昨日の謎は無事とある方からの親切なお答えにより解決されました。まさか中部地方だなんて。

ちょいと朝早く家を空けなきゃいけない用事があったのでこの機会に11時上映のフィルムセンターさんに初めて行ってみたら予想以上に人がいっぱいでびっくりした。
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の『陽気なドン・カミロ』(53年)、イタリアの小さな村を舞台に、高田純次クリソツの司教が性格までも高田純次ばりに適当に暴言吐いたり暴力ふるったりやりたい放題しながら村の問題を次々解決していくような混乱させてるだけのような物語がすごいテンポでドタバタ進んでいく映画を眺めてたら、映画も人間もこんなノリでいいのかなと癒されてしまったのでした。実は真剣な政治的対立とかが起こっているというのに全く深刻さを感じさせない素敵。純次が誰もいない道をおっきなキリスト(饒舌)背負って歩くシーンは渋くてかっこよかった。
そのまま続けて『巴里の空の下セーヌは流れる』(51年)、なんと満員御礼でまたまたびっくりした。パリに暮らす彫刻家殺人鬼やら医学生やら労働者やらの一日が流れるように描かれる物語の中、涙せずにはいられなかったのが7階に住む猫ババアの24時間。貧窮のため猫のミルクが買えず、一日中街を歩き回って見知らぬ人にエサ代を乞うも無下にされて手ぶらで家に帰ると猫にも怒り狂われる婆さんが切ないこと切ないこと...。思い出しても胸が痛い。エサ代くらいはちょうだいね。家出した小学生の女の子の海賊ごっこと殺人鬼とのかくれんぼも中々泣けた。が、117分が長くてちょっと疲れた。両隣のおじいちゃんたちは途中退場していってた。

帰り道、西武百貨店のライオンズ優勝セールという大きな罠にまんまと嵌る。松崎しげるが大暴れ。

・とある方から新潟は東北地方じゃないというご指摘を受けたのだが、その事実と、それを今まで知らなかったという事実と、じゃあどこやろうと考えてもすぐに分からないという事実にトリプルショッキング。どこ?
・会社の営業さんの健康診断結果が衝撃のG判定(最低らしい)だったのを目撃し、明日は我が身かと恐ろしくなっていそいそ久しぶりに泳ぎにいってきた、が、入水10分後には激しく足がつって大惨事、でもあんまりすぐ出るのもなんかあれやしなとプールの片隅でじっとしながら小一時間をやり過ごすという新しい暇のつぶし方を提案。
・母からもらったエルメスの腕時計が止まったので電池交換の為にショップに持っていくとこれは電池式じゃなくて手巻き式だというびっくり告白を受けそのまま時計内部の構造からゼンマイの仕組みまでを隅のテーブルに着席しながら詳しく図に描いて説明して頂く。優しい大人もいるもんだなとちょっと感動。
・そんなエルメスさんで8月に購入した腕時計がなんと来年の3月にならないと日本に届かないとか言われくさってむかつく。絶対もっと急げる。
・そんなエルメスさんが次回の上映会で上映する映画&その監督さんがさっぱりわからない(『偉大なるムガル帝国』K.アースィフというインド人監督)。誰?

なんと驚異的に衝撃の今回が初見という事実、佐藤真監督作品『阿賀に生きる』(92年)をアテネフランセさんにて。初めて見るのが追悼特集というのも哀し過ぎる話ですがこの機会に見れてよかった。
新潟水俣病の舞台となった阿賀野川流域に暮らす人々を三年間にわたって撮影、と今更私が説明しても仕方がないようなドキュメンタリー映画の名作、確かに115分じゃ短いよおと駄々をこねたくなる映画でございました。途中の字幕の文字が渋過ぎていくつか読解できなかったという心残りはあるものの、東北の人は無口で無表情という思い込みが全く間違っていたと反省、出てくるおじいちゃんおばあちゃんの唄って踊る姿が泣けた。餅屋の老夫婦のやりとりが泣けた。岡本太郎似の船職人のおじいちゃんの笑顔が泣けた。以上。なんかプログラムに変更があって実はまだ見れるっぽいのでなんとか駆けつけたい。

