午後、ネイルサロンでフットケアを受けてる最中に「東京から 現代アメリカ映画談義」を読むとネイリストのおねーちゃんが余計なことを一切話しかけてこない!という発見をした後、夜はポレポレ東中野さんにて小谷忠典監督『LINE』 を鑑賞。52分と短めの作品、平日の夜にしては結構なお客さん。
大阪にある沖縄人街で育った監督が結婚を機に自分探しの旅に沖縄に行ってみる、というドキュメンタリー映画。そこで、現地の娼婦たちに衝撃を受けつい撮ってしまったという青年の気持ちはわからなくもないし撮影するの中々大変やったやろうなあとも思ったけれど自分探しが何故こんな映画になったのかという疑問は見た後も解けなかった。傷だの線だのと言う言葉にこだわる必要は別になかったような気が。あと、全体的にかっこ良過ぎな気が。せっかくお父さんご機嫌にアル中なんだから。
ちなみに監督の出身地である大阪市大正区とは私が幼少時代を過ごした土地でもあり(工場の感じがえらい懐かしかった)、今でもそこの三軒家という場所は渥美村と呼ばれる程我が一族に支配された大変クレイジーな地域となっております。勇気のある方は一度行ってみてはいかがでしょうか。ハンメの家の前にカメラ置いとくだけでも面白いものが撮れると思われます。
本日も真面目に爆音映画祭に赴き、「現代アメリカ映画......」と独りごちながらスティーヴン・スピルバーグ監督『宇宙戦争』(05年)を鑑賞し、公開当時に見てるし内容も結構細かく覚えてるつもりだったのにそんなことが全部ぶっ飛ぶくらい新しい衝撃に出会い冗談じゃなく頭がクラクラする映画体験を堪能、余は満足じゃと帰宅した瞬間、猫がどえらい場所にゲロを吐いて冗談じゃなくちょっと泣いた。

なんてね。本日は映画以外に、はるばる大阪から爆音映画祭に参戦のDOOM! のみなさんとTwitterオフ会。今まで未知だった関西の上映を巡る状況を知れたり生まれて初めて私ファンから菓子折りを頂いたり、大変楽しい時間を過ごさせて頂いたのでした。爆音を体験するためだけに映画を楽しむためだけに宿も決めずに体一つで上京する若者たちをリスペクト。やっぱりお祭りはこういうのがいいねえ。
決して寝坊とかそんなわけはなく、ああ私は園子温監督とご縁がないのだなと(変な意味ではあるんだけど)早々に諦め、夜から吉祥寺バウスシアターさんで開催中の第三回爆音映画祭 に赴き、番場秀一監督『ミッシェル・ガン・エレファント''THEE MOVIE'' −LAST HEAVEN03011−』を体験。その数分前にそう言えば私って特にミッシェルのファンでもなければまともに曲を聴いたこともなかったなと気付く、が、映画が始まってしまうとつい体を揺らしてしまう程のロックンロールな爆音に大満足。立ち見と聞いたときにはちょっと悩んだけど(結果補助席座れたけど)やっぱり見て良かった。映画自体は普通のライブPVっちゃあそれまでだと思うけど、ミッシェルみんな超かっこいいのな。音楽映画においては、かっこいいものをかっこよく映せていればそれで良しとひとり納得。
なんてね。私がああだこうだ言うよりみんな大好きシネ砦集団が爆音即行レビューなるものをスタートして下さったので、こちらを読んでワクワクして頂く方がよろしいかと。
それにしても、チケットが取りにくくなったという痛手はあるものの爆音映画祭にこんなに人が集まって盛り上がってる様子は、サーフィン映画特集時代からの爆音ファンにしてみるとなんか勝手に嬉しくなってしまった。もう売り切れかよ!と激怒するよりじゃあ別の作品〜くらいのノリで今年も楽しみたい。
数日前から私の脳内メーカーは「現代アメリカ映画」というつぶやきでぱんっぱん、なはずなのに何故か日本映画を見に行ってしまう天の邪子(奇面組)。
原作漫画に思い入れがあり過ぎて、映画化なんてマジ許せねえしかもこの監督でなんて私の思いを汚すんじゃねえと見る前からぷりぷり怒って吉田大八監督『パーマネント野ばら』 を鑑賞したら、最終的にはぼろぼろ泣いてるんだから自分のピュアさが憎らしい。
