤いバッグの少女が現れる最初のシーンの美しさにクラクラしたり、ピンぼけシーンが異常に怖かったりしたりした(多分『AA』のトラウマ)。でも学生の問いに対するゴダール先生の回答(半開きの口)はやっぱり肉眼では確認できなかった...。そして二回目でもやっぱりゴダール先生ガーデニングを楽しむの図で声を出して笑ってしまった。

やっぱり爆音上映はええなあとうっとりしながら帰宅途中、雷雨に打たれてスーパー濡れネズミ。もういや。

参院選の投票日、なんですよね、今日は。さすがにそれくらい知ってますけど、今回も取締役的事情により選挙に行けず。無念。とりあえず、自民党敗れろ〜と一心不乱に念じておきました。が、落ちればいいのにと思ってた無所属新人某さんが当選したというニュースをさっき知って早速ちょっとうんざり。

暫く帰省していたyonjoと久しぶりに軽くお茶、のつもりが気付いたら二人ともアイスコーヒーを6杯もおかわりしてて、どんなけ積もる話あんねんと苦笑。
話の9割が笑えないレベルのキチガイ家族ネタだったのでやや憂鬱になるも、長女と次女(35歳と34歳)のヘビ対マングースの如き壮絶な大喧嘩の一幕が、聞いてるだけで涙流して笑える程面白かったので良しとする(本人たちは至って本気)。ほんま東京出てきてよかったなあと二人でしみじみ。

そそそんなことより!ちょちょちょっと!!地球の片隅で糖尿病か肝硬変を悪化させてのたれ死んでるとちょっと本気で思ってた幼稚園時代からの親友(バッファローマン!)が大阪で生息しているという衝撃的な情報が舞い込んできました!あまりの衝撃に嬉し泣きしたよ俺は。生きててくれてありがとう。でも生きてるなら電話には出て...。

ペドロ・アルモドバル監督、前作の『トーク・トゥ・ハー』が個人的にかなりノーサンキューだったので以来大した興味もなかったのですが、どうしてもペネロペ・クルスを思う存分眺めたいという欲望が抑えきれず、最新作『ボルベール<帰郷>』を見に行ってしまう。
女の、残酷で悲惨で不幸な人生は男によって再生産される歴史である、という至極全うな物語が、「え、それって有りっすか!?」と突っ込まずにはいられないハチャメチャな脚本によって進んでいく。殺人あり幽霊あり蘇りあり。始めはついていけるか不安やったけど、途中からこれはこれでいいのかと思えた。なんて言うか、まあ映画やし、みたいな。前作の頭でっかちな感じは一切なく意外と好感度大。ここまでみんな母親に甘えたいもんかね、と不満を抱かなくもないけど、失いかけたものへ帰郷する気持ちというのは別に母親に限らず何にでも(人間じゃなくても)成立し得るストーリーで、今回が単に母親だっただけだと無理くり納得することにする(故に過度に「女性映画」と宣伝することには不満。確かにほんまに女しか出てこないけど)。
スペインと言えばとりあえず陽気で明るくてみんな笑顔的なイメージだったのに、この映画に出てくる町はなんとなく下層階級の雰囲気がしたり、出てくる女性たちの衣装も貧乏臭かったり(ペネロペまでも)あんまり幸せそうじゃないこともなんか良かった。
と、全体的には満足、なのに、全体的に何故か鈍臭いイメージが残る...。理由は不明...。それがあかんってわけじゃないけど...。なんでやろ。
ペネロペは、ヘアメイクも衣装も全然華美じゃないし、かなりうざい性格の役なのに可愛くて良かった。唄うシーンは泣けた。目の下のくすみとかヒドいのに綺麗に見えるから不思議。よくこんなに涙溜めれるもんやなあと女優業に改めて感心した。でも「すっげーいい体!」と感動したのにお尻は偽物だと後で知ってちょっとショックだった。お姉さん役はもう少し美人でもよかったんじゃないかと思った。親戚役の女優がドライヤーのジャンヌにしか見えなくてちょっと怖かった。

このクソ暑い中、スカートの下に中途半端な丈のスパッツ(最近はオサレな名称があるらしいが、知らん)を履いてる婦女子たちの心理がほんとにわかんない。全っ然可愛くないし似合ってないし(フランス人がやるもんでしょ、これは)暑苦し過ぎて見てるだけで汗疹になりそうな気がするのでやめて頂きたい。

暑い。暑い暑い暑い暑い暑い、暑い!ボケ!と、二年間日記を書き続けた中で一番の名言とウワサの、例のお言葉がそろそろ登場しそうな気配がする今日この頃(と思ってちょっと過去の日記を確認してたらほんまに丁度同じような日にちに言ってて自分でびっくりした。我ながらなかなか優秀な体内温度計である)。

いい加減新作映画も見なきゃな〜と思いながらもつい一角座へ行って大和屋竺監督の『裏切りの季節』(66年)を見てしまう。
ベトナム戦争帰りの謎の男が日本で待ってた謎の女と謎の組織に拉致られ拷問され裏切り裏切られ...。相変わらず色んなことがかっちょよ過ぎて痺れたのだけれど、クレジットに演出協力(って何や?)若松孝二とあっただけに、なんとなく全体的に若松監督作品の雰囲気を感じなくもなかった(って言える程見てるわけでもないですけど...)。
ラストの、ベトナム戦争の写真に光が当たって浮かび上がる前での男と女のやりとりが異常に怖かった。女の顔の真後ろに苦しんでる兵士(多分)の顔が浮かび上がるのとか(モノクロ映画)、最後写真を切るのとか。でも最後の最後に誰が誰を撃って誰が死んだのか、テンポ早過ぎてわからないまま映画が終わってしまったのはちょっと悲しかった...。
あと、日本語ペラペラの黒人さん(役名忘れた...)が、本当に黒人なのか最後まで信じられなかった...。声のトーン(特に歌声)とか、あまりにも日本人な気がしたんですけど...。

