やっぱり一応なんとなくねえ的なノリで木村祐一監督の『ニセ札』を見てみました。共同脚本は向井康介、井土紀州。昭和26年に起こった実話を基にした物語は、元は土本典昭が映画化を希望していた企画だそうな(協力のクレジットに名前があって驚いたので調べてみた)。
冒頭数分の、京都のど田舎を舞台に倍賞美津子が自転車に乗ったり知恵遅れの息子と戯れるシーンがえらく良く、おおこれは予想以上かと興奮しかけたが室内での会話劇になるとがくんと映画が単調になってちょっとがっくり。94分というコンパクトな時間なため仕方ないのか説明的な台詞が多かったのも少し残念。まあそれでも十分鑑賞に耐えうる映画になっていて、さすがと言うかやっぱりと言うかなキム・ニールヤング的作品でございました。警察の尋問シーンが明らかに異様な雰囲気なのが、なんか良かった。
インパルス板倉のアホなチンピラ役ってのは他の誰がやるよりいいんじゃないでしょうか。ハイヒールリンゴが出演してるのにはうっかり気づかず、なんでかすっごい悔しい。エンディングテーマはASKAじゃない方がよかったと思う。あと、テアトル新宿さん、大して暑くない日にあの空調は女性の体に毒です。
イーストウッドの後は、夕方、なんとか「中原昌也 ペインティング|ペンディング展」の最終日にギリギリ駆け込んできたよのさ。
壁に飾られたおどろおどろしくファニーな作品を眺めてたら、会場の隅っこで「絵の具がないから絵が描けない。所持金が300円だから買いにも行けない」とひとり呟く作家を発見。でも、あわよくばなんか欲しいなと思っていた作品はほとんどが売約済みで、悔しいけど勝手に安心。 途中からタイミング良くジム・オルークとのライブも始まったとさ。決して広くないスペースに響くノイズはえらく不思議体験で面白かった、が、ちょいと疲れる事態発生のため途中退席で失礼。

著作権を侵害するあたし。
一番上の一番高価な作品を購入し実家に送りつけモノホンのシャガールの横に並べてやろうかとも一瞬考えたが、 やめといた。
もうちょっとじらそうかとも思ったがあかんやっぱり辛抱たまらん!と休日のシネコンにクリント・イーストウッド監督『グラン・トリノ』 を見にいそいそと。
伝説的な前評判は幾つも聞いていたけどそれを何ひとつ裏切ることのないと言うかもちろんそれ以上の涙の感動で、大変素晴らしゅうございました。冴え渡るギャグも深過ぎる股上も何もかもかっこ良過ぎた。私もこれからは人種を色分けで表現し、ポーチで缶ビールを呑みながら吐血するまでタバコを吸い続ける老人になろうと思った。「グラントリノ」が車の名前って数日前に知ったばかりでしたけど。
途中から、人を睨みつけてゼイゼイ息を吐くイーストウッド先生が狼に近い老犬に見えて、そう思うとあの身のこなしが余計泣けたりした。わおーん。
見よう見ようと思っていたらいつの間にかほとんどの劇場で今日が最終日だったので慌てて三池崇史監督『ヤッターマン』 。おひとりさまだったので周りに紛れて櫻井くん目当てキャラを演じようとしたが、私以外のお客さんは全員妙齢の男性であった。
原作のアニメは小さい頃TVで見てた記憶がぼんやり、やたらと木を登るブタが好きだったような気が。映画は全体的に、その思い出を潰されるでも盛り上げるでもなく、まあ『ヤッターマン』を実写化するってこういうことだわなと冷静に納得。CGアニメ並みにCG使ってるならアニメでいいじゃんとふと思わなくもなかったが。ただ、ドロンジョとヤッターマンの色恋はそれどうなのよと思ったべえ。まあ話を引っぱるためには仕方ないと思うけどべえ。