いやこれはこの漫画の良さをそのまま映画にするなんて不可能だと気付き話の中心を完全に主人公の恋に絞った脚本が偉い。故に結構思いっきり原作とは違う(と言うか「ずっと好きはどこにもないから、私は毎日、小さな嘘をつく」という言葉を完全に意訳した)お話しになってるけど中途半端に西原世界の夢を壊されるよりかは全然良かった。この展開は展開で泣けたし。ただ見ながら、うーん吉田大八監督(何気に全作見てる...)にしては妙に頭の良さそうな画面やなと思っていたら、エンドロールでカメラマンが近藤龍人だと知った。うむ。
しかしまあ女たちが勢いよく落ちては立ち上がる、気持ちの良い映画でありました。私が勝手に夢想する監督に映画化してもらえればもっと面白かっただろうなーという思いは拭えないけど。
主演の菅野美穂の芝居はちょっと甘ったる過ぎたけど、小池栄子や池脇千鶴、周りのおばちゃんたちが良かった、って言うかそんなことより江口洋介。この江口のかっこよさはちょっとした事件だと思うんだけど、なんで誰も騒いでないの。私この江口がいい。これがいい。
夜、キャットストリートにてとりあえずiPadはクラッチバッグだ論に落ち着く。
数日前から私の脳内メーカーは「現代アメリカ映画」というつぶやきでぱんっぱん、なはずなのに何故かブラジル映画を見に行ってしまう天の邪鬼。
アテネフランセさんで開催中のネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督作品集2010 、日記の文字数が稼げるいい名前やなくらいにしか思ってなかったのに実はかなり著名な方だったのですね。全然知らなんだ。なのでどんな作風なのかも全く予備知識がなかったのですが今日見た『オグンのお守り』(75年)のぶっ飛び具合がはんぱなくてだいぶびっくり。ブラジル映画ってこんなんだ。
まず神から不死身の肉体を授かった主人公がそれを武器にマフィアになり殺人しまくるって設定に、え、神様って人殺しにも御加護与えるんやと軽く衝撃、しかし映画はそんな戸惑いを無視して銃撃戦から抗争劇から貧しい子どもたちの犯罪から逃亡劇からイタコから宗教儀式からパーティーから次から次へとものすごいスピードで進んでいくしその間中ずっと主人公のガブリエルくんは何考えてんのか全然わからんし(でもその無口キャラにやや萌え)ここまで広がって最後どう収集つけるんやろうと不安に思っていたらまさかの100%予想外な水中劇に思わず声をあげてしまった。鈴木則文か清順か岡田あーみん先生かみたいなこんな無茶苦茶な映画を久しぶりに見た気がするのですごく気持ちよかったです。ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス。
夜、前回会ったときには女子高生だった少女が今ではすっかり22歳の女性になっていて驚いたばかりでなく「gojoさんの日記をずっと読んでいて、それで神代辰巳にハマりました」と言われたときには生まれて初めて人の役に立った気がして嬉しかった。
なんてね。珍しくピュアに感動してるふりして実は飲食禁止の場内に缶ビール持ち込んでひとり酔っ払ってラブリーラブリー言うてたんですけどね。ごめんね王子。
でもまあしかしラブリーの後はこれやろと一切の根拠なく勝手な思い込みで岩波ホールさんにマノエル・ド・オリヴェイラ監督『コロンブス 永遠の海』 を見に行ってみたらこれが大正解。いやコロンブスがイタリア人だかスペイン人だかポルトガル人だか実はどこ出身か謎だかもよく知らず、新婚旅行からニューヨークに飛んだ瞬間には思わずひとり大爆笑してしまった私がこの映画を正しく見れてるとは思わないけど、でも、98歳(撮影当時)のおじいちゃん監督が実際に長年連れ添った妻とこんな映画を作ってるということに心打たれてしゃーなかった。歴史的な建物や像や道や空や天使や一体何が嘘で本当かわからない中でそんなふたりと海(と歌声)だけが映るって、最近おとなしくしていた持病の結婚したい病が久しぶりに暴れ出しそうな予感がする程感動してしまったのでした。ああこんな年寄りになりたいなり(これをピュアと言うのか馬鹿と言うか自分ではわからない)。
はい、「ひふみよ」ツアーin中野サンプラザに行って参りました。