全然関係ないけど、劇場の門を出た瞬間久しぶりにホンモノの変態に遭遇した。ちょっとびびった自分が悔しい。

そして、ミスターかりんとう・佐藤央さんの二回目の原稿が御本人の希望によりやや訂正されました。読み直してみましょう。

今年こそはカナザワへ行くべきかと逡巡しながら、とりあえずラピュタ阿佐ヶ谷さんに鈴木則文監督の『温泉みみず芸者』(71年)を見に行く。
タコツボと呼ばれる名器を持った主人公(池玲子)が母親のために体を張って頑張って働く、だけの話の様な気もするが、期待を裏切らない則文先生のエロとギャグと女の裸と名和宏と謎の外タレ。それだけでも充分満足だったのだが、ラストのセックス三番勝負には思わず「すげー!」と声を上げてしまった。突然のふんどし男と長襦袢女の追いかけ合いのスローモーション、そのまま波打ち際でセックス、挙げ句には水中でセックス。『サンゲリア』の水中でゾンビVS鮫シーンを見て以来の衝撃を受けました。いやはや。私たちの変態度なんてまだまだ甘かったと反省。
若々しい池玲子が可愛らしく、一瞬映ったノーメイクも意外とよかった。小麦色のお肌もぷるんぷるん。なんで脇毛を剃ってないのかは謎。

うまいこと夕立を避けながら渋谷に移動し、シネマヴェーラさんの清水宏監督特集に向かう。
超楽しみにしていた『その後の蜂の巣の子供たち』(51年)が直前にデジタル上映だと知ってかなりずっこけたが、まあ仕方なし。
成長した戦争孤児たちが坊主頭&オーバーオール姿で走り回ってる姿を見るだけで涙。ヨシ坊生きてたのね!と涙。子供がひとり都会の街を彷徨う姿を見て涙。以上(昔の大阪が見れて嬉しかった)。
そんな状態なのに、劇場で遭遇した友人に「ほんまに泣けますよ」と念を押されて『恋も忘れて』(37年)を続けて観賞。で、涙。
戦後の横浜でホステスをしている主人公(桑野通子)と小学生の息子の母子家庭。性産業に置ける労働組合問題とか子どものいじめとか在日外国人とか、よく考えると色々重要な問題が語られてる映画な様な気もするが、とりあえずモノクロの画面が渋過ぎてかっこよ過ぎてうっとりすることにいっぱいいっぱい。やたらと天井の高い妙な造りのダンスホールで洋服(そこ以外は全部和服)を着た桑名通子が妙なダンスを踊りだすシーンの異様な美しさと言ったらもう。
でも後半の母子のやりとり、息子が雨の街をひとりでひたすら歩くシーンでは悲しい展開に涙止まらず(またこの子役がうまいこと)、ラストカットの子どもたちの姿の恐ろしさ(だって、いじめてた子が結果自殺するより、自分たちのせいで病気で死なれる方が絶対怖いはず)に震える。もの凄い映画であった。
桑野通子がとにかくかっこよくて美しい。惚れた。すっごいイヤな役やけど、またまた突貫小僧が見れて嬉しかった。

と、素晴らしい映画を3本も見て大満足な一日なのだが、本日はラピュタさんのブックオフ度が高かった。省エネ反対...。

なんかみなさんよう頑張ってくれはるわー、ってことで、佐藤央さんの原稿が更新されたので読みましょう。色々お勉強になります。

で、夜は、佐藤氏と共通の知り合いである某俳優さんとウィスパーボイスで御会食。ちょっとしたドリカム編成だわなんて浮かれたのも束の間、ド変態っぷりカミングアウトトークに花が咲き、ドリカムに申し訳ない程の爽やかさ皆無な集会となったのでした。めっちゃおもろかったけど。いやー、人って見かけだけじゃわからないものですね。

人に会うためにあっちへ行ったりこっちへ行ったり、もしかして私忙しいんじゃね?と一瞬錯覚しかけた一日であった。100%錯覚ですけど。

酔っ払った勢いで初対面の方に頂いたDVDが、多分とても貴重なものはずなのにタイトルがフランス語でしか書いてなくてなんの映画か思い出せなくて悲しい。仏語わかる人募集中。

全っ然関係ないけど、可愛いから載せてみました。でも299さんちみたく素敵な写真は撮れないのが悔しい。

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最近加齢臭が漂い始めた彼を洗いたいんだけれど、中学生の時飼い猫を風呂に入れたら思いっきり引っ掻かれたトラウマがあるためどうも怖くて実行出来ず。猫洗いが得意な人募集中。

朝っぱらから、小柳ルミ子27歳年下男性と再婚のニュースに本気で嫉妬&対抗心を燃やす父親の姿がマジで面白過ぎてやばかったんですよ。その面白さを伝える文章力がない自分がほんと憎らしい。ほんまビデオで撮っとけばよかった。
とりあえず、彼の今後の目標は私より若い恋人を作ることだそうです。ちょっと実現しそうでちょっと怖い。こんな58歳ちょっとどころじゃなくキモい。

が、夜は、素敵なおじさま達に美味しい焼き鳥やらお酒やらカラオケをご馳走になったりして大変楽しい時間を過ごしたりした。変な酔っぱらいに絡まれたところを助けてくれたりして、かっこよかったりもした。世の中には色んな歳のとり方があるのねと痛感した一日であった。