キャラクターの衣装や風景の色彩が妙に暗かったのが気に入った。細かい美術や小道具も見てて楽しかった。ギャグの中では「二号さん」が一番好き。とにかく、深田恭子にこれをさせてる周りの大人たちは楽しくて仕方ないんだろうなあと思った(あのお風呂は羨ましい!)。福田沙紀(ヤッターマン2号)の、あからさまに適当にあしらわれてる感は本人的にも事務所的にも大丈夫なのかとハラハラした。櫻井くんは、まあ、官僚の息子で慶應卒ならこれでいいよ。ラストの阿部サダヲは、CGじゃなく是非ジム・キャリーの『ふたりの男とひとりの女』を見て身体表現を勉強して頂きたかったところ。クロマニヨンズの歌、もっと聴きたかったー。
んちゃんちゃ。
最近めっきり興味を失い気味だったガス・ヴァン・サント監督だけど一応最新作はチェキっとくべかとシネマライズさんに『MILK』 を見にいったら、これが大変良い映画で、うるうる泣いてしまったりなんかして。思い込みってダメですね。カメラマンって大事ですね。
1970年代のアメリカで、同性愛者であることを公表してアメリカで初めて公職に就いたハーヴェイ・ミルクという政治家の、事実に基づく物語。最後は敵対する政治家に殺される。 ゲイであることを隠してサラリーマンとして生きていた主人公が若い恋人と出会って人生を変えるためサンフランシスコに移り住みそこで出会った仲間たちと運動を起こして偏見と闘っていく、素直な映画に素直に感動。そうだ若者は希望を求めて怒ってるんだから全裸で騒ぐくらい放っといてやれよとすら思えてくるから不思議。政治活動はもちろん、恋人とのやりとりも可愛くて切なくて泣ける。
合間に挟まれる古い映像がこの映画のために作られたものなのか実際のものなのかよくわからなかったけど、すごい存在感。特にあの差別主義者のおばさん(名前がすっかり思い出せない)。たった数十年前に同性愛者の人権を公然と否定する法律が成立しようとしてたって事実にはもちろん驚くけれど21世紀にならなきゃ黒人が大統領になれない今も同じようなもんかと思うし、だからこの映画ではわかりやすい敵キャラしか顔が映らないんだろうなと勝手に解釈。
と真面目な映画だけどガス先生はジェームズ・フランコやエミール・ハーシュなどの若手イケメン俳優もきっちり押さえる。みんなかっこよろし。主演のショーン・ペン、細かい手の動きや眉の表情でゲイっぽい雰囲気を出すのが上手い。上手過ぎて「もうわかったってば」と言いたくなる程。でも最後に出てきたミルク本人の写真がマジでショーン・ペンそっくりで、何も言えなくなったのでした。お見事。
受付が3階で劇場が11階でシネコンの規模でエレベーターが一機しかないて、ここ設計したヤツの親の顔が見たいわと独りごちながらチェン・カイコー監督『花の生涯 梅蘭芳(メイランファン)』 を、特別価格2千円なのに見に行ったぞ。チェン監督の作品は『さらば、わが愛 覇王別姫』以前のものは結構好きだけど今回のお目当ては監督よりも久しぶりの安藤政信だったりする。一応元熱烈なファンだもんで。
戦前から戦後にかけて中国で活躍した伝説の京劇女形俳優・梅蘭芳の波乱に満ちた人生(実話だそうな)をじっくりたっぷり147分でお届け。久しぶりの二時間越えにだいぶぐったりしてしまったけど、主人公の青年時代を演じるユイ・シャオチュンという俳優の不思議な美しさと京劇の舞台の豪華さや北京や上海やNYを移動しながら進んでいく時間の流れを眺め続けるのは苦痛ではなかった。せっかくこんなにゴージャスなんだから単純な恋愛ドラマの比率をもっと少なくしてもいいんじゃないかしらんと感じなくもなかったが。
成長したメイを演じるレオン・ライが谷原章介にしか見えなくて今イチ惹かれなかったが、彼に人生を捧げる元官僚役のスン・ホンレイという役者が中々良く、NYの吹雪の中立ちすくむシーンはえらくかっこよかった。チャン・ツィイーは相変わらずどんな時代でも国でもめっぽう可愛かった。メイに心酔する軍人役の安藤くん、中国語も含め大変頑張っておられたと思います。勝手にほっとしました。
帰りに寄った立ち飲み屋ではもちろんナッツを注文。中国人がこんなに豆好きって初めて知った。