どんな内容だったかとかどんな曲目だったかとかはこれからNHKホールやもしくは地方のコンサートに行く人もいるだろうから詳細は書かずにいますが、とりあえず、暗闇で聴いた音楽を僕たちは忘れない。ありがとう小沢くん。死ぬほど幸せな時間でした。
そしてこれだけは記録させて。
最後のアンコールが終わった途端、突然泣き出した小沢くん。あら意外と思った次の瞬間、舞台の袖を指差し「言わないでおこうと思ったけど、岡崎京子が来てます」と涙声で話した彼。その場所に自分がいるということに本気で体が震えた。我ら時をゆく。

あと2回なんて切ないよー。さよならなんて云えないよー。
はい、この週末は3日間真面目に映画も見ずにひたすら明日へのイメージトレーニングに精を出し自分を鍛えておりました。ああ知恵熱でも出そうな勢い。この強い気持ちと強い愛を全身全霊でふつけてまいります。
なんてね。こんな時期にホットパンツを履いて朝まで飲んだくれると翌日本当に有り得ないくらいの勢いで太ももを蚊に刺され皮膚がドット柄になるわ痒くて身悶えるわで、お勧めしません。

長年の悩みとして、私この辺のシングルを全部まとめてMDに入れてるため未だMDプレーヤーが手放せないんです。MDからMacとかiPodに入れる簡単な方法をご存知の方ご一報を。
gojoの感想が聞きたいという熱いリクエストにお応えして大した興味もないと言うより予告を見ただけで嫌悪感すら覚える三木孝浩監督『ソラニン』 を雨の中ひとり見に行く私を誰か褒めて。
見る前になんとなく、カマトト女とピーターパン症候群男がええ歳こいて自分探しの旅に出た挙げ句勝手に事故ったり唄ったりしてる映画かなーと思った126分後(長いよ)、私って予知能力でもあるのかしらと錯覚する程そのまんまの映画でございました。以上。あ、他人の家の前でゲロを吐いたり砂浜で花火をやりっ放しで逃げたりした挙げ句きゃっきゃっと騒ぐのは青春のキラメキとは無関係にハタ迷惑なのでやめた方がいいとも思った。以上。
いやこの感想は原作の浅野いにお(読んでないけど...。読みたくもないけど...)の罪に依るところが大きいかもしれないが、映画としても、監督とカメラの近藤龍人が映画として決して間違ったことをしていないという事態が大いに間違ってる感じがした。上手く言えないけど、ドラマじゃなくて映画撮ってますーって色気が見てる人にバレバレってどうなんだろと思ってしまった。
いやいやそんなことより主演の宮﨑あおい、彼女の、アヒル口の口角の上下とセリフの語尾「〜ダヨ!」の発音の違いだけで感情の全てを表現しようとするチャレンジをどこまで本気で笑っていいのやら突っ込んでいいのやら。見てて本当に辛かった、と書きながら自分でもものすごく大きなものを敵に回してるような気がするが、まあええわ。このままゼロ年代の吉永小百合になってゆくのでしょう。この、絶対に視力に悪影響を及ぼしそうな前髪をキープし続けるのも執拗なくらいずっと白いトップスを着させられるのも彼女の意志ではないだろうにとちょっと不憫にも思えたけど。
いやーまあしかし、他のところで別の方も仰ってたけど、無職の若い男女がひとつの部屋にいて一回のセックスもない青春なんて面白いわけがにゃい。以上。
我が家から徒歩5秒のコンビニの店長(結構おっさん)とピチピチギャルな韓国人アルバイトがどうやらデキてしまったらしく行く度レジの中でいちゃつきまくってるのが別に自分に害があるわけじゃないのに妙に腹立たしい今日この頃、ファレリー兄弟からガス・ヴァン・サント、果てはイーストウッド監督作品まで主演をはれるマット・デイモンって実は今アメリカで一番凄い俳優なんじゃないかと密かに思っていた私としては彼の主演作を見逃すわけにはいかぬとポール・グリーングラス監督『グリーン・ゾーン』をとりあえずチェキ。グリーン・ゾーンとは、イラク戦争時アメリカがバグダット市内の一等地に保有していた安全地帯を意味するそうな、とこれまた日本の配給会社が勝手につけたであろうダサい前説で初めて知る。ポール監督のボーンシリーズはTVでチラ見程度。