IKKOのスイッチ使いにすっかり虜同盟代表(しかもご夫婦で!)岸川真さんの新しい文章がアップされたので(相変わらず私はなーんもやってないけど...)読みましょう。泉谷しげるが漫画描いてるなんて知らなかった。

念のために言っておきますけど、「ピカデリー梅田」って大阪に実在する古くてしょぼい映画館の名前ですから。それを思うと「ザッツ・オール!」の面白さも無意味に倍増。考えた人すごい。

チューブトップと思い込んで着ていた服が実はホルダーネックだった、という衝撃の事実がセンター街のど真ん中で発覚し、かなりの動揺を抱えたままシネマヴェーラさんへ行く(速攻トイレに駆け込んで着直した)。前回と打って変わって女性客率激高。
清水宏監督『按摩と女』(38年)。タイトルから勝手にエロチックな映画を想像してたのだが、冒頭めくらの按摩師二人組が山道を歩きながら交わす会話がかなりブラックユーモアで、コメディなのかと思いかけたら、突然無音になって、謎の女高峰三枝子がくるくる回りながら男按摩師と温泉街で追いかけ合いをするシーンがやたらキレイでエロくてドキドキする。高峰三枝子が1人で傘をさして歩いてるシーンもめちゃんこ美しくてエロかった。あの顔がエロいのかしら。佐分利信もだいぶエロかった。だいぶかっこよかったけど。
でも全体的には笑い率が高く、会場も爆笑の嵐。でもラストの悲しい恋の結末にはめちゃくちゃ切なくなった。按摩師が馬車を追いかける姿に涙。
アルトマンが売り切れだなんてぬかすなら(マジで前売り制反対)2本目も見て行こうと続いて『花形選手』(37年)。多分、大学生の軍事練習なのかな、若い男性の集団がひたすら声を上げて田舎道を行進してるシーンが延々続き、その途中で変な人が現れては消え。面白いけど同じ小ネタを繰り返し過ぎで、思わず「清水さん、笑いの天丼好きっすねー」と心の中で突っ込んでしまった。でもそれが全部ちゃんと笑えるからすごい。
と、爽やかな学生モノと思ってたらいきなりかなりダークな男女の情事が絡んできたりして、64分の作品なのに物語の振り幅がでかくて焦った。
こんな若くて活発な笠智衆を初めて見たけど、ほんとに美男子で惚れ直した(声と芝居がそのまんまなことには驚いたけど)。突貫小僧が見れて嬉しかった。

で、ウチに帰ってTVをつけたら『時をかける少女』(アニメのやつ)が放送してて、そう言えばこれ去年やたら評判良かったよなと思い出し、見ようと試みたのだが、内容がどうのこうの以前に主人公の制服のスカートの短さが解せなくて受け入れられず。何あれ、なんか物語上の必然性とかあるの?ご存知の方教えて下さい。

二日酔いの体を引きずってわざわざ、わざわざ、特定疾患の認定証を更新する手続きに必要な書類を提出するためだけに、ためだけに、鬼のように中途半端な場所にある大学病院に出向いたら休館日だった。この哀しさがあなたに伝わるだろうか。あまりのやるせなさに本気で泣けたわ。

既に数本見逃したことが悔やみつつ、シネマヴェーラさんの清水宏監督特集に向かう。
で、『蜂の巣の子供たち』(48年)と『みかへりの塔』(41年)を観賞したのだが、相変わらず作品の情報を一切持たずに見たものだから途中で見る順番を間違えてることに気付く(ちょっとした二部作だった)。でもそんなことほんまどうでもいいくらい、戦争孤児や更生施設に入れられた、西原理恵子の言葉を借りて言う所のせかい中で人よりはやく大人にならないといけない子供たちが走ったり労働したりする姿を見てるだけで泣けること泣けること。なんじゃこりゃ。
『みかへりの塔』では、途中、この施設よう考えたらかなりタチ悪くね?私がこんなとこ入れられたら速攻脱走して裁判起こすぞ(脱走者や病人が出ても労働作業をやめさせない)とか思わなくもなかったが、涙は止まらない。あ、あと、笠智衆が棒読み台詞で男女の会話を展開する時、語尾を上げられると相当胸キュンするということが判明。

で、大したことじゃないんですけど、本日のヴェーラさん、冷房がとても弱くてですね、無駄に体が冷えないことは大変喜ばしかったのですが、結構混んでる&8割男性客みたいな状況だと、途中で、なんて言うか、ブックオフを思わせる感じの匂いが漂いだしてちょっぴり辛かったので、もう少し低温設定希望...。

会社に行ったら、社長(父親)がビリーをやっていた。なんかむかついた。

ついにラスト、青山真治監督『AA 第六章来たるべきものへ』を見に行く。
灰野敬二さんの演奏と雄叫びに聴き惚れかけてたところ、突然第四章の恐怖再び意味わからんけど怖過ぎるピンぼけショットが現れたので一瞬超びびったけどその後は平和に進んでくれてちょっとほっとする。
五章までのお話を思い出しながら12人の語り部さん達が音楽批評家間章について語る姿を、前日睡眠3時間という悪条件にも負けずひたすら眺め、「なんか色々勉強になったわ〜」と勝手にまとめに入ろうとした矢先、予想外のラストに思いっきり泣かされてしまった。やられた。灰野敬二さんのアングルが変わったところで既に半泣きだったんですが、その後の灰野さんは涙が邪魔でよく見えなかった。ほんとライブ会場で爆笑してしまった自分の過去を心の底から反省します。申し訳ありませんでした。
と、衝撃と感動のラストを迎え、無事全章完走。まとめ、めちゃくちゃ面白かった。大満足。
が、毎回リピーター割引を利用して良心的な値段で観賞してたが、場所&時間的についタクシーを使って帰宅してしまうので意外とお金がかかる映画だと判明。まあどうでもいいんですけど。

