祝リバイバル!ホウ・シャオシェン監督『ミレニアム・マンボ』(01年)は03年の公開当時と11年の吉祥寺バウスシアターでの爆音映画祭で二度見てるんですけど、初見のときは「スー・チー、マジ激マブやな」くらいの感想しか抱かなか…
話題作だというのになんでか大阪では上映館が少ないので(見て納得、大阪人には合わなそう…)急いでジュスティーヌ・トリエ監督『落下の解剖学』。監督は同世代の女性で嬉しい。 予告ではサスペンスかミステリーかって感じだったけど、…
HPがひとつにまとめられてたので、書くのもひとつにまとめてみた、バス・ドゥボス監督『here』(23年)&『ゴースト・トロピック』(19年)。二作とも90分以下という素晴らしい尺。 先に見た『here』の、最初の数カット…
予告を見て想像してたのと全然違った、アン・テジン監督『梟』。ショボいホラーを想像してたが、かなり手に汗握る本格娯楽サスペンス映画であった。17世紀朝鮮王朝時代に実際あったらしい「王の怪死」を題材にしたお話。 天才鍼師ギョ…
公開二日目に行ったからさ、パンフレットも発売されてなくて、どの作品も見返してから見ればいいのかも分かってなくてさ、そんな状態で『ジャン=リュック・ゴダール 遺言 奇妙な戦争』を見てもさ、私に何かが理解できるわけないやん。…
安子!稔さん!!と叫びながら、三宅唱監督『夜明けのすべて』へ。地元のショボいシネコンが満席で、大阪人にこの繊細さが伝わるとは到底思えないが、まあ良きことかな。 重いPMSを抱える女の子と、パニック障害を患う男の子の、優し…
エリセ31年ぶりの新作や!言うて、『ミツバチのささやき』(73年)や『エル・スール』(83年)は20年以上前にテレビデオのブラウン管で見て以来見直してないという酷い観客で、熱心な監督のファンかと問われれば結構微妙なんでだ…
キモい映画って似るんだなとしみじみ、ヨルゴス・ランティモス監督『哀れなるものたち』を見ながら思い出したのは塩田明彦監督『春画先生』。まあ今作は世間には概ね好評、オスカーにノミネートされまくってるぽいけど。 妊娠中に自殺し…
過日東京で、三島有紀子監督『一月の声に歓びを刻め』を見た、と大阪で書く。ネタバレ御免。 三章に分かれた物語、第一章の舞台は雪だらけの北海道は洞爺湖、洒落たログハウスに住むカルーセル麻紀を訪ねる娘一家。どうやらこの家族には…