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2.23

『ミュンヘン』

はいはい遂に見に行きましたよ、スピルバーグ監督の『ミュンヘン』。

3時間弱という長尺から、なかなか腰が上がらなかったのですが、やっと腹をくくって。

……丁度今、中東に関する本を読んでいて、なんとかかんとかあの辺の地理や歴史が頭に入ってたから救われた。それがなかったら、多分主人公がどこの人かもわかってなかったはず…。

……で、「ミュンヘン事件」については、今まで名前しか知らなかったと映画を見てから気付いた…。

そんな私が、この映画について何かモノを申し上げることはできないです。ごめんなさい。たまには謙虚になります。

いや、いくら内容に関する情報がなくても、映画としてしょーもなかったり納得出来なかったりしたのならブーブー言うさ。『ミュンヘン』は勿論そんな映画ではない、とだけは言っておく。が、それ以上のことは、スピルバーグがこの映画を撮ったことや、出演している俳優(特に脇役のように出ている中東顔の人たち)のことを少しでも考えると私には無理っす。マジにはマジで返すのが礼儀で、手に負えないマジに中途半端なことは言えない、実はヤンキー気質なもので。

ただ、スピルバーグやゴダールやヴェンダースが、今この時代にこういう映画を撮っているということの意味だけは絶対に考えなきゃいかんなあと思いつつ、そんな世界にやりきれなくなって、新宿で酒を飲んで帰る。

で、一緒に映画を見ていた友だちと、映画に出てくる「祖国」という言葉について飲みながら少し話す。

映画の中に出てくる「祖国」と、今の日本で在日である私たちが言う「祖国」とは全く違うことは重々承知してるけど、それでもその言葉を聞くとなぜかドキっとしてしまう2人。「土地が祖国なんじゃない、民族が祖国なんだ」と青年が呟く映画は何だったか…。