先日紹介させて頂いた岸川真さんの著書"フリーという生き方" の出版記念パーティーが行われるというので、お祝いしたい一心で厚かましくお邪魔する。
なんとなく予想はしてたけど、会場に入るなり久々に完膚なきまでの場違い感。周りはほぼノー知り合い&大人のおじさま祭りで若干きょどる(つっても私ももうええ歳なんですけどねー。いつになったらこういう場所に慣れるんでしょう)。おめでたい席だからド派手な格好していこうかとも考えたが、直前に怖じ気ついて無難な服着ていってほんとよかった。
が、時間が経つにつれて酒の力も働いてか、色んな方とお話しして皆さんとても優しく面白い方で、おかげで楽しい時間を過ごせたのでした。なんにも知らずににこにこ言葉を交わしたお方が佐藤忠男さんだと後で気付いてちょっと焦ったけど。
料理も美味しくて大満足。皆さんのスピーチも面白くて大満足。そして予想外のIKKO大活躍。ということで、大変素晴らしい本なのでみなさん買いましょう。

祝日でも空いてそう、と大変失礼な理由でメル・ギブソン監督の『アポカリプト』に足を運んだら意外と人が入っていた。ナメてかかってごめんなさい(上映前にロビーで知らんおっさんに「そんな格好してたら風邪ひくよ!」と注意された。夏になるとムダに露出したがる馬鹿女のためにわざわざご心配ありがとうございます)。
ご存知の通り、大学受験の選択科目は日本史、それすら最高偏差値39(ちょっとしたトラウマ)という私にマヤ文明に関する気の利いた知識などあるわけもなく、いくら登場人物がバカでかい鼻輪をつけようと全編マヤ語を話そうと「ふーん...」としか思えず、物語も、虐殺者と被虐殺者のやられたらやり返せ的展開、結果被害者の中からヒーロー誕生、みたいな、今までに何回もどっかで見たことある様な映画にしか思えない有様。故にラストの船の存在もついさっきHPを読んで初めて意味がわかったりした始末。ついでにメル・ギブソンと言えば的なキリスト教の香りを感じることも出来ず。ほんますんません。
しかし、惨たらしい虐殺シーンや生け贄シーンも、作るのめっちゃ大変そうと感じるものの本気で怖かったり残酷だと感じる程のものじゃなかったのはただ残念(『徳川女刑罰絵巻』くらいして欲しかった)。後半敵と主人公が森をひたすら追っかけ合う展開も、せっかく必死で走ってるのに殆どスローモーションだったりやたらカットが割られてたりして勢いに乗れなかった。黒い沼から出てくるところ(ジャガーのコスプレ?)と水中出産はちょっと面白かったけど。
が、こんなわかりにくい大してヒットもしなそうな映画をこんだけ手間ひまかけて撮るメル・ギブソンは普通の人じゃないということは強く伝わった。なんとなく次回作も見たい。

そして今日も健気に夜は青山真治監督の『AA 第五章この旅に終りはない』へ。
こないだ思わぬ事故によりちゃんと書けなかったんですが、第四章はやばい。マジで怖い。目袋をナメてたら痛い目に遭います。
1〜3章までは比較的穏やかにお勉強モードな感じで見てたのに、四章の衝撃の展開には久しぶりに映画見てて本気でびっくりした。故に、この先この映画は何処へ行くのだろうとかなり不安を抱えて第五章を見てみたら、シラッと落ち着きを戻していてこれまたびっくりする。でもなんか三章以前とは違うんだけれど。
音楽に関する固有名詞がいっぱい出てきて、勿論かなり意味は理解出来てなくて、普段ならそんな話を聞いてたら10分で眠たくなるはずなのに、同じ言葉が同時多発的に複数の人から飛び出し、それに対する見解が一致してたり微妙にずれてたりするのが聞いてて面白かったり勉強になったり。有意義な79分であった。
大友良英さんの笑顔に萌えた。灰野敬二さんの髪型の秘密がちょっと知れて嬉しかった。佐々木敦さんにはゴダールなんだなと思った。

一夜明けてもIKKOネタに食い付いてくれる人が一人しかいなくてちょっと寂しい...。

なんでもかんでも気圧のせいにするのは如何なものかと思いつつ、でも多分台風のせいで一日中妖怪睡魔の手から逃れられず、猫とふたりでソファに張り付けの刑をくらう。

WOWOWで放送してた『涙そうそう』(土井裕泰監督)を眺めながら、長澤まさみのスタイルの良さに違和感を感じたり妻夫木聡の可愛さに身悶えたり中村達也が出演してることに驚いたりしたものの、気付いたら寝てた。ごめんなさい。

アニヤ・ハインドマーチのエコバッグに徹夜で並ぶ騒動とかマジ意味わかんねー。お前ら本気でエコりたいなら一個持ってれば充分なはずのバッグなんか今更買い足すなっつーの&アニヤのアイテムが欲しいならこんなケチ臭い限定品じゃなく5万くらい身銭切れっつーの(こんなこと言うからたまに「見ててムカつく」とか言われたりするのかしらんと反省しなくもないこともない)。

