先日見たイザベル・コイシェ監督『エレジー』 、老いて尚性欲ムンムンのチョイ悪系大学教授(ベン・キングズレー)と美人女学生(ペネロペ・クルス)の恋愛映画が、監督が女性だからか中々笑えて面白かった(チョイ悪仲間の詩人役はデニス・ホッパー)のですが、その後お酒を呑んでは人に迷惑をかけ、呑み終わっては迷惑をかけ、深い自己嫌悪の海に潜ってる間に旅立ちの時間になってしまい感想文を書く余裕がなく。残念無念。
ということで、今から大阪行ってきます。もちろん最大の目的はCO2映画祭に行って小出監督の映画を応援するぞの会なんですが、それ以外にもちょこちょこ用事があるので帰京は3月アタマ頃になる予定。この数日で多分上半期残り分の酒と笑いを摂取してくると思われます。楽しみなような恐ろしいような。ではでは。
・昨日は、電池の蓋もなくなって本体の色もハゲハゲでだいぶみすぼらしかった携帯をやっと機種変更。おニューの電話はもちろんミーハー丸出しのOMNIA (さすがに自分のIT偏差値を冷静に考慮するとiPhoneにする勇気はなく...)。かなり不安だった全面タッチパネルは予想以上に使いやすく、ペンで落書きできたりする機能も楽しくてだいぶ満足。それでも多分備わってる機能の半分以上は使いこなせてないけど、いいの別に。
・で、携帯いじりながら深夜のWOWOWで久しぶりに『once ダブリンの街角で』を公開当時振りに見返したらやたらと感動してしまって速攻主題歌をダウンロードして着メロにしてみました。気づかれたら嬉しいような恥ずかしいような。
・で、本日は誘われるがままにSPOTTED701 presents スポポリズムvol1というイベントに行ってみて、公開間近なシャーリーの好色人生と転落人生に関するトークや予告を眺めたり、なんの予備知識もなかったけどかなりドンピシャに私好みだったSHO-GUNGのヒッピホップなライブ(メンバーのひとりがちゃんとデカいラジカセを肩に乗せてて嬉しかった)や前野健太とDAVID BOWIEたちのメロウなライブ(ボーカルの人が最後にサングラスを外したのに惚れた)を心中興奮しながら聴いたり、ずっとお会いしたかった方とご挨拶したりしょっちゅう偶然会う方とここでも遭遇したり。でも実は久しぶりに若い女の子がいっぱいいる場所にいれたことに一番興奮してたり。なんか、音楽業界って華やかでいいですね。それにしても、いましろ先生の『デメキング』が映画化とは、いろーんな意味で早く見てみたい。
・で、無事終電で帰宅後ぼーっとスカパーを見て、ブラッド・ピットとケイト・ブランシェットの夫婦役って『バベル』が先だったのかと初めて気づいたり。
朝っぱらからバカ猫が、リビングの窓を開けた瞬間びゃーっとベランダに飛び出してそのままぴゃーっと手すりに飛び乗り自殺めいたことをしかけたので(我が家は10階)頼むからそれだけはやめてくれと必死で説得したり無事救出後久しぶりに本気でしばき回したりして、疲れた。
それはともかくようやっとデヴィット・フィンチャー監督最新作『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 を鑑賞。老人に生まれ、年々若返っていく男の物語、と父が語ってた。平日の夜は結構空いてた。
デヴィット・フィンチャー監督は特に好きなわけでなく(『ゾディアック』は見た場所が悪かった)、それに身体と年齢を巡る物語といえばどうしても大島弓子先生の「8月に生まれる子供」を思い出してしまい果たして映画としてはどうなんでしょうねと半笑いで見に行ったら、これがあっさり「うおお良い映画〜」とえらく感動。167分間アメリカとか歴史とか余計なことを考える暇なく(普段から全く考えてないけど...)ひたすら面白かったっす。諸々ちょっと泣きかけたりもした。泣かなかったけど。ああでも途中でやっぱり「CGってマジすごいな」と思わずにはいられなかったか。全く仕組みはわからんけど、老人の顔に子どもの体には不謹慎にもちょっと笑ってしまった。あと、ピッくんが若返る度渋い(ダサイ)サングラスでびしっとキメてバイクやらヨットやら乗りこなす姿も、ギャグみたいにかっこよくてなんか笑えた。しかし先日のレオに引き続き久しぶりにピッくんにうっとり出来て良かった。ケイト・ブランシェットの美しさは相変わらず、でもあの若いとき(NY時代)のお肌ももちろんCGですよね?あの技術はちょっと教えてほしい。