映画が始まって30分、これでもかってくらい激しく動き回るカメラと走り回る戦車と撃ちまくる軍隊という派手な画面を眺めてもこれでもかってくらい退屈なのは何故だろうと考えてたらふと気付いた、03年のイラク戦争を舞台にイラクとアメリカのどっちが馬鹿でしょううーんアメリカだったかもという物語にこのイギリス人監督は本当に興味がなく、彼の撮りたいものはただひとつ、苦悩するマットくんの姿だけなのだと。故に映像自体は、最近の戦争映画ってこういう風に撮ればいいんでしょというやっつけ仕事感がムンムンで驚異的なまでに空洞、そこには『ハート・ロッカー』みたいなタチの悪い思想が介入する余裕もないくら空っぽ、本当に目的はマットくんのみという一点で押し続けるこの映画はある意味ものすごく正しいんじゃないかと軽く感動すら覚えた。最終的にはアメリカが馬鹿だったという話のオチも国家がああだこうだではなくあくまでマットくん一人の問題で片付けるし。じゃあこの脚本をイラク問題に興味のある他の監督が撮ったら面白くなったのかと考えるとそれもちょっと疑問だし。すっごいつまんなかったけどこういう戦争映画は有りだなと個人的には思いましたとさ。
かれこれ10年近く風邪ひいたら死ぬよと主治医に脅され続けてるわりには今回もしぶとく復活。ホルモンとアクエリアスは偉大だ。
病み上がりにはなんかテンション高そうな映画をと新宿に出てジョニー・トー監督最新作『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』、うん、『復讐』(原題)でいいよね。
この監督の勤勉な観客なわけでもなく見落としてる作品が幾つもあるので分かったようなことは言えないのですがそれでも過去何作か見た感想としては大きい男の子が楽しそうにやんちゃしてるなあって感じで微笑ましいけどでもそれがいつも警察とかマフィアの内部の中のみでごちゃごちゃしてるだけなのが見てる途中で疲れてしまってやや残念、と適当極まりなくざっくりしたものだったけど、今回は男たちの絆!そのための復讐!的物語にはだいぶ既視感有るもののでもそこに外国人という部外者と予想外の復讐という展開のおかげでだいぶ面白かった。今まで見た作品の中で一番好きかも。
それでもこのフランス親父(ジョニー・アリディ)の服装とかデブのキャラクターとか冗談としか思えないようなところがあったりして相変わらずやんちゃはやんちゃ。最後の大玉転がしみたいな銃撃戦もどこの西部劇やねんと思わず声を出して笑ってしまった。すっごいかっこよかったけど。
でも実は冒頭3分で椅子から飛び上がる程興奮させられたりフランス親父が雨の中迷子になるシーンに泣きそうになってしまったりもして、もんのすごく久しぶりにええかっこしいの男の子もたまには良いもんやな素直に思えたので、結果gojo的には満足なり。
とキーボードを打ちながら同時進行で平子理沙がリコメンドしてたピーリングパックを試してみてるんですがね、ちょっと不安になるくらい肌がヒリヒリするんですがね、大丈夫なんですかね。これに耐えたらあんな39歳になれるんですかね。
先日のリベンジに、やっとシネコンでティム・バートン監督最新作『アリス・イン・ワンダーランド』を3Dにて鑑賞、架空の世界をドカンと作り上げて、その世界をひたすら楽しむ作品でした。お話の重要なキーである筈の伝説の剣を入手するところや現実世界に戻ってからのオチのつけかたとかかなりテキトーで、お話をちゃんとやろうとするつもりではないんだなと。そんなテキトーさが全く頭にこないのは、架空の世界の住人や建物や自然を、バートン監督がめちゃくちゃ丁寧に愛情をもって描いていたからだと思います。だから、畸形的な人間がガンガン出てきたり動物が言葉を話したりても、とても面白くて豪華だけどいい意味で普通の映画を見たという感じでした。悪玉であるはずの赤の女王が一番悲しかったな。どんなに変なメイクをして異様な人物を演じても、いつもどこか寂しげな表情のジョニー・デップがいつも通りとてもよかった(っていうか実は私、原作のアリスをきちんと読んだことがなくて(失礼)ちゃんとした内容を知らないんだけど、こんなにフリークスと頭のおかしな動物がうじゃうじゃしてるだけの話なの?)