ショーン・ペン監督の映画って見た後必ずブルーな気持ちになるという印象があるのですがなんか今回は評判いいしタイトルも爽やかやしということで『イントゥ・ザ・ワイルド』を見に行ったらやっぱりただのロハス映画では終わらないひどくブルーと言うか現実ってそうよねと黙り込まされる映画だったのでした。
自分の家庭環境と資本主義に嫌気のさした主人公が大学卒業と同時に失踪の如く自分探しの旅に出る、という物語自体には1ミクロの興味も持てなかったが、自分探しの度を超えて本当に厳しい自然の中で野性的な生活をしてるエミール・ハーシュくん(『ロード・オブドッグタウン』のディカプリオ似なかわいこちゃん)の姿はかなり魅力的であった。鹿やら馬やら狼やらの群れや激流の川下りやばかでかいエゾシカや熊を見てるだけで楽しく、またそんな山奥でもはやフィクションではなく実際にやらされてるんだろうなと思えるハーシュくんのハードな生活っぷり(鹿の解体とか)は148分退屈を感じることはなかった(勿論ロハス万歳とか自然大好き映画なわけじゃなく、むしろやっぱり田舎生活なんて絶対やだと新たに決意、ってか無理ってところが一番良い)。故に物語の弱さがだいぶ残念か(なんか、詳しく書く気にもならない)。物語同様主人公のキャラクターにも特に惹かれなかったが彼が旅の途中で出会う人たちはみんな魅力的で、個人的には最後のおじいちゃんに一番ぐっときた。ロープウェイみたいなやつの中で見つめ合うふたりにはちょっと泣きかけた。あと女の子とのライブシーンもちょっとぐっときた。でも泣かない。
フィクションじゃないと言えば、ラストのハーシュくんのこの痩せっぷりはやっぱり凄いと感心しないわけにはいかない。が、最終的に妹のナレーションってがちょっと気になった。結局丸投げかい、みたいな。やっぱり男子って勝手よねと言いたくもなるけれど元ヤク中のDV男がこんな映画を作ったという更生っぷりに免じて黙ることにする。あと、音楽や自然の音がかなり凄まじいので、この映像と音響は映画館で体感しなきゃ意味のない映画だと思われる。水曜だからかだいぶ大入り、良いことだと思われる。いい映画だとは思います。

お目当ての映画を見に開演10分前にシネコンのチケット売り場に行くと売り切れ満席と言われてしまいあまりに予想外の事態(祭日でも絶対空いてると思い込んでた)にパニクってその場でじゃあ次に早く始まるやつとロクに調べず作品を選択した結果たいした興味もない『ウォンテッド』(ティムール・ベクマンベトフ監督)を見ることとなったとさ。
映画の方は、まあ、派手なアクションとCG満載のハリウッド映画、という期待(予想か)を裏切らないんなアホなと笑える映像満載の作りになっておりまして、ほんま漫画やなと思ってたら原作はまんまと漫画だったのでした。決して退屈とか全くダメとかではないけれど、DAIGOも共感のダメな若者(ほんとにダメ過ぎてイライラできた)の覚醒ストーリー、1人の悪人を殺して1000人を救うてえらい勝手な話やな結果的に列車壊して数百人の一般人巻き込んでるしこのラスト私が動物愛護団体なら文句言うぞと突っ込みたくもなったけれどでもやっぱりどうでもいいかと思考停止系。ただ、殆どセリフがなく唇の端をつり上げてるだけの殺し屋アンジェリーナ・ジョリーが美しいこと美しいこと。顔も身体もちょっと完璧過ぎるんじゃないかしら。このキスシーンは、私も美人なら一度はやってみたいと地団駄。モーガン・フリーマンって最近こんな役(上からみんなを見渡してる人、みたいな)ばっかりやなと思ったりした。あと、とにかくなんやかや音がうるさい映画なので音響のいい劇場の方が覚醒できるかもでした。あと、休日に1人でシネコンで見るもんじゃないかも。

最近「病的に物欲がなくて...」が口癖だったのですが、本日無事克服。

突然久しぶりに新文芸坐さんに行きたくなったのはつらつら読んでる金井美恵子さんのエッセイ集に出てくる高峰秀子の名を眺めていたら成瀬巳喜男監督の映画を見たくなったからででも今日上映していたのは『歌行燈(うたあんどん)』(43年)でそこに高峰秀子は出てこないんだけれど勿論大満足の面白さで特に代わりと言ってはなんですが山田五十鈴の初々しい可愛らしさ(でも歳の割には老けてる、と思う)はかなり胸キュンもので、お互い消息を探していた三人が偶然ひとつの場所に集まりそれぞれの存在に気付くまでのスリルと気付いてからも黙って舞を踊り続ける女の姿を捉えたラストには思わずため息をついたのでした。がんばった。

