『やくたたず』
昨夜は、銀座三州屋さんにて女子たちによる女子のための牡蠣フライの会。年下のかわい子ちゃんたちを眺めながら熱燗片手に旨い揚げ物をしこたま食べて過ごす時間は近年稀に見る至福の時であった。マジで。
本日は、渋谷アップリンクさんで開催されたnobady CINEMALINKvol.2 なるイベントにて上映された三宅唱監督作品『やくたたず』を、予約もせずにふらふら見に行ってみたら満員御礼でびびる。監督は泥酔した私にも優しかったジェントルマン。
と酒の場ではお世話になってるくせに実は初体験の三宅監督作品、監督の脚本&撮影で北海道を舞台にモノクロ映画な今作は、冒頭学ラン姿の、日本人離れしたイカつい顔の男子高校生(でも運動神経はスコリモフスキばり)が三人無言でカメラに向かって歩いてる姿だけで結構満足してしまったのだが、その後に続く寒そうな雪景色を背景に物語があるようなないような何かが始まるような始まらないようなその全てに意味があるようなないような、壮大な寸止め感に興奮、面白かったです。色々ちょっとかっこよ過ぎるかなあと感じなくもなかったけど結局誰もかっこよくなかったから良かった。そんなクソ寒そうな中わざわざ海に行くなんてこいつら役に立たない上どんなけアホやねんとちょっと笑ってしまったけど。不親切な内容により三人がバイトだか就職だかする会社が一体何をやってるところなのか社長と女社員の関係は一体どうなっているのか重要っぽいポイントすら今イチ理解できないまま見終わってしまったけど。
上映後の、監督&出演してる俳優さん&俳優の渋川清彦さんによるトークイベントも、映画の中から出てきたやんちゃな男の子たちまんまみたいなお話(でも内容はかなり真面目)で楽しかった。私もビールがジョッキで出てきたシーンが気になりまくっていたのでその謎が解けて嬉しかった。