数日前から仕込んだ塩豚を手前味噌ながら旨い旨いと頬張りつつWOWOWで流れていたディズニー映画『魔法にかけられて』をぼーっと見ていたらこれが中々感心できる面白さだったのでメモ。
ディズニーアニメのプリンセスが魔女に騙され現実のNYにワープしてしまうという物語自体、ディズニーが自身のことをパロディとまでは言わないけれどかなりきわどいネタにしてると思うのに、魔女の決め台詞が「『永遠の幸せ』なんて存在しない場所(=実写)に送ってやる!」という夢のなさ。その上アニメでは小リスやバンビと戯れるプリンセスがNYのアパートではドブネズミやゴキブリと歌い踊り、街で見かけた小人症のおっさんを森の仲間と勘違い。そして現実の相手役(ヒーロー)の仕事は離婚専門弁護士で、こいつに「初めて会った相手と目覚めのキスだけで結婚するなんて有り得ない」と夢物語を全否定される。そんな殺生な。それでも、実はお姫様アニメ大好きな私も満足の実写ミュージカルシーンがきちんと用意されてたりしてポイントは外さない。
ラストは(誰も見ないと思うから書くけど)、プリンセスが自らガラスの靴を脱ぎ、悪者に捕われた恋人を救いに行く。まあそんな歩けないものを身に着けさせられてお城に軟禁されたお姫様(超単純化すると、専業主婦)を夢見るよりは健全なのか。なんか、世の中実は結構変わってきてるんだなと勉強になったのでした。
実はその前にスカパーで『プレデター』を鑑賞し、内容も全く知らずの初見だったので、これはこれでそれなりに衝撃体験だった。
上映前のロビーで韓流派のおばさまたちが今回で何回目の鑑賞かを自慢し合っているのを聞いてイケメンアイドル映画かよと見くびりかけたチャン・フン監督作品『映画は映画だ』 、これが予想外の面白さでえらくびっくりしたセヨー(サングラスはチョイでか)。退院後最大の興奮度スムニダ。主演のふたりも確かにめっちゃかっこよく(日本人よりガタイがいいのがええわー。)すっかりにわか韓流派。初めてキム・ギドクを見直す(原案、製作だそうな)。
俳優を夢見たこともある孤独な映画好きヤクザとチンピラみたいに暴れ者な映画スターがひょんなことから知り合ってなんでか映画で共演することになるという一見ふざけたストーリーがうまいこと映画にされてて、映画を撮影中のヤクザと俳優の現実とのバランスが絶妙だったり、この映画の、映画の中の映画の(まあ見てみて)アクションシーンも全部えらいかっこよかったり、チャンさんこれがデビュー作とは驚き。男臭さ全開なのに男の涙に何回か泣かされかけたセヨ。全然似てないのに、ラストカットのソ・ジソブが浅野忠信に見えてびびったセヨ。ヤクザの社長役はヘイポー似。
ごくごく真面目にイケメン&アクション&感動、うっかりこんな映画が作られる国だとはとこれからもうちょっとマメに韓国映画をチェックしようと思いました。いやあ惚れた。
んちゃ。
原宿で野暮用を済ましついでにH&Mでストレス発散後近くのイメージフォーラムさんに立ち寄って中田秀夫監督最新作『ハリウッド監督学入門』 の最終日最終回に駆け込んで行く。
アメリカで『リング2』を撮影しハリウッドと日本の映画製作の違いに疑問を感じた監督自身がプロデューサーやカメラマンに何故ハリウッドではそのような方法をとるのかとつらつらインタビューしていくドキュメンタリー作品。そこで応えられることはまあ想像の範囲内(「ハリウッドでは人間とお金が多過ぎるから時間がかかるんだ」云々)で、これで73分なら劇場公開じゃなくてBSの特番でも良かったんじゃないのとふと思ってしまったが、幾つか勉強になることもあったのでなんとなく許す。ニコニコしながら中田監督に付き合うスタッフが素敵だった(カメラマンのおっさんが可愛い)。見ながら、こんなに「カバレッジ」(今日覚えた)と「テスト試写」を当たり前のように扱う場所で『チェンジリング』みたいな作品を作った人たちは本当に凄いんだなあと無関係に感動したり。