夜は、22日の9月だしという強引なゴロ合わせで29歳の女たちが集まって肉(29、ね)を食う会inバルバッコアグリルを開催。久しぶりのシュラスコで、この先半年分の牛やら豚やら鶏やら羊やらを食い散らかす。焼きパイナップルも旨かった。
その後立ち寄ったカフェのオープンスペースでアラサー女どもがえげつない話に花を咲かしてると、突然目の前にビートたけしが現れてびっくらこきまくる。なんかやっぱりめっちゃかっこよくて、どんな人にも厚かましくサインやら写真やらを頼める自信のある私でもさすがに圧倒されて声かけられず無念。代わりに、たけしと談笑してたインテリ風やくざのおっさんとやたら親しくなったりした。

昨日は、久しぶりに深夜のたうちまわる程の関節痛に襲われる。台風反対、低気圧反対。

本日は、今年何度目か数えきれない程のワンニャンクリニック後(ぽんずさま口元のアレルギーが再発)、ついWOWOWで『恋空』を夢中になって見てしまう。噂には聞いてたけど、ほんまに凄いですねコレ。だって映画が始まって数分で出会い&処女喪失&レイプ&妊娠&流産が済まされるんですよ。最近流行の淡々系日本映画への挑戦状かと思いましたよ(多分違うやろうけど)。それだけでも十分衝撃的やったけど一番びっくらこいたのは、イジメによって傷ついた彼女を図書館で慰める彼氏、というシーンを見ながら「ここでやったりしてー」と我ながら最低な突っ込みを入れたつもりが映画はまんまとその通りの展開、そして妊娠、その後の会話「図書室で出来た赤ん坊だから名前には本の字をいれようぜ!」と彼、「そんなの子どもに説明できないよ!」とぷんぷんしながら彼女。難病でもなんでもええからさっさと死ねよお前ら。これが感動の大ヒットと言うならば私にはもう完全に今の10代の気持ちが理解できないんだなとちょっとがっかりしました。ガッキー、結構本気で好きだったのになー。
夜は下北沢でしっとり打ち合わせ、のはずだったのに。

ウィル・スミスの新作はとりあえず見とく派なので、ピーター・バーグ監督『ハンコック』を。
アル中気味でだらしなくて乱暴な故嫌われ者の超人ハンコックが人気者のスーパーヒーローになるべく頑張ってみたり自分と同類の人間に会ってみたり。ハンコックが心を入れ替えるまでの進み方があまりに薄っぺらでちょっとびっくりしたけど、ウィル・スミスの身体自体がびよーんと飛んでったり全身で電車を止めたり(壊したり)する図はなかなか新鮮で面白かった、が、それも途中で飽きた。せっかくのウィルなのでもうちょっとしっかりしたアクションを期待してたけどアニメっぽ過ぎて残念。世界を救うだの変えるだの言ってるわりにはロスの話でしかないのも微妙であった。細かいギャグが面白かったりシャーリーズ・セロンが異様に美しかったりしたのは良かった。

と私が映画にそっけないのは、鑑賞前劇場のエレベーターで乗り合わせた真面目そうな男子がすっごい突然連れの友人に向かって「ホットドッグってさあ、ロボットの名前みたいだよね」と言い出したことが衝撃的過ぎて心奪われまくってしまったからであった。聞いた瞬間本気で吹き出してしまった。なんやねんあいつ。