ずっと気になっていた『ダイハード4.0』の小数点の謎が、ただ邦題にだけつけられた大した意味のないものだと知ってなんかやたらむかつく。

とイライラした気持ちも、深夜IKKOの素顔が知れた満足さに吹っ飛ぶ。「やっぱりセコム」は全くもってソノ発想ハナカッタワな答えでおもろ過ぎた。

昨日の日記を読んで電話やメールを下さった皆様、ご心配どうもありがとうございました。自分の身体になんかムカついて深夜痛み止めのヤケ飲みをしたところ、無事痛みは治まってくれました。めでたしめでたし。

夜、暴風雨の中わざわざウチに来てくれた友人たちと豚肉をしゃぶる。えげつない話ばっかりじゃね、と一応お洒落な浴衣を眺めて騒いでみたり見た目も可愛いロールケーキを食べてみたり乙女チックなことにもチャレンジ。

今日は雨でもなく暑くもない快適な陽気なので、会社で内容のよくわからない書類に実印押しまくった後、シネマヴェーラさんでフランソワ・トリュフォー監督の『ピアニストを撃て』を見て、感動しながらも男ってほんと馬鹿よねと呟きながら池袋に移動し、青山真治監督の『AA 第4章僕はランチにでかける』を見て、感動しながらもあまりの怖さに震え上がり、心を落ち着かせるためいかがわしい立ち飲み屋で一杯引っかけて無事帰宅、直後に優しい御方からの連絡により放送中だと知ったNHKの松本人志ドキュメンタリーを見て更に感動、という27歳独身女性としては完璧な一日のはずが、日付変更前になって問題発生。
あっかーん、迫り来る低気圧のせいなのか、近年稀に見る勢いで持病の神経痛が大暴れして映画のことを思い出す精神的余裕無し。めんご。こんな深夜にお前らほんまアホちゃうか、ってかアホやろ、と突っ込まずにいられないくらい右手と右足が痛い。台風反対恋愛賛成(アニメのタイトルは忘れた)。

こんな時になんですが急にふと思ったけど、私の体調不良の兆しはいい映画を見た時に現れるのだろうか。前回は『永遠の語らい』を観賞中に襲われ、あまりの激痛にボロボロ泣きながらもなんとかラストまで見届けた後、その足で病院に駆け込んだのでした。今考えると私自身がかなりアホかも。

本日は甥っ子ちゃん4号のお誕生日です。何歳になるのか忘れたけど(甥っ子多過ぎて覚えてられない)大阪に向かってみんなでお祝いしましょう。

『ダイ・ハード4.0(レン・ワイズマン監督)を見たおすぎが「興奮し過ぎて喘息とまった!」って騒いでたで!と興奮して騒いでる姉を見てなんとなく興味を引かれてしまい、劇場に足を運ぶ。なんで4じゃなくて4.0なのかの理由をご存知の方教えて下さい。
確かに興奮した。というか興奮しか出来なかった。サイバーテロが敵とは言え映画の8割はアクションシーンで、画面しっちゃかめっちゃか過ぎて何してんのかわからなくなる場面もあったものの、ただのええ歳したハゲのおっさんに見えなくもないブルース・ウィリスが体張って頑張りまくってる姿にちょっと感動した(でもラストの光の当たり方はかっこよ過ぎてちょっと興醒め)。でも英雄的キャラなのかほんとにちょっと頭おかしいキャラなのか(途中明らかに狂ってるし)最後までよくわからなかった。あと、敵の殺し屋の人の体の動きがすごい不思議(なんか、するすると移動する感じ)で見てて感心した。ジャスティン・ロング君が可愛かった。後半の戦闘機とトレーラーのバトルは声を出して笑った。大統領のビデオも面白かったな。
アメリカ全部を人質にハッカー集団と戦う、一見今時風のストーリーと見せかけて最後は結局感動の父娘モノだったが、これはこれでいいんじゃないでしょうか。

今しがた目の中でコンタクトレンズが破れて大いに焦る。アイボンしまくったけどちゃんと取れてるのか微妙にビミョー。大丈夫かしら。

某所でもお尋ね日記を書いたのですがノーリアクションだったのでもしかしてそっちの仲間じゃないのかしらんと思いこんなことをこんな場所に書くのはいかがなものかと自分でも躊躇いながらもでも気になるので友人たちがこれを読んでくれてることを願って書きます。
という前置きはさておき、今日、朝っぱらから家のおかしな場所に絶対に自分で買った覚えのないコンドーム(箱未開封状態)を発見し、大変びっくり&気味が悪かったのでした。
最近家に人の出入りが激しいから誰のものだかさっぱり見当もつかず、幸か不幸か来客者の中に私のためにこんなものを用意する様な人も想像つかず(まじでじまで)、多分誰かが必要だから買ったものをうっかり忘れて行ったのだと思われますが、実は6歳まで極度の男性恐怖症だった過去を持つ意外とウブでピュアなgojoさんはこういう冗談に笑えず、結構本気で気持ち悪いのでさっさと真相をはっきりさせてすっきりしたい。我こそがうっかり八兵衛だという方はこっそり連絡下さい。別に怒らんし。

夜は久しぶりのチムタク。やっぱ韓国料理最高。マッコリソーダ割りが意外と旨いと発覚。

本当は昨日行く気満々だった一角座での大和屋竺監督の『愛欲の罠』(73年)(原題『朝日のようにさわやかに』)なのですが、向かう直前に月曜が休館日と気付き大失態を逃れたのでした。
しかし今日も、行くのは2回目だというのに予想通り道を間違え、パニくりまくりながらなんとか無事到着。それでも混んでるだろうと予想して1時間近く前に到着したのに最終的な入場者数は10人未満。幻の名作ニュープリント公開ってみんな騒いでたくせに裏切り者どもめと独りごちる。が、いざ見てみると、これを見に来ないヤツは寧ろ可哀相だと同情心が沸き起こる程の面白さ。
荒戸源次郎演じるかっこいいんだかしょぼいんだかかなり微妙な殺し屋が、人を殺して女とヤッて、でも最後は朝日のようにさわやかに(女たちの死体はさすがにちょっとブルーになったけど)、としか言い様がない作品なのだけれど、こんな映画を見てしまうと最近の中途半端な映画を面白いだなんて言ってる場合じゃないなと反省してしまいました。ほんますごかった。絵沢萌子との突然のセックスとか、安田のぞみとのセックス中の食事とか。もちろんセックス以外もすごかったけど、やっぱりエロとグロって映画には不可欠よねーと1人で納得。