と、ひたすら新作を見るぞ週間のラストが素晴らしい映画で締められて満足満足。でもこれ、事前に知らなかったらこの監督の作品だとは気づかなかったかも。それがいいことなのかどうなのかはわからん。
過去のどの作品を見てもどーにもこーにも好きになれないため果たして今回もそうなのかしらんというねじ曲がった好奇心を満たすためにキム・ギドク監督最新作『悲夢』を見に行ったら(紛らわしい劇場名のため場所を間違えてしまいなんでこんな映画のためにダッシュせなあかんねんとイライラしまくった心理状況を度外視しても)案の定今回もダメだった。飲み屋で初めて知り合った人に好きな映画監督として名前を挙げられると困る人No.1の座をめでたく死守。
主演のオダギリジョーがばりばり日本語で話すのに対し周りの出演者が100%韓国語で返す、という図々しい設定は中々面白いなと一瞬思ったものの、相変わらずの韓流ドラマチックなライティング(蛍光灯っぽい明るさ)と紙芝居かよと突っ込みたくなる平面的な画面についていけず、相変わらずのトリッキーな設定の発想(今回は、男が見た夢を、全く赤の他人な夢遊病の女が無意識の間に実行してしまう、というお話)だけで面白いと思い込んでそうな映画の作り方についていけず。マニアックなファンもいらっしゃるようですが、おらにはさっぱりよくわからん。すまん。これを「狂気の愛」だとか言うのならその前に楳図かずお先生の「蝶の墓」を読んでくれとしか(今思ったけど、監督っていうより支持してる人の方が理解不能かも)。
オダギリくんはひとり感心する程頑張ってて、頑張り過ぎて最後の方はキリストみたいなビジュアル(想像)になってました。ファン的にはどうなんだろう。
本日gojoさんめでたくH&Mデビュー。って別に流行に乗り遅れたわけじゃ決してなく、ドバイのショッピングモール店には連日通ってたんですけどわざわざ日本で行列に並ぶ程じゃないよなと思って今日まで行かなかっただけです。でも平日の午後の原宿でもえらい混雑、4階立ての店内を見て回るだけでその広さと人混みにぐったりして何もゲットせずに退散。確かにコートやジャケットの安さはだいぶ魅力的だったけど、個人的にはリニューアルしたトップショップの方が楽しかったかにゃ。そんなこんなで渋谷にてサム・メンデス監督作品『レボリューショナリーロード 燃え尽きるまで』 を鑑賞。
1950年代のアメリカ、若い頃はそれぞれ夢を持っていた男女が結婚して郊外に引っ越して子どもも生まれて一見幸せそうに平凡に暮らしつつも現実と理想の間で葛藤しまくる119分間、他人夫婦の痴話喧嘩をひたすら見せられてる感じで暗いよー狭いよーしんどいよー(面倒くん風に)と思いつつ、久しぶりにうっとりできるレオナルド・ディカプリオが見れたという満足感(旦那でもある監督の前でこんな主婦役を演じるケイト・ウィンスレットもえらく立派だとは思ったが元々の芝居が好みじゃないため...)とそりゃ確かに諸々個人的にじりじりくるものに若干の動揺を隠せないという点(主役夫婦に対してだけじゃなく)で、疲れたのひと言で済ましにくい映画、と済ましたかったが、ラストのしょーもないオチにずっこけてだいぶがっかり残念。こんな終り方、レオのせっかくの頑張りを全部バカにしてるみたいでなんかやだ。見ながら結構良いなと思ったシーンが幾つかあったのにこのネタのせいで全部ぶっ飛んで忘れた。なは。あと、見ながらこのゴールデンコンビを使ってこんな陰惨な映画を作るってすごいなと感心しつつこんなヤツらが身近にいても絶対仲良くなれねーなと思った。未婚者の私には理解できない心境なのかもしれないけれど。あと、昨日に引き続きやっぱり今日も副題の意味がさっぱりわかりませんでした...。もうちょっと気の利いた言葉あるでっしゃろが。