ただ3Dにする必要があるのかは疑問。例えば、同じように童話を映画化するゼメキスの場合、架空の世界に迷い込んだことで主人公の価値観が決定的に変化してしまう体験をできるだけ観客に共有させるための距離感を作っているし、そのためには3Dが不可欠だと思うんだけど、『アリス』の場合、不思議の世界をできるだけ近いところで見せるためっていう意外に3Dの意味がなかったような。不思議の国を旅してもアリスはとくに何も変わらないし、そこがどんなにいいところでも最後は現実の世界に戻っちゃうしねえ。その意味で、バートン監督の不思議の国に対する距離感が一番わかるのは2Dなんじゃないかと思いました。強いていうなら、小さなネズミからどデカイ竜みたいな怪物・ジャバウォック(クリストファー・リー!)までが出てくるなかで、アリスが不思議な薬で大きくなったり小さくなったりするため遠近感が狂ってラリッたような感じになるのは3Dならではの面白さなのかも。
なんてこと言いながら観賞後しこたま酒を呑んで気付いたら全裸で家のベッドに転がっててまんまと大風邪を引き久しぶりに20時間くらい寝る。熱いよー。
それでも懲りずにアカデミー賞受賞という宣伝文句に負けてリー・ダニエルズ監督『プレシャス』を見に行ってしまう可哀想なあたし。がしかし!今回は大変満足結果により観賞後のお酒も美味しく頂ける素敵な映画だったのでした。えがったえがった。
80年代のハーレムを舞台に、人種美醜貧困階級格差障害性的&精神的虐待と不幸のオンパレードで責めてくるような物語は本来苦手なタイプなのですがこの作品はそれを物語ること自体が目的になってないし若い女の子に降り掛かる不幸を映画のためだけに利用するような悪趣味さも皆無で、ちゃんとした映画を作るという大前提が真面目に意識されてる感じがして好感度大。今さっきHPを見て初めて知ったけど編集が『さよなら。いつかわかること』の人ってのがすごく腑に落ちる。それでもプレシャスちゃんがHIVを告白するシーンとか最後の母親とのやりとりにはだあだあ泣いてしまったけど。プレシャスちゃんが出産後病室にクラスメイトが集まって下品なガールズトークを延々続けるところも良かったなあ。あと、わかりやす過ぎる彼女の妄想女子っぷりが可愛いやら泣けるやら、150キロであろうと身長150センチであろうと思春期ってこういうこと考えるよね的な。
音楽のセンスと使い方も私好み、久しぶりに見たレニー・クラヴィッツ(『ズーランダー』以来の映画出演と知って「ビー・マイ・ベイビー」を初めて聴いた時以上にリスペクト)もかっこよかったし(母親役も先生役も役者がみんなグーだった)マライア・キャリーがノーメイクで頑張ってるのも悪くなかった。この映画の原題が『AN EDUCATION』なら満面の笑顔で受け入れたのに。と昨日との落差のせいかいい映画に見えてしゃーなかったのは多分気のせいではない、はず。多分(最近文句垂れてる文章しか褒められなくて...)。
昨日は、シネコンのチケット予約制度の罠にまんまとハマり映画失敗、ムカついた腹いせに散財。自分のこの異常なヒョウ柄好きは関西人のDNAなのかしらんとふと思う。
本日は、アカデミー作品賞にノミネートされたってことと主演の女の子がオードリー・ヘップバーンの再来と言われてるくらい可愛い子ちゃんだってことくらいしか情報を持たずにロネ・シェルフィグ監督『17歳の肖像』 を見に行ってみたんですがね、これが久々本気で心の底から怒りを覚えるくらい酷い映画で、英検2級の過去を総動員して監督に苦情の手紙でも書いてやろうかってくらいムカつきました。冒頭で原題が『AN EDUCATION』って知った時点ですっげーイヤな予感はしたんだけれど。