そんなテンションで見てしまったからか、本日2本目の諏訪敦彦監督作品『不完全なふたり』。ただ「エロくない!」の一点で興奮できなかった...(監督御本人に泥酔姿を披露してご迷惑おかけしといてこんなこと言うのほんと申し訳ないんですけど...)。
いやいやしかし、全編フランスロケ、フランス人キャストで撮られたオサレ感漂う作品なのに、映画自体は今までの諏訪監督作品の中では最もかっこよくなく(←褒め言葉)個人的には好感度高し。
離婚を決意したカップルが友人の結婚式に出席するために2人でパリに来て、ホテルの部屋でひたすらあーだこーだもめる姿がひたすら固定カメラで撮られてる。この時の妻が、ただ離婚を目の前にして情緒不安定になってるうざい女に見えるギリギリのところで、役者の芝居か監督の演出か、美術館での旧友(元彼?)の再会などのシーンの美しさなどによってそれだけじゃないものに見える。
でもこれが全部即興の台詞や芝居で作られた作品というのが事実なら、もっともっと変な映画になっても良かったんじゃないかと思わなくもない。なんというか、もうちょっと予想外であって欲しかったかにゃ。内容的にも映像的にも。あと、殆ど聞こえない様な台詞(携帯電話越しの声とか)に字幕はいらないんじゃないかと思ったりもした。あと、根本的に、15年も共に過ごして結果ここまでもめた男女が数日間の旅行で関係性を修復するという感覚(絶対速攻後悔する気がする)がまだまだ子どもの私にはよくわからなかったりもしたのであった。世の中そういうもんなのかしらん。

芝の王者フェデラー様、ウィンブルドン5連覇おめでとうございます。本当に、本当に夢と感動をありがとう。
まさか27歳になって深夜に家で1人テニスの試合を見ながら本気で落涙するとは思わなかった。いやあええ試合やった。ナダルもすごかったけどねー、やっぱフェデラー。途中珍しく感情的になった場面では大丈夫かしらと不安になったけど、そっから自分を立て直す強靭さ。かっこよ過ぎにも程があります。

でですね、やっぱりスーパー暗黒な幼少時代を「4時ですよ〜だ」と「夢で逢えたら」に本気で救われた人間としては、松本人志が何をやろうとどんなものを撮ろうと全てはオッケーなのです。ちょっとでも否定するなんて有り得ないのです。別に彼を天才だとか言いたいわけじゃなく、ただほんまに笑わせてもらったから。だから『大日本人』だって見る前から気持ち的には絶賛なんですが、でもまあ一応実際見とくかということで。
大佐藤がメインのシーンは普通に映画として中々面白く(窓が割られるタイミングとか、夕方の電変所とか)「うわ、さすが松本!」と本気でびびったのですが、大日本人が活躍しだすと途端に退屈になるのが残念。でもそのビジュアルが明らかにただの奇形だったり、一匹目の獣(じゅう)が海原はるか(松竹の芸人さんだとついさっき知った。吉本と思ってた)だったりしたことは嬉しく、確かにTVじゃ出来ないことをやってるなとは思った。はるかかなたのネタがどれだけお客さんに通じるのかはわからんけど。
しかし後半の映画の持っていき方は、確かに「TVで出来ることを映画でやるな」と突っ込まれても仕方ないかもと思わなくもなかったが、こないだTVのインタビューで「松本さんにとっての笑いとは?」という質問に松本自身が「サービス精神」と答えていたのを思い出し、これは彼なりの(そして彼としてはちょっとわかりやす過ぎる)サービス精神なんだろうなと思ったりした。あくまで擁護。それにしてもこの人、ワンカットでなんでもかんでも撮るの好きねー。

そして今回はちゃんと西池公園を避けて通って、青山真治監督の『AA 第三章非時と廃墟そして鏡』を見に行く。
今回の章は、本(「間章クロニクル」)を読んでみても、まだ今イチはっきりしなかった間章について語ってる人たちの生前の間章との距離感というか関係がちょっとわかった、気がした。みんな言ってることがバラバラで聞いてて面白い。後半の大友良英さんのライブがかっこよくて痺れる。
81分という尺、ただほんとに人が喋ってるだけの映像、それなのに『大日本人』より「ああ映画見た」と思える謎...。でも松ちゃんは悪くない。

岸川真さんの最新刊"フリーという生き方" を読んで、ユーモア溢れる誠実な文章に涙する。本読んで泣くの久しぶり。
岩波ジュニア新書ということでとても簡単で読みやすい文体で書かれているのだが、映画監督を目指すフリーの編集者として生きてらっしゃる岸川さんのお言葉がどれもこれも深く心に響き(別に私がフリーで何かを頑張ってるわけでもないのに...)、読みながら、友だちや友だちの彼氏に勧めまくろうと思ったのは勿論、まだまだ小さい甥っ子どもが中学生くらいになったら読ませたいなとも思ったのでした。

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日記用のアマゾンに画像がなかったので撮影私で失礼。奥さまのイラストも泣けます。