おお脚本がジェームズ・エルロイかええでもCMのナレーションは市川海老蔵かよと独りごちながらデヴィッド・エアー監督『フェイクシティ ある男のルール』 (原題は『Street Kings』ですけど)を近所にふらっと。
お話はもちろんエルロイ先生、LAを舞台に汚れきったポリ公どもが金とドラッグの汚職にまみれる中かつての相棒を強盗に殺された狂犬デカ(キアヌ・リーヴス)が復讐に燃えるもそこにも警察仲間の罠がかけられており...的な。合い言葉は当然ファック、男がふたり以上集まればとりあえず下品なエロネタ、黒人のワルはコーンフレークにビールをかけるかっこよさ(笑った笑った)。こういうノリは決して嫌いではない、が、勝手に想像するに多分エルロイ先生は誰が敵で誰が味方かみたいな謎解きにはあんまり興味がないと思われ、だからそういうことに重きを置いて撮ってしまった今作は人間の暗さにも警察組織の仕組みにも中途半端な映画になってしまったような感があり消化不良感が残る。謎解きにしてはオチが簡単過ぎるし。つまんないってわけじゃないから(冒頭のひたすら皆殺しとかかっこよかったし)ちと残念。この地味さはだいぶ好きだけど。
それでも久しぶりに見た人間臭のするキアヌは中々良し。確かにひとりイキってるつもりで実は周りにハミられてたって役どころはお似合い。あと、SATCのエイダン(ジョン・コーベット)がえらく悪人の役で出演してて嬉しいような悲しいような。しかし結局最後までこのタイトルがどの男のどのルールを意味してるのかはよくわからなかった...。余計な邦題反対。
君塚良一って私の中では「心はロンリー気持ちは...」の人だったのに世間じゃすっかり「踊る大走査線」だったのですねって当たり前かってか佐藤浩市最近仕事し過ぎじゃね?ってことで『誰も守ってくれない』を見に行ってみた。
18歳の長男が殺人事件を起こしたため突然「犯罪者の家族」となった人間を社会の批判や好奇の目から守る刑事、その事件の詳細や背景は潔くばっさり無視され、殺人犯の妹である中学生(志田未来)と佐藤浩市演じる保護役のデカVS悪者のマスコミとネット社会というカタチで映画は進む。
ああなんかTVと違うことがやりたかったのねと思わせる全編手持ちカメラと細か過ぎるカット割りの意味や必然性は今イチよくわからなからずただ見てて疲れるわ!と突っ込みたくもなったが、それでも前半警察の事務的な動きやマスコミの巻き方が勉強になったりここまでマスメディアを劣悪と言い切るのはいいんじゃないのと思いかけた矢先(まあテレビ局が作ってる映画な時点で茶番ですけど)、ペンションのオーナーとして柳葉敏郎(妻は石田ゆり子)が登場した途端なんだか不安になり、そのままラストにむけて不安が的中したまま映画は終焉を迎えていったのであった。恐るべしギバちゃん。
なんだかなあ、こんな思わせぶりなテーマを扱いながら「被害者の家族」って存在まで出しといて結局家族の絆と少女の成長というオチはいかがなもんか。中途半端な2ちゃん的ネット犯罪の扱いもこれじゃちょっとまずい気が(でもじゃあどうすればよかったのかよくわからないんですけど)。どうせなら3時間以上かけてもっと気持ち悪い映画にすればよかったのにと思った。有り得ないやろうけど。
でもこの作品、実は、少年犯罪は生み出すし加害者の家族は殺すし居場所は曝されるし友達に騙されるしで、全体を通して何一ついい仕事出来てない日本の警察がいかに無力で馬鹿かってことを描いていると捉えられなくもない。
・贈って頂いたのは結構前なのに今更読了で申し訳ない岸川真さんの新刊、「フリーの教科書 生き延びるための読書」が大変面白く勉強になったのでおすすめ。