60年代のイギリスの片田舎を舞台に、厳格な学校に通い教育熱心な両親の元で生活する平凡な女子高生が道で偶然出会った年上男性にコロコロ転がされ、彼が堅気ではないと知っても尚新鮮な大人の世界が忘れられずズルズル処女まで捧げ、挙げ句結婚すると盛り上がって周りに悪態つきまくって高校まで辞めるも実は男が既婚者だったと発覚した瞬間そいつは尻尾を巻いて逃げ、主人公は一瞬どん底に落ちるけど最終的には大学に合格して全うな生活に戻るのでした、って、監督さんいくらなんでも17歳の女を白痴扱いし過ぎやろ。こんな奴おらんやろと師匠張りに突っ込みたくもなる。搾取反対、ケータイ小説って日本だけの文化じゃなかったのか。いや万が一いたとしてもそれをこんなポップな映画にしたらあかんやろ。そして万が一いたとしてもこの女は10年後「あたし17歳のとき結構やんちゃだったんだよねー」とわけのわかんない武勇伝を話し出すだいぶうざいヤツになってるだけやろ。
映画的にも萌えるポイントが一切なく、せめて中年男性と女子高生が秘密の旅行に行く瞬間くらい胸キュンさせてほしかった。周りの大人たちのステレオタイプっぷりも笑えないくらい散々で、せっかくのキャリー・マリガンちゃんの笑顔が痛くしか見えなくて、色んな意味で彼女に同情した。この映画のスタッフには「海の天辺」を読んで出直せとしか言えない。
とスーパーイライラした気持ちを酒と小沢くんのコメントでどうにか落ち着かす。ボーちゃんも良いこと言ってる。パーティーは続くのだ。
午後、にゃんにゃんゾンビ村からの撮影隊御一行を自宅に迎える。素面で全裸になる映画監督を生まれて初めて目撃した。あと、前張りってやつも初めて見た。
夕方、丁度いいタイミングで上映してたので近所にフラフラ三池崇史監督『ゼブラーマンーゼブラシティの逆襲ー』を見に行ってみた。
予告やCMを見る限りいくら仲里依沙狂の私でも若干の不安を抱かずにはいられなかったのだが、見事にと言うか残念なことにと言うかその不安は的中。いや里依沙クンはまったく悪くないんだけどね、ここまで監督が里依沙クンのボンテージファッションからはみ出す肉とぱっつんぱっつんな胸と際ど過ぎるビキニラインにしか興味がないってのに開き直るのはいかがなものかと。『ヤッターマン』における深キョンはまだ笑って許せる範囲やったけど今回はさすがにそれ以外の部分がひど過ぎて(脚本やら画面やらCGやら)呆れた。体を張って頑張ってる里依沙クンのために作った映画ってのとは全然意味が違うと思うし。前作の『ゼブラーマン』や最近の三池監督作品は結構好き派だっただけに無念。そしてさすがの私でもハタチそこそこの女の子にここまでやらせるのはちょっと頂けなかったぞよ(エイリアンが体を這うところとかさ)。時計仕掛けメイクを施したガダルカナル・タカが太った後のジュリーに見えてしまったことには軽く動揺した。
それにしても今回も『ヤッターマン』同様、何故一般的な感覚じゃ絶対に放送禁止になりそうな下品なネタがこの監督の場合許されてるのかという疑問は残った。里依沙クンが満面の笑顔でモップ振りかざしてスザンヌを殴り殺すのとか哀川翔と里依沙クンのセックスとか、TBSなのにTVじゃ絶対放送できないだろうに。
そして今夜も鉄工所ラップ最新作に深く心打たれる(東野うるさい)。生ビールは裏切らないのだ!