おっとまたなんか真面目な映画ばっか見てんなと反省しいそいそトム・ヴォーン監督『べガスの恋に勝つルール』を。水曜だからか場内はほぼ女性、しかも何故かビッチ風ギャル多数で内心大喜びしながら鑑賞。
さすがの私もびっくりな程驚異的な適当さで進んでいく物語、ラスベガスで出会った男と女がその日にやっちゃって勢いで結婚しちゃって大金当てちゃってドタバタしまくっちゃってるだけの映画なんですけど、主演のふたりがとにかく可愛いのでそれだけで満たされた気分になれるアメリカ映画マジック。まあキャメロン・ディアスの魅力はいつも通りでそれだけを見に行ったみたいなもんなんですけど、初めてちゃんと見たアシュトン・カッチャー、痩せたジャック・ブラック風ビジュアルとキレのある美しい身体がだいぶ魅力的でくらくらした。40代でこの旦那はだいぶ羨ましいデミ・ムーア。作品自体も監督さんが若いわりには社長と男のやりとりとかマンハッタンの追いかけごっことか期待を裏切らないコテコテっぷりでなかなか憎めない仕上がりとなっていたのでした。たまにこういうの見るのは結構好き派。

夜は、恵比寿でしっとり大人の誕生日会、のはずだったのに。

ということで秋の気配が漂う気持ちの良い週末はせっせと有楽町朝日ホールに籠って「フランス映画の秘宝」に入り浸り(何作品かは寝坊とかで見逃したけど...)マックス・オフュルス監督『マイエルリンクからサラエヴォへ』(39年)を見て情けない男と気丈な女の「ありがとう」に涙しながらオーストリアの歴史をなんとなく勉強したりジャン=ピエール・メルヴィル監督『海の沈黙』(47年)を見てジャン=クロード・ヴァンダム似の軍人と稲川淳二似のおじいちゃん無意味に怖過ぎるよと思ったりモーリス・ピアラ監督『刑事物語』(84年)を見てこんなにだらしなくて乱暴なフランス人初めて見たわと思いながらも興奮しまくったりジャック・ベッケル監督『最後の切り札』(42年)を見て犯罪映画なのにほのぼのした気持ちになったりしてたのでした。満足。特に『刑事物語』で改めて自分がダメ男好きなんだということに気づけてよかったです。DVD見れない病の私にはこういう特集は大変有り難く、今回初めて聞いたり見たりした監督がたくさん知れて楽しかったのでした。朝日ホールさんの椅子がもうちょっと改善されれば更に良し(居眠りできない構造なのはいいのかもしれないが...)。
それでもまあ久しぶりにガチガチの映画を続けて見たりその間にクラブ行ったりフィリップリムのめっさ可愛いクラッチバッグを衝動買いしたり休日で鬼混みのバーニーズ銀座店を偵察したりしてたら少し疲れたので本日は休息日、と思ったが、これから実行される衣替えの事を思うと疲労はいや増すばかりなのであった。映画に逃げたい。

・岸川真さんの小説が更新されたので読んでみませう。
・話題のTV番組「週刊ニュース新書」(一見普通のニュース番組やけど、放送中スタジオ内をアメリカンショートのまーごくんが意味もなくうろうろしてる。癒し効果を狙ってるそうな)を見ていたら総裁選の立候補者討論会みたいなのをしてて、でもそこにまーごくんの姿はなくて、ああやっぱりこういう時はさすがのテレ東も保守的になっちゃうのかとがっくりしてたら後で実は立候補者の中に猫アレルギーの人がいたと言うフォローがあった。そんなヤツに総理になられては困る。
・先日久しぶりに夜な夜なクラブなんかに行ってみて、ヒップホップのイベントということなのでやっぱり金の$ネックレスとか肩にラジカセとか持ってなかったら浮くのかなとドキドキしてたら最近のクラブキッズは眼鏡男子系超多数で肩すかし。B-BOY好きとしては憂うべき事態。

フランシス・F・コッポラ監督が10年振りに新作を撮ったというのでどれどれどれと『コッポラの胡蝶の夢』をTSUTAYAシアター(いつのまに)に見に行く。
孤独な老人が雷に打たれたことをきっかけに謎の若返りと超人的な頭脳と更には超能力まで身につけて...って感じでSFに進んでいくのかと思いきや途中からナチスを巡るサスペンスになったり謎の女性を巡るロマンスになったりイタコ女の悲劇になったりその間に主人公は老けてんのか若返ってんのか何語を喋っているのか夢なのか現実なのかもうわけわかんないよとなっていったのでした。確かにこのタイトルじゃなかったら監督がコッポラだとは気づかなかったかも。でも妄想系の映画と言っても無駄に画面がごちゃごちゃしてるデヴィット・リンチの作品を見た時のような全身ぐったりな疲労感は全くなく、重いドラマ見たわあ(多分全然話の筋とか理解出来てないけど...)と感動できたのでした。めっちゃおネム状態だったけど一睡もしなかったし。
だいたい、おじいちゃん(監督)が孤独な老人とその若返りと一生の仕事って内容の映画を撮るってだけでなんか泣ける。前半病院での老医師と主人公のやりとりがなんか泣ける。後半どこの国かすら既によくわからなくなってたけどイタコとの逃避行がなんか泣ける。ふたりが波に打たれまくってるシーン(と海のカット)が好きでした。ワインも作ってみるもんですね。
今まで苦手だったティム・ロスが今回は良かった。ラストの顔とかすげかった。初めてちゃんと見たアレクサンドラ・マリア・ララ、どんぴしゃに好みで萌えた(演技も素晴らしかったす)。観賞後初めてロッキーのエイドリアンが監督の妹と知ってびっくりした。私もローマンあたりを口説き落としてコッポラ一族に入ってみたい。