タイトル通り、岸川さんの名著「フリーという生き方」の教科書というか、フリーという「組織人が倒れる前に卒倒する命を縮める、社会の前衛」な日々の上で躓いたり挫けそうになった時に読むべき本がおもしろおかしい解説と共にたくさん紹介されており、フリーとも前衛とも言えない私が読んでも「ああこの本読んでみたい」と心惹かれる。登場するほとんどっつーかほぼ全ての作品&作家が初めて知るようなものだったのだけれど小説を読まない人間は馬鹿になるという金井美恵子氏の言葉を思い出しなんとか20代の間には活字を読みだすと眠くなる病を克服するぞと決意。特に興味を持ったのはシモーヌ・ヴェイユとウィリアム・サローヤン。多分他の人に教えられても興味を持たないだろう本でも、岸川さんのその経験と感想は信用しないわけにはいかない、と思うのですよ(この本と「フリーという生き方」を読めば皆さまにも理解して頂けるかと)。
・ 09年初佐藤央さんの連載が更新、しかも二回連打となっておりますので読み逃しないようお気をつけて。
・わー、ガリガリガリクソンも『ゾーハン』派!なんか普通に嬉しい(こんなブログを日頃から読んでるわけじゃないです。ただ偶然見つけたんです。念のため)。 全裸の意味はさすがによくわからないけど。
・先日久しぶりにJOBAに乗って以来持病の股関節痛がひどくなって困ってるんですけど。
アホみたいに暑いバレンタインにもきちんと理想の旦那様の最新作(最終作ー?)を見に行く律儀な私を誰か褒めてと思いながらエリック・ロメール監督『我が至上の愛 アストレとセラドン』 を銀座にて。
17世紀に書かれた5世紀を舞台にした物語ってこなのでガチガチのコスプレ劇を想像していたら意外な程あっさりした衣装と舞台装置なのねと軽く流そうと思った矢先、そこで起こってることのあまりの事態に、やっぱりこんな映画を撮ってしまう今年89歳になるような男とは怖くて結婚できないとひとり傷心。ただのダジャレかと思っていたら全くそうではなかったエロメール。何故純白のネグリジェを着た精霊や羊飼いの少女が片乳をぽろぽろこぼしてんのか、はたまた草原で寝てる少女の太ももが、髪をほどくふたりの姿があんなとんでもない図になるのかとくらくらしてるところにこのラストにうっかり笑わされてしまって。しかもこのオチは原作では空想のお話らしいのに。いやあほんと何もかも面白かったです。以上。おおエロと笑いなこの映画を表す言葉として、改めてエロメールという言葉の深さに今気づいた。さすが文豪。
へえ見たのは昨日なんですけどね、瀬々敬久監督『感染列島』。瀬々監督の作品は真面目に見続けてる観客ではないけれど、一度エキストラで参加した気がする。でもそれがどの作品だったのか未だに不明。
2011年の日本、謎のウィルスによりばたばた人が死んでいく中ウィルスとそして自分たちの限界と闘う医者たちの物語...、これがかなり立派なゾンビ映画で中々。感染した人たちがだらだら眼球から流血するのとか外国でのまさにゾンビの集団とか見てて面白かった。パニック起こりまくりの病院や廃墟と化した街なんかも貧乏臭くなくて良かったか。なのに、だから、主演の若手医者役妻夫木聡やWHOの職員役らしい檀れいの芝居シーンになる度半笑いになってしまうずっこけ感が残念。何故ふたりが外で話す度突然雨やら雪やら降り出すのか。銃を持った外国人の少年に「トモダチ!フレンズ!」と叫んで何が解決すると言うのか。とにかく妻夫木には今後ボタンダウンシャツ禁止令を出してほしい。あと、重要な中学生の女の子にもうちょっと演技指導をして欲しかった。藤竜也が浜村淳みたいな喋り方の意味もよくわからなかった。宮川一朗太が久しぶりに見れたのは嬉しかった。
さすがに138分、ちょっと長過ぎて疲れたがラストで檀れいが他の患者並みに荒れてくれるなら許す!と思ったけれどそうはなってくれず残念だった。アライグマが世界を救うわけでもなかったです。