途中で登場する一瀬隆重プロデューサーと清水崇監督のシチュエーションの違い(陽気なLAのプールサイドで真っ黄色のアロハ着用に対し明らかに都内某所でマイク置き代わりのペットボトル)が面白かった。不意に挟まれる優しい音楽に乗った監督のオフショット(買い物したりマッサージ受けたり)はどうなんだろう。そして中田監督、リュックの位置が高過ぎると思われます。
帰宅直前、ちょっとした窃盗未遂事件の被害に遭うも面白かったので笑って済ます。でも人に説明したら全面的に私が悪いと言われてしょんぼり。
珍しく自然に早起きしメイクも着替えも済ませてさあ出掛けようとした時これまた珍しく大阪の相方から電話がかかってきたので何事かと思って出てみると、「最近お酒飲み過ぎで一口目から吐き気がする。お酒の子ども妊娠したのかも」という相談だった。とりあえず軽くお祝いの言葉を述べて(それを言い訳にバイトを休むと言うのにはさすがに反対したけど)、そのまま平日の昼下がり29歳の女がふたり100%非生産的な会話を2時間近く展開し、彼女の家のベランダに笑えない程大量の鳩が現れ出したのをきっかけに別れを告げたとさ。
もちろんそんなことが一日のメインイベントなわけではなく、その後ちゃんと新宿に出てロン・ハワード監督『フロスト×ニクソン』 を鑑賞したんですよ。電話では「もう今日出掛けんのやめーや」とお互い言い合いまくったけど。
ロン・ハワード監督の真面目な観客でもなければニクソンについて正しい知識を持ってるわけでもない私ですが、大統領辞任直後の大物にコメディアン出身のTV司会者がインタビューを実行するまでの緊張感がテンポ良く進んでいく様子はわくわく出来て面白かった。お金集めが大変なのに虚勢を張るTVマンの姿が笑えたり切なかったり。がしかし、肝心のインタビューが始まると、え、フロストってどこまでもただの馬鹿だったの?え、ニクソンってどこまでも金と権力にしがみつくうざいじいさんだったの?という印象に映画が収まってしまっててややずっこける。インタビューが盛り上がるきっかけになる事件が起こるまでも時間的に長くて少し疲れた。多分監督がお優しい方なんだと想像、実話が元になってるんだからこれが事実なのかもしれないけど、個人的にはフロストがもっと狡賢い奴で、ハチャメチャな仕事をするような展開でもっとすっきりしたかったかな。GUCCIの意味はよくわからなかったなり。
それにしても、ケビン・ベーコンは何か(間違った)ことを妄信してる役がよく似合う。あと、恋人(?)役の女優がめちゃんこ可愛かった。
入院中ほぼ毎日お見舞いや差し入れをしてくれたyonjoへのお礼の品を求めて初ラデュレ。さすがにもうブームは去っただろうと思っていたけど6組待ちと言われたのでカフェは断念(別に時間がなかったわけじゃないけど、大阪人には無理やさかい)。それでも目に入るもの全てがビンゴに可愛くて、自分用も含め色々買い漁ってたらお会計でちょっぴりびっくりしたのでした。

しかし肝心のマカロンは生モノなので郵送できず姉には贈れなかったのでした...。
そのままご近所のシネスイッチさんに立ち寄ってヴァディム・パールマン監督『ダイアナの選択』 を鑑賞。高校での銃乱射事件に居合わせ親友を殺された女が年齢を重ね主婦になり一見幸せな生活を送っているがというストーリーになんとなく興味惹かれ。
キラキラした女子高生も可愛いし(堕ち方がちょっとわかりやす過ぎるかとは思ったが)ほぼノーメイクと思われるユマ・サーマンも頑張ってるし、うだうだした内容のわりには細かいことがしつこくなく、久しぶりに可もなく不可もなくシンプルなアメリカ映画を見たわと納得しかけたその瞬間、ラストのどんでん返しに驚きっつーか全く意味が分からなくてパニック。えーっと、何これ?