だいぶ前に親切なボーイから貰った「すべらない話 ゴールデン」のDVD(CM抜きという素晴らしさ!まじサンクス!)を今更見て、小藪の話がウケていたことに心底安心する。こんなに成長してくれるなんて、追っかけしてた甲斐があるってなもんです。さんちゃん派でしたが。

無事上半期の誕生日パーティープランナー業を成し遂げる。おめでとーございました。
念願だったエーグルデュースのフルーツタルトが食べれて嬉しかった。最愛のアンリ・シャルパンティエのチョコケーキが久しぶりに食べれて嬉しかった。

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寝坊と暑さに負けて映画はお休み。

夜、友だちに誘われるがままに田畑満さん率いるバンド「黒ダイヤ」(←別のバンドのHPですけど...)のデビューライブを見に高円寺へ行ってみる。
先日拝見した田畑さんのベストミュージックのライブは、ほんと笑うしかないという面白さ(なんというか、中学生の文化祭みたいな舞台)だったのだが、がっつり演奏する今回のライブはさすがに痺れた。おかっぱヘアーのおじさまが白目むいて恍惚とギターをかき鳴らす姿がかっこよく見えるバンドマジック。いやほんまにかっこいいでんすけど。
音楽にも自由過ぎるライブスタイルにも大満足だったのだが、本当に素敵な奥さまのためにもお酒はやめた方がいいと思った。

早速渋谷のコーヒー屋でOL風女性から「ネバープルどこで買ったんですか?」と尋ねられた!電車の中でもバッグを目撃したギャルたちが悲鳴を上げていた!ミーハー冥利につきる至福の瞬間である(購入の真実はさすがに言えないので軽く嘘をつきましたが)。でもこのカバン、死ぬ程肩凝りますよ、と報告しておく。

先日出演している俳優さんに「絶対見に行きます!」と宣言したので、有言実行するため河瀬直美監督の『殯(もがり)の森』に足を運ぶ。実は河瀬監督の作品を半分くらいしか見てない私。でもこれはカンヌでグランプリを受賞したそうで、若干の期待をしないこともないこともなかったのだが、残念。私にはカンヌ感覚(自分でも書いてて意味わからんけど)が理解できなかった...。その俳優さんがほんとにワンカットしか出てなかったこともとても残念であった...。
奈良の山奥の老人ホームで死んだ妻を思い続ける認知症の老人と新人介護士の女性が心を通わせあーだこーだ。こっから性とか生とか死とか老いとか考えなあかんのかもしれんけど、単純にスクリーンを見てて面白くなかったのでどうにもこうにもならなかった。どうせなら老人をもっとうっとおしくして欲しかった。あんな一瞬の胸ポロリではなんのエロも感じられなかった。案の定揺れまくるカメラにちょっと酔った。
でも上映終了後の女子トイレで、お上品なおばさまたちが「重いわー、なんか重いわー」と騒いでいたので、これはこれでいいのかとちょっと思った。なんかってなんやねん、と聞きたかったけど我慢。
あと、ほんまに森ばっかり出てくるので、緑がいっぱい見れて視力矯正には良さそうな映画だと思った。渡辺真起子さんは素敵だった。

そのままフラフラと近くの劇場にレイトショーでクロード・シャブロル監督の『石の微笑』を見に行く。
なんて、実はその前に1人で一杯ひっかけていたので、途中で寝たらどうしようと不安を抱いていたのだが、もーほんま寝る暇なんて一瞬もないくらいの面白さで大満足。
ローラ・スメットが画面に登場した瞬間はあまりの微妙なビジュアルに「え、これがヒロイン!?」と驚いてしまったが、映画が進むにつれてほんとに彼女を見ることに夢中になっていくからあら不思議。男(ブノワ・マジメル)も、最初は「髪型おかしいって」くらいにしか思えなかったのがだんだんおかしなことになっていって良かった。
物語がサスペンス風だからってのもあるのかもしれないけど、見ながら異常にハラハラしてしまった。女の家とか踊ってる母親とかがいちいち怖い。息子と母親の妙なエロさも怖い。勿論石の微笑も怖い。おじいちゃん凄い。
結構混んでたし、上映回数も増えるそうなのでヒットしてるらしく何より。

イバノビッチの逆転すげー!19歳とは思えない色っぽさもすげー。

わーいわーい、朝イチで大阪から無事ヴィトンのネバープル(中)が到着。バッグの為に一ヶ月も待てない私は母親の権力主義にゴロゴロと甘える。早速自慢がてら持ち歩いて街を闊歩したいけれど雨のためデビューは持ち越し。
まあアテネフランセに行くのにそんな最先端気取っても今イチ張り合いないしね、ってことで、特集上映ドイツ映画史展望にしょぼい格好で足を運ぶ。
ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督『嘆きの天使』(30)、恥ずかしながら初見。
堅物高校教師のハゲ親父が美人のクラブ歌手に恋に落ちてプロポーズを受け入れられた、ところまでは、おお脱低開発!歳の差恋愛万歳!!と思ったのに、結婚式の次のカットでは既に夫婦生活が破綻しまくっててショックを受ける...。結婚のせいで職を失いヒモ化した男が健気に若い女房のストッキングをはかすシーンなんて涙無しでは見れず...。マレーネ・ディートリッヒの有り得ない美貌と身のこなしは凄いとしか言い様がないけれど、これはあまりにもその美しさに振り回された男が可哀相で...。こんな女になってみたいとは思うけどさ。
彼女との結婚を宣言した直後のカットとあのラストカットが同じだなんて、あまりにも切ない。結婚式ではアホらし過ぎたニワトリの鳴き声も終盤には涙無しには聞けない。
去年のフィルムセンターさんの特集で薄々感じていたけれど、この年代のドイツ映画ってほんと容赦なくブルー過ぎます。
続いてスラタン・デュードー監督の『クーレ・ワムペ』(32年)を見たのだが、始まって3分位で数年前に同じ場所で見たことを思い出す(こういう時日記って便利ですね。05年11月に見てた模様)。いくら固有名詞に興味がないとは言え、最近見た映画のタイトルくらいは覚えておこうと反省。
勿論何度見てもこの時代のドイツの失業問題をドキュメンタリーの様なフィクションの様なイメージで作られているこの作品は大変面白く、相変わらず自転車やバイクやボートが運動するシーンでは興奮しまくる。でも観賞後はやっぱりちょっとブルー。なんでやろ。

