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4.07

渋谷にて

いつのまにか公開されていたガス・ヴァン・サント監督の新作『ラストデイズ』を見に渋谷へ。

カート・コーバンの最期の日々を描いた作品。こういう音楽系の映画って、観客層が普段と違ってお洒落で可愛いヤングな男女が多いから若干きょどってしまう。そんな自分がイヤ。

で、相変わらず音楽周辺のことに興味&知識のない私は、カート・コーバンの名前と、自殺したっていう事実くらいしか知らず、でも、とりあえず見る。見ている間に、カート・コーバンを知る。

『エレファント』『GERRY 』と同じような撮影方法と微妙な時間軸の使い方で、「前と同じやん」と言われかねないような作品だけど、そんなことはどうでもいい。ほんまに「ラストデイズ」としか言いようのない、ブレイク(主人公)がフラフラと生きている姿を見せられる97分間は、苦しいやら痛いやら美しいやらで頭ぐちゃぐちゃ(周りのヤング達は見事なくらいみんな爆睡してましたがね…)。終盤のギター演奏シーンでは涙々。

こんな映画を撮った監督もすごいけど、主演のマイケル・ピットもお見事でした。『へドウィグ・アンド・アングリーインチ』の時は「キレイな兄ちゃんやなあ」くらいにしか思ってなかったけど、その後『ドリーマーズ』で、次がこれか!と感心。キム・ゴードンの存在感もすごかったけど。

と、なんだかえらい映画見てもうたなあ、とクラクラしながらユーロスペースへ移動し、レイトショーで井口昇監督の『卍(まんじ)』を見た、のだが、時間がなくなってきたので詳しい感想はまた後日!めんご!