・岡田秀則さんと佐藤央さんの連載が同時更新されました。是非ご一読を。
・絶対に、石破さんの顔はギリギリ放送コードアウトだと思う。あかんてあれ。小池さんは、お金ならあるんだろうから即刻リフトアップを施術した方がいいと思う。色々重力に負け過ぎ。
・で、一晩経って、サントラCDとアメリカ版公式ガイドブックと日本版公式ガイドブックを無事ゲットしてちょっと冷静に『SEX AND THE CITY』について考えてみたんですが、誰も興味ないの承知で書きますが、いくら女の友情が大きなテーマとは言えドラマの内容の99%は恋とセックスについてなのにこの男性の不在はすごいなと思ったんですよ(勿論ミスタービッグとかエイダンとかスミスとか素敵な男性は沢山出てくるけどあの4人とは比べものにならない印象の薄さ)。想像するにその理由は、若さだけで世の中を乗り切っていけるお年頃を過ぎた女性たちが経済的自立によって家族からも男性からも抑圧を受けずに生きていくというタカラヅカとはまた違う社会の権力構造から解放された女性の理想の姿が美し過ぎてかっこ良過ぎるからだろうと。言うまでもなく現実にそんな女性になることはまだまだ不可能なんだけれどああ私たちはこんな風になりたかったんだと安心するのに夢中で男のことなんて考えてる余裕なし。それでも、そんな女になるには健康で賢明で白人のニューヨーカーでならなくてはいけないという残酷な問題もこのドラマは提示し、それに対する超現実的な答えが映画の中で表現されてるのがまた凄い。そしてそれでも最後はシンデレラという古典に回帰する浅はかな慎重さが憎めない。女がみんな王子様を待っているとは言わないが、GIジェーンにはなれないし。うちらはただ歳食っても遊びたいってわけじゃなく、恋愛とお洒落とセックス(恋愛とセックスは別ですし)と友情が同時に存在する場所に時間をかけてでも行きたいだけなのです、多分(韓流ドラマ派との違いのヒントはこの辺りにあるような)、ってことを再確認できるわけですこれを見てたら。改めて確認することって大事やし。男性のみなさんも見てみるといいと思いますよ、ショック受けるだろうけど女心の勉強にはだいぶなるはす。ガイドブックでは秋元康もオススメしてましたよ。モテそうでしょ。あああ、明日やっぱりダイアン行こう。
・せっかく深夜まで起きて待ってたのになんでか男子決勝が始まらない!なんで!!