家に帰ってからHPやチラシを読んだところ、フラッシュフォワード?って言うんですか?こういうの。前もって言ってくれないと。もちろん意味がわかんないからつまんないってわけじゃないけど、妙な色気出さずにもっと普通の終わり方で十分良かったんじゃないかしらん。
昨日はもちろん、佐藤央&冨永昌敬監督最新作『シャーリーの好色人生と転落人生』 の公開初日に駆けつけたわけです。盛況で何より。
映画自体は以前に試写で拝見させてもらっていたけれど、相変わらず杉山彦々すごいなと思ったりやっぱり10代女子の素足は美しいなと思ったりあんな前髪の短い監督がこんな可愛いキスシーンを撮るなんてと驚いてみたり、大変面白かった。相変わらず無職のダメ男なシャーリー(演じる福津屋兼蔵さんが途中からココリコの遠藤にしか見えなくて困った)が何故モテまくるのかわかるようなわからんようなだったけど確実に現実にこういう男はいてそしてこういう女にコロコロ惚れる劇中に出てくるような女たちも確実に現実にいるわけで、この映画は一見えらく風変わりなようで実はすごく普遍的な物語だったのですねー。勉強になります。
上映終了後は、誘われてもないけど監督やスタッフさんの公開までご苦労を労いたい一心で打ち上げの場に乱入。久しぶりにお酒に溺れて自分の愚行により二度と「病み上がりだから」という言い訳が使えないことを悟る。朝起きたら指にカビみたいなん生えてました(実話)。
春は猫がよく眠るから家の中が静かでよろしい。

ちなみにこれは猫ベッドでもなんでもなく、私のマフラー入れ。
まんまとくるねこ大和 にハマって以来、あと3匹は増やしたい。伊藤潤二の「よん&むー」を読んで以来、ドクロ柄の猫が欲しい。
いましろたかしファンとしては見逃すわけにはいかぬと思っていた『デメキング』(寺内康太郎監督)に間に合って一安心。でも果たしてあの「デメキング」が映画化とは一体どうなることやらと心中は不安。だってやっぱり「デメキング」、中途半端に面白くなってたらやだなーと思ったりしたのですが、結果、瀬戸内の田舎町と絶妙なテンポの悪さの中になだぎ武の存在が大きな助けにもなって(ビジュアルが原作そっくり)、よくまあこんな人をナメきった映画が作れたもんだと軽く感動できました。全然面白くないから面白くて。もちろんものすごく真面目で真剣な映画なんですけど、なんか、これを面白いと思える自分で良かったと思えた。いましろ先生ありがとう。
ただ、脚本自体もいましろたかしが書いてるってことで、原作と違う部分はあるものの基本的には漫画通りで、そうなるとやっぱりあの漫画から漂うどうしようもない哀しさみたいなものが映画だとポップな感じになってるのがちょっと残念だった。なだぎの筋トレ姿よりもイカ焼きを作ってる長回しの方が泣けるはず。バイク姿はやたらかっこよかったけど。スミス夫人も立派になったもんだ。
まあそれにしても「デメキング」。平成30年が楽しみなり。
流行りものには食いつくタチなので、本日は『シャーリーの好色人生と転落人生』 公開記念ライブ「好色唄合戦と転落音図かん」 に行って参りました。池袋ロサさんのライブハウスなんて学生時代ぶり。
チケット売り場でもたついてしまったため冨永昌敬&佐藤央監督のトークイベントは半分以上聞き逃してしまったのだが(ごめんなさい...)、相対性理論のビジュアルをしっかり目撃できたので満足。ライブ自体も想像以上に贅沢で大変良かった、のだが、病み上がりの体にスタンディング長時間がちょっときつかったので(言い訳)途中退散で失礼。弱いってやあね。それでも会場で色んな人に遭遇しみなさんに退院を祝われ、ありがたかったす。4月11日から公開の映画本編も楽しみなり。
この一ヶ月、映画のことをほとんど考えず情報も仕入れず生きていたのですがちょっと目を離した隙に『HACHI 』 なんていう映画が完成されていたなんて。予告見て本気でひっくり返りそうになりました。やっぱり映画って面白いですね。
そんなこんなで久しぶりの映画気分を盛り上げるには熟考の結果やっぱりジム・キャリーの新作だよねとかなりひっそり公開されてる『イエスマン ”YES”は人生のパスワード』(ペイトン・リード監督、デビュー作の『チアーズ!』は結構好きだった)を見に新宿ピカデリーさん初体験。縦長過ぎ。
バツイチで引きこもり気味な地味銀行員のジムが、日々のあらゆることに「イエス」と答える生き方を妄信する啓発セミナーにまんまとハマりまんまと仕事も私生活もうまく行き出すという馬鹿げた物語。でもジムがここまでコメディアンに徹する作品は久しぶりな気がしたのでその期待通りさには満足。相変わらずの細かいネタの連打、下品過ぎる下ネタ、微妙過ぎる脇役のチョイス(コスプレマニアの上司が素晴らしい)、エンドロールの意味不明さ、めっちゃ笑えるけどでもその全てがジム故になんか切ない。ジム・キャリーには何故かダサいユーロビートがよく似合う。
