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11.19

たけしず

起床して、猫にエサをあげてコーヒー飲んでタバコ吸って朝ご飯食べて薬飲んでタバコ吸って歯を磨いて顔洗って化粧してタバコ吸って着替えて髪の毛を落ち着かしてタバコ吸って外出しようとしたら既に日が暮れかかっている。季節は確実に進んでますね。

年末が近づいてるせいか、やたらと人の多い週末の新宿へ『TAKESHIS’』を見に行く。

劇場に入るとものすごい行列で一瞬焦ったけれど、それは『私の頭の中の消しゴム』の客でした。どうでもいいけど、この邦題言いにく過ぎ&長過ぎ&「の」多過ぎ。

たけし、武。彼に対するものすごい個人的嫌悪感はさて置き、北野監督の最近の作品はあまりにもあまりにも…感があったのですが(それでも『キッズリターン』は生涯ベスト3に入れますが)、これはまあ、なんと言うか、ここまで無邪気にやりたいことやってるのがなんか可愛くて、これはこれで有りなんじゃないかしら、という感じ。非難する人も多いみたいですけど。

が、こういうおかしなことするなら、どうせなら『みんな~やってるか!』くらいのぶっ飛びさが欲しかった。監督曰く「これを作ってるときは狂ってた」らしいが、それにしてはあまりにも整理され過ぎ。全然正常。

で、映像で不条理な世界を作る、という点において、思い出さずにはいられないのが松本人志。

映画を見ながら(特に1回目の夢のあたりから)、これはすでに松本がやってしまったことなんじゃないか、という思いが頭を離れず。しかももっと面白いカタチで。しかし彼(松本)は決して無邪気ではなかったけれど。

ゾマホンの頑張りと久々の石橋保の姿は良かった。

相変わらずのタップへの思い入れとやくざへの憧れにはさすがにうんざりした。

しかし!この映画の一番の収穫は、髪の毛を黒に染めたたけしが私の祖母に激似!という事実が発覚したことでしたー。まじでびっくりした。

外出するときは暗かったのに、帰宅する時には空が明るかった。不思議~。