そ、そしてついに今日は『SEX AND THE CITY(マイケル・パトリック・キング監督)を見に行ったのだーー!わーーー!!ほんとはお洒落で都会派な女子を4人揃えて行きたかったけどさすがに平日の昼間にそれは無理だったのでとりあえずキャリーとふたりで。それでも劇場内はほぼ女性客でほぼ満席。すげーな。
見た過ぎて見るのが怖かったこの作品。あんまり期待し過ぎることは映画によくないと重々承知してるけど期待せずにはいられない。めっちゃくちゃドキドキしながら鑑賞した結果、マジで大大大満足。144分(長い)が短い。っていうか冒頭あの音楽が流れてキャリーが登場した瞬間全身鳥肌立ちまくって、なんかもう感極まって。今すぐもう一回見たい。SATC万歳。
キャリーが結婚するとかサマンサがロスに行くとか細かいネタは事前に知ってたし、映画版だからといって凝った演出をするわけでもなくあくまでTV版の延長でしかない(それがいいんだけれど)。何よりドラマでは独身女性の新しいモデルだった4人が既に2人は既婚者であるという結構普通な環境からのスタート。でもそんなことどうでもいいと思わせる144分。ダレン・スターは偉大だ。
サマンサがキャリーに朝ご飯を食べさせるシーンとキャリーがヴィトンのバッグを買うところでは涙を堪えきれず(ジェニファー・ハドソンも可愛かったあああ)。個人的に一番きたのは「病気と恋愛を一緒にしちゃだめ」ってセリフ。やばかった。ヴォーグの編集長が言う「花嫁姿は40歳が限界よ」ってのにも心打たれたなあ(30歳と信じてたから)。10年後にもランバンのドレスは健在だろうか。メキシコのホテルでのキャリーの顔は、サラ・ジェシカよくやった!と感動した(えげつないノーメイク)。自分では自分はミランダと思ってたけど(ハーバード卒弁護士でなければ旦那も子供もおらんけど...)今回のサマンサの行動には動揺させられまくった。めちゃくちゃかっこよかった。とりあえず女体盛りから始めようか。そして勿論、最近ほんとーに物欲がなくて病気かしらと困ってたのも一気に解決。今すぐダイアンのワンピース欲しい(今更やけど...)。
と、ミーハー全開で今は興奮することしかできないんですけど、このドラマがここまで受けた理由をもうちょっと冷静に分析する必要があると常々思っていて、特に20、30代の女性がSATCにハマり50、60代の女性が韓流ドラマにハマるという構造についてはじっくり考えてみたい。そのためにもあと2、3回は見に行かなければ!

原宿に用があったついでに久しぶりにオモサンでお買い物をしてからついでにロウ・イエ監督の『天安門、恋人たち』を見てく(疲れてたから予告の間に寝ようと思ったらそのまま冒頭10分見逃してしまったけど...)。1989年から10年間の世界と中国のあるカップルの激動の歴史物語、が、過激なエロシーン満載でお届けされるため中国では上映禁止&監督さんは5年間活動禁止処分になったそうな。という情報を事前に知ってたのでもんの凄いのを想像してたが意外と普通にセックスしてるだけだった。どうでもいいねんけど。
いかにも低予算(想像)で自主映画チックに騒がしく動き回るカメラで140分はちと長過ぎて疲労は増してしまったけど、この勢いはなんか嫌いじゃない、かも。主人公の女の若さ故のトリッキーさとか男の未熟さとかもう勝手にやっといてと思わずにはいられないレベルやねんけどほんとにみんなが身勝手過ぎて憎めない。こんなん見て感傷に浸ったり感情的に怒る気にはならねえ。女のセックスに走る理由は笑えたし、ラストの不幸感も中々良かった。タイトルになる程天安門事件は映画に絡まないけど(原題の意味は分からんけど多分土地の名前)暴動のシーンもこんなことようやるなあと感心。低予算(想像)なのにどうやって道で車燃やしたり軍隊が銃ぶっ放したりドイツロケを敢行したり出来たんだろうと諸々気になった。で、勝手にその頑張りを買ってもいいかと思える映画だったのでした。友人の自殺はちょっと意味わからんかったけど。
頑張りと言えば、裸で頑張りまくってた主演のハオ・レイ、笑顔が素敵でちょっとうっとりした。パーマヘアはもうちょっと考慮の余地有りなんじゃないかと思ったけど。友人がとあるAV女優にそっくりだと言っていたがその人の名前を忘れた。

ぬおおお、つ、ついに明日は......。

昨夜は、二日酔いの頭を抱えながらTVでぼーっと『ターミナル』を見てたら無性に空港に行きたくなったので勢いで10月のハワイ行きを決める。関空やけど。

本日は、午後からふらふらと「フランス映画の秘宝」に足を運んでまずはエリック・ロメール監督の『三重スパイ』(03年。チケットぴあの店員さんが「みえスパイ」と発音して以来そうとしか読めない)、と書いてからこれが意外と最近の作品だと初めて知って驚く可哀想な私。更に可哀想なことに、なんとなくスパイを巡る話なんだなってことは理解できたものの親切丁寧な字幕を読んでいても詳しいストーリーは多分全然把握できてない(舞台が1930年代。世界史苦手)。それでもめっちゃくちゃ面白いってことはなんとなくわかった。スパイが、スパイっぽい行動をとってるシーンは一切ないのにスパイとその妻の関係と会話だけで十分ハラハラできて大満足。よかよか。