と十分面白かったんですけど、でも、なんかこの全体に漂うパロディ感で笑いを持っていくにはジムはまだまだ勿体ない気がして仕方がない。ファレリー兄弟と組んだ時のような本気で狂ったジムを次回作に期待したいと思った。まだまだ待つ。
・昨日は、ほぼ一ヶ月振りに化粧して(おかげで現在お肌ツッルツル)ほぼ一ヶ月振りに電車に乗って(目的地は病院ですけど。そこでなんでか主治医にアイスクリーム禁止令を出される。そんなに大好物みたく見えたのかしらん)、順調にリハビリ進行中。絶食生活のおかげで五年振りに取り戻した体重も順調に急速にリバウンド中。禁煙も健気に失敗中。
・なので本日は調子に乗ってお花見に行ってみた。満開の日曜に上野公園に敢えて。

覚悟はしてたけど、まあとにかくものすごい混雑で人見てんのか桜見てんのかようわからん状態。でも桜と酒に酔っぱらう人間観察も中々面白かった。意外とギャル&ギャル男率高し。その全てがミクシーオフ会に見えて困る。
・てか、不忍池辺りでは完全にお花見=お祭りで、がんがん屋台とか出まくってるんでびっくりした。ボートで渋滞してる池も初めて見た。やっぱり万代池とはスケールが違う。
・てか、そんなこと考えてる間にgojo上京11周年をうっかり忘れてた!てか11年て。
いやいやいやいやいくらなんでも長引き過ぎやろな入院生活から無事脱出!やっと退院!!わっしょいわっしょいぴーひゃらぴーひゃら。色々ご心配やらお見舞いやら励ましやら下さったみなさま、ほんとおおおおにありがとうございました。救われました。
前回の日記を書いた時は10日程度で出てくるつもりだったのに結果3週間以上もかかってしまったそのワケを簡単に説明しますと、腹痛により胆石発見→そいつが総胆管とかいう管に詰まってしまっているので手術による除去が必要とのこと→何かと便利だからと4年前に倒れた時と同じ病院、病棟に入ったら看護師や医者に覚えられてて複雑な気持ちになったり→普通ならすぐに処置出来るが私が普段から持病の治療のために飲んでる薬を一旦体から抜く必要があると言われ手術前一週間病院に軟禁のヒマ地獄。めちゃくちゃ「ER」に救われる。ほんま凄いねこのドラマ→やっと手術当日、っつっても内視鏡やし麻酔はばっちり効いたし石も取れたしで無事成功→のはずが、「よっぽど運が悪くないとならない」と説明されていた合併症、急性膵炎にまんまと引っ掛かり麻酔が醒めた直後から人生二回目の「こんなに苦しいなら一旦殺して」と本気で思わずにはいられない激痛に一晩のたうちまわる。辛過ぎてほとんど気失ってたけどとりあえず暴れた気がする。鼻から通してた管もむかついて引っこ抜いた気がする。上の指示がなければ痛み止めも処方出来ない日本の医療現場を心底呪う→朝になってやっと落ち着いてちょっと安心→したのも束の間、体調不良の波に乗り今度は持病が暴れだし、その日の夜から連日40度近い熱に苦しみつつも検査漬けの日々(入院初日からこの間2週間強、水とお茶以外のものを口にすること&入浴は一切禁止の24時間点滴打ちっぱなし生活なため精神状態は限りなく鬱に近いブルー。超強力デトックスにはなりましたけど)→検査結果がだいたい落ち着き食事も再開(本気で感涙したよわたしゃ)そろそろ復活か思われたその時、最終的には強力過ぎた点滴が血管に漏れて夜も眠れないくらい激しい神経の痛みに見舞われるという医療ミスまがいな症状に襲われる→まだまだ痛みは残るけどとりあえず我慢するからシャバに出してという願いが通じてなんとか退院を許してもらったとさ、めでたしめでたし。と一連の流れを思い出しただけでとんでもなく疲れたが、それにしても疲れた。
まあとりあえず、入院なんてしないに越したことはないってことと一泊3万の病室に長期入院は要注意というメッセージを受け取って頂ければ幸い。
早速今晩はビールを飲んで祝杯をあげたが、さすがに酒の回りが早い早い&入院中はほとんど座ってるか横になってるかだったので体力の衰弱っぷりが半端ない、ので、日常生活への復活は来週以降になるかな。さすがに週末はおとなしくリハビリに専念予定。週明けに何を見るか悶々しながら禁煙にチャレンジするっちゃ。

人間が2週間点滴を打ちっ放すと腕はこうなるの図。みなさんは本当にくれぐれも健康を大切にお過ごし下さいませ。
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