まあ最も残念なのは、私がこの映画を通して感じたパニックよりも上映前劇場のロビーですれ違ったおじさんに「可愛いねー!ピュー!(口笛)」とされたことによる動揺の方が大きかったことでしょうか。四コマ漫画以外で初めて見たわ。
本日は、「非婚同盟」の続きが気になって気になって(かまってくれるまで言う)。
へい復活。再三「風邪引いたら死ぬよ」と医者に言われてるわりには献身的な介護により今回も無事生き延びてみました。なので早速祝日のシネコンに向かったらどえらい混雑でびっくりした。映画産業は健在なのかと妙に腑に落ちないまま、『余命』( 生野慈朗監督、TVドラマ界では大変な巨匠らしく、前作『手紙』も見てない私は初めて知りました)を鑑賞。
結婚10年目にしてめでたく妊娠したものの乳癌が再発しかし妻はその事実を夫に伏せたまま出産する覚悟を決める...、 とわかりやすいお涙モノ(タイトルで既にラストわかるし)は苦手なはずがこれがもう真面目、誠実、これでいい、と断言したくなる映画で、ただ良かったのでした。特に何かすごいことをやってるわけではないけれど、とにかく主演の松雪泰子と椎名桔平が久しぶりに素晴らしくて(撮影日誌を読まれるとよろしいかと)。桔平ちゃんの鼻水と松雪のほぼ素顔には深く感動した。
131分、ちと長いよと思わなくもないが、東京の自宅と奄美大島の田舎を舞台にゆっくり季節が変わっていく感じとかみんなの細かい生活に対する丁寧さは決して退屈には感じず。お金の話やセックスの生々しさもなんか良かったな。最後、子どもが成長してからのエピソードはちょっと不要かなと思ったり、生まれたての赤ん坊がカットごとに明らかに別人なのはどんな理由があったんだろうと邪推してしまったけど、それくらいはまあ。
私はうっかり今日見に行ってしまったけど14日カップルで行くとふたりで二千円で見れるそうです。個人的には特にフリーランスの男性がパートナーと見てみることをお勧めしまーす。マジで。
せっかく二時間以上頑張った詳細を忘れないうちにとスティーヴン・ソダーバーグ監督『チェ 39歳別れの手紙』 を見てですね、冒頭デル・トロの横山ノック風ヘアスタイルに衝撃を受けたり奥さんに甘えるカットはいいなと思ったり私も革命を起こすときは薬を忘れないようにしようと思ったり全体的に前作よりハードな出来になってるのはよろしいんじゃないかと思ったりでもあの殺される瞬間からラストにかけてのやり方はあんま好みじゃないなと思ったりしたんですけど、その後猫の近況を報告するためだけに立ち寄った飲み屋から気づけば朝までぐでんぐでんで、ひいこら帰宅して化粧したままソファで爆睡後目覚めたら見事に風邪っぴきで体が熱いのになんか寒いと叫ぶのに精一杯映画のことがこれ以上思い出せないのであった(今はだいぶ回復中)。
昨日のゾーハン熱が冷めやらぬ、今日も諜報員モノが見たい!ってことでマーク・フォースター監督『007 慰めの報酬』 を強風の中。予告の時点でなんか陰惨な香りがすると思ったら『ネバーランド』の監督&脚本がポール・ハギスだったのですね。勝手に納得。
前作『カジノ・ロワイヤル』のラストから一時間後、という設定で始まる今作、でもその前作はTVでぼーっと見た記憶くらいしかなくついていけるか不安だったのですが、意外と大丈夫でした(自己評価)。
冒頭のカーチェイスに始まり足やら船やら飛行機やらを駆使して敵との追いかけ合いを繰り広げる、ゾーハンばり(見てね)に超人的なボンドの身体能力に「んなアホな」とちょっと笑ってしまった箇所もあるけれど、 復讐心のあまり冷静さを失った狂犬ボンド(噛み付くヤツはとりあえず殺す)は中々良かったかな。でもその影の部分があまりにもかっこ良過ぎて乗り切れなかった感も有り。106分間ずっとブルー入られても見てて疲れるっつうか、ひとつくらいギャグ風味があっても許されるんじゃないかしらん。映画的にはオペラ中の銃撃シーンなんかスタイリッシュ過ぎるっつうか。でも最後、炎の中で自分の復讐を終えたばかりのウクライナ女と抱き合いながら会話するシーンは素直にかっちょよかった。