途中のジャック・ドワイヨン&青山真治監督&蓮實重彦&セルジュ・トゥビアナ氏による座談会は、「マージナル」という言葉の意味を知らなかった私の負け。ごめん。

そのままロベール・ブレッソン監督のデビュー作『罪の天使たち』(43年)。なんか、冒頭修道服の女たちが深夜の街で何かを企てて動き回ってるシーンが異様にスリリングでドキドキしまくった。サスペンス映画なのかと思ったらその後は自己中女の自己中物語になっていったけど、何故か修道服が集団で映る度に勝手に緊張してしまう、という自分の変な嗜好を発見したのであった。あんな突然床に寝転ばれたら。そんなどうでもいいいこととは関係なく、モチのロン大変素晴らしい映画であったのでした。よかよか。

開催前からみんなが凄い凄いと騒いでるのでとりあえず初日から有楽町朝日ホールに「日仏交流150周年記念 フランス映画の秘宝」を覗きに行ってきた。で、ジャック・ドワイヨン監督の最新作『誰でもかまわない』を見てみた(近くの席に黒沢清監督が座っていてなんか無駄に緊張しながらの鑑賞)。よく考えたら(別に考えなくても)ドワイヨンの作品って殆ど見てないかも(日仏が遠い...)。
ベビーフェイスな女とチビのチンピラ男(歩き方が素晴らしい)と普通の刑事があーでもないこーでもないとどうでもいいようなよくないようなことを話してる間に映画は男女のもつれから家族のもつれからサスペンスから逃亡劇へとあれよあれよと進んでいった果てのラストはちょっと予想外やったけど上映前に監督自身(来てた)が視線がああだこうだと言ってたような気がしたので(半分寝てた)なんとなくそういうことを意識しながら見てたらだいぶすごい映画なような気がした。何故チンピラが他の男とやったかどうかにあんなにこだわるのかは今イチ理解出来なかったけど、面白かったす。あんなけ喋っといて最後は無言ってのはびっくりした。女の子の表情がえらくいいなと感心してたら後で解説を読んで素人と知ってびっくりした。フランス人が日産の車に乗ってるのにもちょっとびっくりした。

なんて監督を前に失礼なくらい適当な感想を考えながら更に失礼なことに質疑応答を聞かずに会場を抜け出し夜のおともだちが開いてくれる誕生日パーティー(押し過ぎですけど)に出席。美味しい手料理と実は今年初のバースデーケーキとえげつない程の下ネタに囲まれてわしゃ満足じゃ。

DSC01292.JPG

歌舞伎町アマンドの店員さんでさえびびってたそうな...。

またまた時間と場所が丁度いいからというゆるい理由で廣木隆一監督最新作『きみの友だち』を見に行ったら、まんまとハマって久しぶりに号泣させられたのでした。てへ。
足に障害を抱える女の子と大病を抱える女の子の友情ストーリー&その周辺のエピソード、と言うと昨今流行りの難病ものみたいに聞こえてしまいそうですがそんなことは全くなく、無理矢理泣かせてやろう感や甘ったるい青春臭とは程遠い映画でございます。でもラストは泣けてしゃーなかった。終始頑なまでに保たれているカメラと役者の距離感(多分所謂引きの長回し)が嫌味じゃなくハマりまくってて普通ならこれはだるいと思ってしまいそうな映像を125分間退屈させずに引っ張るこの撮影は素晴らしいと感動してたらカメラマンが芦澤明子さんだとエンドロールを見て気づいた(冒頭のフリースクールのシーンもすごい良かったけど)。登場する若い子たちも殆ど初めて見る役者ばっかりやったけどみんなえらい良くって。あんまり関係ないけど吉高由里子(『蛇にピアス』)を初めてちゃんと見てああ私はこういう顔(と髪質)に生まれたかったのだとしみじみ感じたりした。
ラストで泣いたと言ったけど、前半の小学生が縄跳び回してる時点でうっかり落涙しそうになった。柄本時生くんが切なくて泣きそうになった。甲府の田舎町も美しかった。と、べた褒めしてみたが上映は今日までだった...。