いやああああ、やっぱ現物を目の前にするとテンション上がるねえええええ。

チケット肴に酒が進んでしゃーない。夢が夢ならそれでもいいよ小沢くん。
それにしても、ライブに行った次の日には全身筋肉痛になるってさすがにちょっと哀しい。人間ガラにもなくファンキー!ファンキー!と叫んで暴れまわるもんじゃないですね。
思い返せば20年前、小学五年生のとき姉の部屋から聞こえてきた「スチャダラ大作戦」に衝撃を受けておもしろファンレターを送ってみたら返事をもらってしまって以来ずっと大好きなスチャダラパーが結成20周年記念ライブを実施、しかもその司会がバッファロー五郎と小藪千豊って私の二大追っかけ芸人(ビリジアンはさんちゃん派だったけど)とくればこれはもう偶然っつーか必然的に行くでしょうってことで初日比谷野音体験にスチャダラ2010〜オールスター感謝祭〜に白血球減少覚悟で真っ昼間から参戦してまいりましたYO。抽選で取ったチケットがやたらいい席でかなり至近距離にて鑑賞。
オープニングから「スチャダラ大作戦」と「タワーリングナンセンス」のメドレーを聴かせてくれただけで結構興奮したのに「マル秘ゲスト多数」ってのが想像以上に豪華豪華、RIP SLYMとの「レッツゴー7〜8匹」、超名曲ハナレグミとの「PeaceTree」、木村カエラとの「Hey!Hey!Alrigt」、TOKYO No.1SOUL SETとの「STARDUST」「NEVER ENDING BEAT」(ソロで「Sunday」も!)電気グルーヴとの「聖☆おじさん」(ピエールとアニのディスり合いも最高)を全部本人たち登場で生共演。その他にも懐かし過ぎる脱線トリオや四街道NATURE、ナオヒロックなどLBの面々、かせきさいだぁにTHE HELLO WORKSのライブまでついてたり、めちゃくちゃ贅沢なNIGOとHALCALIの登場と、いやあ人徳って素晴らしいと深く感動しているうちに時間はあっという間に過ぎ、アンコールでスカパラホーンズ生演奏の「GET UP AND DANCE」が始まって(カラオケでこれをひとりで唄いきるという荒技を持つ私)興奮は最高潮に、5時間近く踊り狂って体もくたくた余は満足じゃと思いかけたその瞬間、二回目のアンコールゲストはなんと小沢健二!!小沢くん!!オザケン!!王子!!あまりに予想外の事態に興奮し過ぎて思わず椅子の上に乗ってしまうが何とか理性を取り戻し降下、涙眼で「今夜はブギーバック」に酔っ払う。お酒なんてもう要らないと一瞬だけ思った。
物販コーナーの行列がすご過ぎてTシャツやスニーカーが買えなかった(なんとか「余談」はゲットしたけど)ことだけが唯一の心残りだが、でもまあここまで私を楽しませてくれた40過ぎのおっさんたちには心から感謝。20年間好きで良かった。それにしてもボーちゃんの声は歳取らないなあ。あ、あとシンコが全然前に出てこないことがちょっと気になった。
みなさんも20年来のファンなのか年齢層高めの客層で、会場の雰囲気がガキっぽくなかったのもよかった。

王子は相変わらず痩せ過ぎだったけど、相変わらず王子だった(私が隠し撮りしたんじゃありません、念のため)。
ユアン・マクレガーとコリン・ファレルが二大主演のわりにはだいぶひっそり公開されひっそり上映最終日になっていたウディ・アレン監督最新作『ウディ・アレンの夢と犯罪』 を見に悪天候の中恵比寿へ。
投資話での成功を夢見る兄とギャンブル好きのやんちゃな弟のそれなりに仲良く幸せな日常が些細な出来事をきっかけにがたがたと崩れ始め最後にはとても哀しい結果にという物語に一応は人生には何が起こるかわらないというメッセージ的なものがあるものの本当に無駄が一切なくさっささっさと進んでいく映画はなんだか古いアメリカ映画を見てるような感覚に。ロンドン三部作の中でも一番シンプルなんじゃないかしら。結構満足したけどあと10分短くしてくれたらもっと好きになったかな。ウェイトレスの使い方と雨の木の下で話すシーンがとても良かった。ロンドンが舞台だから登場人物がみんな必要以上に煙草を吸ってるのが良かった。主演がこのふたりである必然性は今イチよくわからなかったけどやっぱりウディさんは人気なのかね。