悪人役のマチュー・アマルリック、えらくビックになったなあと感心するも彼に全力疾走はやっぱり似合わない気がする。既に世界は、テロを起こすとかじゃなく貧しい国からお金を搾り取るような犯罪者は容認も有りな状態になってるのかとびっくりした。
今日は一年に2、3回あるかないかの貴重な日。なぜなら私がDVD鑑賞をしたから(SATCは別腹で)。
アダム・サンドラー狂の姉が「まだ見てないあんたが羨ましい!」と言う程リコメンドな日本未公開作品、デニス・デューガン監督『エージェント・ゾーハン』。我ながらプドフキンの後にはいいチョイス。
このパッケージだけで十分笑けるんですけど、もちろん内容もコメディ。それがまたアダム演じるゾーハンはイスラエル人の超有能諜報員(敵のパレスチナ人テロリスト役はジョン・タトゥーロ、久しぶりに見たわ)、でも美容師になりたいという昔からの夢を追うため正体を隠して単身アメリカへ、NYの中東街でスタイリスト目指しててんやわんや、という一見風刺ギャグに満ちたお話が何故か9割下ネタで展開していくそれはそれは素敵な作品。その下品極まりないギャグ(とりあえず、髪を切ったお客全員とその場でやる)の連続にお腹を抱えて笑いつつ、かなり本格的なワイヤーアクションと爆破シーンにはさすがアメリカと真面目に感心。スタントマンを駆使した逃走シーンワンカットには軽く感動すらしたり。終盤に向かうにつれ意外と捻られた脚本と心暖まる憎いラスト。英語がわかる人にはアダムの中東訛りな喋り方もだいぶ面白いはず。マライヤ・キャリーがマライヤ役で普通に出てます。
と色々お勧め要素を書いてみたけど、誰も見てくれないんだろうなあ。でも最高なので見てね。
フセヴォロド・イラリオノヴィチ・プドフキンて誰やねんという疑問を解決するためアテネフランセさんに行って参りました。 どうやらロシアの有名な映画監督さんだった模様。
鑑賞した三本中一本目の『チェス狂』(25年)が植田まさし先生ばりのドタバタコメディ無声映画(子猫がたまらん)だったのでうわあ面白いとゲラゲラ笑いながら楽しんだのに、他の二本『母』(26年)と『聖ペテルブルクの最後』(27年)がめっちゃヘビーな政治映画で、そのギャップに驚きながらもあまりのかっこよさにのけぞってしまったのでした。『母』のラストはあまりのブルーさにちょっと凹んだけど、『聖ペテルブルクの最後』も冒頭から悲し過ぎる展開でちょっと凹んだけど、最後には闘う顔が美しくて。外出前に風邪薬を飲んだので無声映画三本立てはだいぶ自分への挑戦だったのですが、無事完走できた満足度。
見ながら、なんなんだこのスピードはとあわあわしながらこんなこと言葉で説明できるのかとひとりパニクってたら、ああいうのを並行モンタージュと言うと後で人に聞いて知りました。『聖ペテルブルクの最後』の資本家と戦場の並行モンタージュは超ヤバい(とロビーで叫んでみたかった)。
ロシア映画はかなり好きなはずなのにみなさん名前が複雑過ぎて(昨今の女子テニス界にも言えることですが)どうにもこうにも。
全然関係ないんですけど、発売以来気になって気になって仕方なかったカップヌードルライト をやっと食べてみたんですけどね、このサイズで190カロリーは偉いじゃないかとかなり感心してたんですけどね、開けてビックリただ単に量が半分なだけでした(まあ微妙に味薄いけど)。好きなものを好きなだけ食べて運動せずに痩せる道は遠い。
昨日は、マイウーな焼き肉を無料でごちそうになった後(ほんとごちそうさまでした)我が家史上最大数のお客さんがいらっしゃりみなさん各々床暖に負けたり猫を撫で回したり泡盛を一気したりと楽しまれてたご様子。見事に記憶はありませんが。
そんなお祭り騒ぎの後はお祭り映画をと、本日は、予告での「男には3つBがあればいい...、BIKE!BEER!BITCH!」というキャッチコピーが気になりまくりだった(ちなみにチラシのコピーは「全米黙殺!」。上手い)タランティーノ製作ラリー・ビショップ監督・主演『ヘルライド』 を。
