8.27
サーク体験
前回の失敗を反省し、今回は前もってネットで映画の内容をあらかじめ調べる、という賢い行動に出てみたが、87分の映画が2行の文章に要約されててややショック。またも脚本家と化す危険を感じながらもアテネフランセへダグラス・サークの作品を見に行く。(周りのインテリ風味の方々にお尋ねしたところ、みなさんも殆ど台詞は聞き取れていないことが判明!なんかちょっと安心。が、その中のお一人に薦められた本がもろ英字で、「仏版もありますよ」と言われてしまいやや半泣き)
『僕と祭りで会わないかい?』(この作品を2行にまとめた人スゴいよ)。
映画の中に歌や踊りが出てくるだけでなぜか涙ぐむクセのある私。なのでこの映画にも自分でもよくわからないまま涙する。勿論映画の素晴らしさも涙もの。
いやはや、舞台女優の衣装が美しい。特に終盤の真っ赤なハイヒールと手袋&白と黒のドレスは、現代のプレタポルテ以上かも。
『わが望みのすべて』(これは結構しっかりした内容を前もって知れた)。
冒頭のナレーションの女優の声の良さにやられる。渋い。
改めて、トッド・ヘインズってえらいことしてもうたんやね。
映画研究者のOさんから、サークの『悲しみは空の彼方に』と『白いカラス』(ロバート・ベントン監督)の関係についてへのお話を伺い、ひどく感心する。