泣く泣く圭の試合生中継を断念し朝も早よから新宿のカラオケ店にて某監督の作品にエキストラとして渾身の演技を披露。なんか、スタッフの若い人たちがみんなオサレでびっくりした。

その後やっとこさ阪本順治監督最新作『闇の子供たち』を鑑賞。アジアにおけるアンダーグラウンドな人身売買やら臓器売買やら幼児売買春やら、ショッキングな内容ではあるもののここで扱われている程度のことはちょっと勉強すれば誰でも知れることであって、だからこそこの作品を138分の立派な映画にした阪本監督は本当に凄いんじゃないでしょうか。色んな意味で感激しました。勿論こんな重くて危険なテーマを映画で扱おうとした時点でえらいこっちゃなことだと思うけど、そんな単純なことだけで判断されるべき映画ではない気が。監督が失語症になる程の苦悩と覚悟(HPのインタビュー参照)の一端くらいは受け止められてればいいなあと思った所存。私ももっと怒ろう。
それでもやっぱり単純にセックスシーンや死体の姿にはどでかい衝撃を受けた。タイの街でようこんな撮影したなあとひどく感心した。夜の銃撃戦(って撃ってないけど)はかっこよかった。久しぶりにじっくり見た江口洋介がすごい良くてびっくりした。が、どーーしても宮﨑あおいの芝居だけが最後まで無理だったー。「アホ女」という監督の意図の下なのかもしれないが眉間の皺の有無だけではそこまでは読み切れず。せめて全力疾走はもうちょっと頑張ってほしかった。あ、あと佐藤浩市の家で息子の顔が出てこないのもちょっと残念だったかな。そして最後の歌の歌詞はだいぶ残念だった。妻夫木君はなんとなく頑張ってたからいいんじゃないでしょうか(えこひいき)。それにしても、出てくるタイの幼い女の子たちがことごとく私の幼少期にそっくりなのにはびっくりしまくった。
ということで、この映画はもっといっぱいの人が見ればよろしいかと思われます(でっかい劇場が結構混んでたけどね)。

毎度恒例の、時間と場所が丁度いいからというゆるい理由で『TOKYO!を見に行ったらロビーにもの凄い人集りが出来ててびっくりしてたらうっかり今日は映画の日だったのね(毎月一日は千円だそうな)。つい下品な暴言を吐きかけたが知らん人に殴られたりするのはイヤだから自粛。アメリカ、フランス、韓国の人気監督が東京を舞台に撮った作品のオムニバス映画だそうな。
で、ミシェル・ゴンドリー監督の『インテリア・デザイン』。加瀬亮とセガールの娘のカップルがヴィジュアル的に可愛らしくて良かったです。前々から感じてた、この人は素直にPV監督に専念した方が儲けられるんじゃないかという思いが一層強くなったりしました。あと、久しぶりに見たセガールの娘が意外とかっこよくて伸ばしかけの髪をまたばっさり切りたくなったりしました。
で、レオス・カラックスの『メルド』。他のに作品が「NYかソウルで撮れば?」って感じだったのに対して冒頭ゴジラの音楽がだけでモノの違いが感じられて、後はドゥニ・ラヴァンの身体やら爆弾で人がぶっ飛ぶのやら謎の言語を聞いてるだけで「ああやっと映画が見れたわ...」と安心しきれたのでした。素晴らしかったです。知り合いがちょこちょこ出てて羨ましかった。
で、ポン・ジュノの『シェイキング東京』。元々ポン監督は嫌いじゃない派なんですが、さすがにこれは頂けなかった...。話のネタも映像もダサダサでゆるゆるな一昔前のアニメかよみたいな。ラストのオチはさすがにギャグですよねみたいな。唯一蒼井優の可愛さに救われるも予想以上に出番が少なくがっくし(香川照之過多)。ピザ屋のダジャレもどうかと思ったぜよ。
でも多分ロビーにいた殆どのお客さんは、一本目でアート気分の自分に酔い、二本目で不愉快になり、三本目でやっぱりダサいトレンディドラマ感覚に一番落ち着きを感じたりするんだろうなあ。渋谷で暴れてやろうか。

テニス、なんか急にここまで盛り上がられたら逆に冷めるわー。でも明日は録画してでも見るけどね。