久しぶりに時間と場所が丁度いいからという消極的な理由で平山秀幸監督の『しゃべれども しゃべれども』を見に行く。
落語、見たい見たいと思いつつ「らくごのご」以外でちゃんと見たことのない私が落語映画なんか見てわかるんかいなと不安に思っていたが、観賞中にいい言葉を思いついた。これは多分あんまり間違ってないと思う。この映画は萩生田宏治監督作品『神童』の落語版。こっちの方が若干ラブストーリー要素が多いとは言え、作品のモチベーションというか見てる時のテンションというかがくりそつ。丁寧に作られてるのも役者さんたちが頑張ってるのもすごくわかるけど、もうちょっとやんちゃしてもいいんじゃないのと思ってしまった。それでも小学生が落語を見るシーンのやりとりには律儀に涙を流した。別につまんないわけじゃなかったんですよ。
超個人的に、『神童』は成海璃子クンが好みだったので見てて楽しかったが、今作の香里奈という女優さんは初めてちゃんと見たけど、顔のカタチが生理的に苦手なタイプ(おでこがでかくて顎が異常に小さい宇宙人タイプ)だったのが残念だった(彼女が落語をした時のスローモーションは100%不要だったと思うんですけど...)。国分太一の芝居も、落語を頑張ってはいたが改めてジャニーズの演技は映画で見たくないなと思わなくもなかった。八千草薫が美しかった。

そんなことを考えてぼーっと歩いていると西池公園でイラン人2人組に追っかけ回されてしまい、半泣きになりながら青山真治監督の『AA 第二章反復する未明』に向かう。
今回はちゃんと予習復習をしたので前回よりは大丈夫なはず、と思っていたら、第二章には殆ど間章の話が出てこなかった...。でもみんなの話が謎解きみたいで面白かった。色んな人たちがインタビュアーに向かってひたすら話してる途中、聞き取れなくて何度も「え?」と聞き返したくなってしまったが、それが不可能なのが映画なのよねと1人で納得しておく。
超個人的に、大友良英さんの笑顔と灰野敬二さんの「実際はやってないんだけどね」という言葉がかなりツボでした。

モレスモが負けたー。ダメじゃーん。

なんてね。大島弓子も顔負けな毎日が夏休み生活ですが、キッズたちを大阪の姑に預けて束の間のほんまの夏休み中の姉のお供でバーゲン行脚に出てきました。
代官山の一番お目当てだったお店が定休日で一瞬テンション下がりまくるも、六本木に移動後、2人して久しぶりに華麗な舞を披露してみた。
が、バッグ狂として名高いこの私が今日はひとつもバッグを買わなかった!偉いでしょ!!その代わり靴を4足も買ってしまいましたが。これは私のせいじゃなくて、路面店でセールなんかしてるシガーソン モリソンエマ・ホープが悪い。普段デパートとかじゃめったにお目にかかれないし、やっと見つけたと思っても正規の値段じゃいくらなんでも高過ぎるし。コールハーンの値下げっぷりもやばかった。ヒステリックグラマーでバカ買いしたら、殆どセール除外品だったことに後で気付いた。別にいいけど。
それにしても、何故ウチの姉は明らかに年上の店員にまで「お姉ちゃん」と呼ばれるのだろうか。

数ヶ月前に監督御本人からDVDを頂いていたのに、どーしてもDVD苦手病が克服出来ず見ずじまいだった小出豊監督の『お城が見える』をようやっと見る。「映画芸術」の井川耕一郎さんの文章を読んでからずっと気になってた映画だったんですが。
DV夫の主人公が妻を虐待し、その妻は子どもを虐待し、結果死んでしまった子どもを夫が解体して海に投げ捨てた、という簡単な説明の後、ひたすら主人公がDV加害者に対する暴力防止プログラムを受ける様子が描かれる。ひたすらと言っても10分程の作品。それなのに、どうかと思う程見ながら胸がざわざわと不穏な気持ちになる。最初は反省して暴力の再現すら拒否していた男が、途中からマネキン相手にTVのコードで鞭打ったり執拗にドアに挟んだりする姿が恐ろしくて目を逸らしたくなる。本来はこういうネタの映画大嫌いなはずなのに、でも容赦ない医者や周りのスタッフの一員になったかの如くつい見てしまった。ホラー。カット割りとかカメラの動きがめちゃくちゃ冷静な分、そんなクールにこんな映画撮ってるのかと思うと更にホラー。そして小出監督はこんな映画を作りながら『県境』みたいな胸キュン脚本を書くのかと思うと更の更にホラー。
しかし、10分という尺のため映画は「あ」と思うところで終わってしまう。ここまでやるならもうちょっとやって欲しかった、と思わなくもなかったかにゃ。

エドワード・ヤンの訃報に異常に狼狽える。本当に悲しい。