笑えそうやけどまあとりあえず男臭いバカ映画やろとナメてかかったら、これが結構真面目な愛と復讐の物語でちょっとびっくり。それでも映画の7割は革ジャン(もしくはジージャンベスト)&革手袋を着た男たちがハーレー乗り回してビッチと戯れてたけど。意外さと期待通りさも含め、中々楽しめました。
過去に惚れた女を殺した敵バイカー族を皆殺しにするため彼女の息子と少数の仲間たちとひたすら銃を撃ちまくる主人公...。めっちゃ厳しい性格でかなり怖いわりには、ラリった勢いでビッチに簡単に刺されて死にかけたりするお茶目さも有り。グループや登場人物の名前がやたら複雑で混乱したけど、敵チームが「シックスシックスシックス(666)」ってことはよくわかった(それ以外にも色々芸が細かくて感心)。出てくるビッチたちがほんま全員パンツ一丁で、衣装代が安そうだなと感心した。サイドカーを意気揚々と乗りこなすデニス・ホッパー様がかなりかっこよかった。ラストの首切りにぼかしがかかってる意味はよくわからなかった。
私にとって3つのBとはと考えてみたが、BEER、BITCH、BAG、くらいでしょうか。つまんない。
節分も真面目にシネマヴェーラさんに森崎東監督作品を見に行ったら、偶然森崎監督&周防正行監督のトークイベントの日で、しかも通路を挟んで森崎監督と並んで横の席で、なんだかラッキーだったのでした。
そんな感じで『女生きてます・盛り場渡り鳥』(72年)を見て号泣、貧しい部落の小さな飲み屋で酷い母親とその罵声に耐える娘と奥で静かに見てるおばあちゃんのカットがなんか泣けてしゃーなかったりびっこをひいた3人が夕暮れの川沿いを歩くシーンでうるうる泣きながらここに参加したいと思ったりちょっと本気で財津一郎に惚れかけたりここまでの血縁に対する執念に心底感動したり若い女が本気で救急車追いかけてそのまま飛び乗るとかマジすげーなと思ったりええ最後マジで母親の恋人とくっつくんかいと思ったらラストの交差点がこれがもう、と相変わらず心打たれまくってじんじんしまくってたら、直後のトークで監督が開口一番「こんな映画撮るんじゃなかった」と仰って、ひとりずっこけたのでした...(真意は不明)。監督は相当『それでも僕はやってない』がお好きなようです。
昨日は、フェデラーの準優勝に涙した日...。いや二位でも十分凄いんですけどね。彼には優勝してほしかったんですよね。スピーチで泣くのとかほんとズルいから。あああフェデ様に勝たしてやりたかった。
でもこれで決してナダルの時代がきたワケではない、という意見では柳さんと一致できたのでよかった。
本日は、みんな大好きジャック・ドゥミ監督の『ロシュフォールの恋人たち』 (67年)がデジタルリマスター版(あんまり意味わかってないけど)で上映されるというのでシネセゾンさんに駆けつけたら、私の想像以上にみんな大好きだったらしく平日の中途半端な時間だというのにえらい賑わい。中年層多し。
フランスの港町に住む美人双子姉妹(カトリーヌ・ドヌーヴ&フランソワーズ・ドルレアック、実の姉妹)を中心に、老いも若きも理想の異性を求めて騒ぎたくる3日間のミュージカル、と書けばなんか馬鹿っぽいけどこれがまあ幸福なこと幸福なこと。女優の美しさも衣装の完璧さも然ることながら画面の端っこに映りこむエキストラまでが完璧に踊り狂ってるってのがもう。だいたい、映画に出てくる建物が基本的に白&ピンク&水色で構成されてる時点で可愛くないわけがない。街をカラフルにするためだけに色とりどりな全身タイツの男女が歩き回ってるのも可愛いからいいんだと思う。
物語も、最終的にみんな理想の相手を見つけてハッピー、なのだけれど、だから途中で突然現れる祭りの後の閑散とした風景とか軍隊とか「男は浮気者〜、愛は枯れるもの〜」という歌声に妙に心が痛んだり。それでもパーティーは続く。
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