5.02
新作映画
なんとなく、新作映画が見たくなったので、テレンス・マリック監督の『ニュー・ワールド』を。
この映画に関する情報を一切知らず、「ニューワールド?新世界?西成?」くらいのノリで見たもんだから驚いてしまった。こんな壮大な映画だったのですね…。
とにかく、こんな場所でこんな人数でこんなセットやら美術で映画を撮影したことにびっくりしっぱなし。ほんまに大変そうやなあ、と思える美しい映像なんだけど、そのわりにお話はかなりシンプルで、編集の仕方から察するにカットされたシーンとかめっちゃ多そうで、その贅沢さがすごい。すごい、んだけれど、この物語はどうなんだろう、と途中で疑問に思わなくもなく。ポカホンタスとジョン・スミスの物語を、今のアメリカ人監督が撮ることの意味はわからなくもないけれど、ひどく単純に思えなくもなく。そのことに「うーん」と首を傾げそうになったところで、はたと映ってる映像と流れてるナレーションのずれに気付く。なるへそ、と納得。(←自分の中では腑に落ちたんですが、何に納得したかを言語化出来る程頭が賢くないので、気になる人は映画を見て下さい…)
それにしても、ポカホンタス役のクオリアンカ・キルヒャー(15歳には見えねー)の美しさは奇跡的。彼女の笑顔と身体、なんなんだあれは。最後服を着てしまうことが悲しくてたまらなかった(だからこそラストの側転には涙)。コリン・ファレルは、絶望感を漂わした演技なのか、ただの普段から常に困った顔の人なのかが私にはわからなかった…。が、久しぶりに自分より眉毛の濃い人を見て嬉しかった。