ドキュメンタリー?
やばい、ウィンブルドン寝不足。
でも昨夜のシャラポワVSビーナスの試合は、4時まで起きてでも見て良かった!
毎月1日の映画サービスデーは結構どこの映画館も混むので(庶民どもめ)それを避ける為、空いてそうなところ、という消極的理由で恵比寿の写真美術館ホールに『チャレンジ・キッズ』というドキュメンタリーを見に行くが、これが意外にアタリで、普通に感動して泣いてしまった。
内容は、実用性が全くなさそうな、ひたすら難解な単語のスペルの暗記力を競うアメリカの国民的なイベントに参加する子ども達を追うものなのだけれど、毎年900万人が参加するというのに、映画の中で取り上げられるのは主に8人の子ども達。しかもその子達のバックグラウンドがとても特徴的(スペインからの移民で、父親は英語が話せない/貧困な黒人の母娘など)で、明らかにフィクション臭がプンプン。「さすがにこれをドキュメンタリーって言っちゃだめでしょー」と始めは苦笑いしたけれど、画面に映る子ども達とその家族の表情や、大会にかける熱意を語る姿などには本気(マジ)としか言いようのないものが感じられ、こちらもマジにならずにはいられなかった。地区大会を突破しただけで町をあげての大騒ぎ、決勝戦はテレビで生中継、家族全員で毎日何時間も練習の日々…。明らかにクレイジーな世界。
でもみんな、苦しい苦しいと言いながら今年でやめる気は全くなさそうで。スペルを覚えたからって何かになれるわけじゃないのに、その打算のなさがすごい。8人のうちの1人の子が4回戦くらいで負けた時、「人生の一部が終わったって感じ」とコメントしてたのには思わず笑った。
まだ10歳位よ、だって。
この映画に、「家族愛」や「夢に向かって努力する大切さ」by松井秀喜を見るのはちと違うんではないかい、と思うけど。
しかし、なぜこの映画館は傘の持ち込みが禁止なのだろうか。