夜、トロワさんにてラムの骨までしゃぶりつくす。羊の神様に感謝。
昨晩は、大学時代の友人の結婚パーティー。くじ引きで二次会の幹事に任命されたときは死にかけたけど、もちろん全身全霊でお祝い。でもちょっと気を抜くとファスビンダー映画の登場人物みたいな眼になってたかもしれない。初対面の男性から第一声に「スナックのママとかやってるんですか?」と言われた瞬間色んなものを諦めた。
本日は、サービスデー&こどもの日効果か親子連れ客が目立ったテアトル新宿さんにて古厩智之監督『武士道シックスティーン』 を鑑賞。
最近のTVや映画を見て北乃きいにはもっと正しい消費のされ方があるはずだとひとり悶々としてた私としては『ポストマン』以来の満足。いやあ大変爽やかで可愛らしくて感動できるスポーツ青春映画で、楽しかったです。若い女優が体を張って本気で芝居と剣道してるって姿を見せられただけで既に軽く感動。侍キャラの成海璃子もすごい良くて、彼女が父親と話すところから巌流島になるあたりでは普通に泣かされてしまった。あのロケ場所の力も偉大。ふたりの関係が女子校独特の友情以上恋愛未満な感じででもそれがものすごくさりげなくて、男の人がこういうのできるってすごいなとも思った。それとやっぱり古厩監督は若者がふたりで話してる姿を映画にするのがお上手。緑が美しかった。gojoさんは元剣道部、というトリビア。一年で挫折したけど。
夜、フランス留学から一時帰国中の友人を囲んで飲み会。東大出身者的には合い挽き肉がエロいらしい。
GWのメインイベントとして有楽町朝日ホールで開催中のイタリア映画祭2010に2&3日と赴きマルコ・ベロッキオ監督の『母の微笑』(02年)と『勝利を』(09年)を鑑賞し、大変満足な連休半ばを迎えております。でも連休の映画祭がこんなに混雑してるとは思わなんだ。ここに集まってる人たちにアルファロメオのCMは意味をなすのだろうかとちょっと思った。
『母の微笑』は正直、すっごい面白いけど謎が謎過ぎてすっごい意味わかんないイタリアって21世紀に決闘する国なんだとかイタリアってニュース番組の音こんなに派手な国なんだとかイタリアって子どもが寝てる間に勝手に洗礼する(私が子どもだったらだいぶキレる)国なんだとか勝手に感心してるうちにばっさり映画が終わってしまった。まず聖女になるってことの意味が正確にわからない私の頭不足をなんとかしなきゃいけないことは明確にわかった。偽女教師の幽霊っぷりにはちょっと笑ってしまった。
で、『勝利を』。どんな映画かまったく知らずに見始めて、ムッソリーニなんか出てくるもんやからてっきり歴史ドラマかと思ったら全然違って、どんな国でもどんな状況でも悪女である愛人は狂人扱いされるんだという非常にわかりやすいお話で、めちゃくちゃ面白かった。今のことろ断トツで今年のベストワンってくらい面白かった。是非もう一度見たいので絶対に一般公開希望。
主演のジョヴァンナ・メッゾジョルノの演技とかふたりが出会う瞬間とかムッソリーニの眼が光り過ぎなセックスとか色々映画を見てるシーンとか雪の美しさとか息子の物真似とか感動ポイントを思い出したらキリがないけどとりあえず私もどこかに収容された事態に備えて鉄格子をするする登れる練習をしておこうと思った。でも男に「慈善事業」って言われる事態にはなりたくないなあああ。ノーパンで会いにいかないけどさ。
それにしても朝日ホールさん、椅子は堅いし段差がなくて見にくいしだけど今回初めてこんなに音響のいい劇場なんだと気付きました。結構な爆音仕様がよろしかった。
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