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7.29

ロリコン可

当初の予定は、ある日本映画を見る予定だったんですがね、上映1時間前に行ったら既に立ち見状態だったので断念。今なぜこんな地味な邦画がこんなウケてるのかさっぱりわからないけれど、まあ女性監督ってだけで応援しますよ私は。これからもヒットし続けて頂きたい。

で、途方に暮れかけたところ、同じ劇場で20分後に上映開始だった『ローズ・イン・タイドランド』(テリー・ギリアム監督)を急遽見ることにする。

とにかく、何もかもが可愛い。出てくる人も場所も洋服も大道具も小道具も。私が以前から唱えていた「視覚的なセンスにおいて絶望的に邦画は洋画に負ける」論がめでたく実証されたような映画。…でも、それだけって気もしないこともない。内容は「不思議の国のアリス」がモチーフ、らしいですが、ごめん、実は私あんまりちゃんとアリス知らんから何とも言えない…。

最近のこの監督、自分がやりたい放題した作品(『ラスベガスをやっつけろ!』とか)に限って、あまりにもヴィジュアル的なことで満足し過ぎなような気がする(悲惨な家庭状況とかさ、面白いけど笑えるだけやし)。いっそ『ブラザーズ・グリム』みたいな娯楽映画と割り切った方が上手くいってると思うのですが。マニアックなギリアムファンは違うんやろうけど。

がしかし、しかしですね。この作品は、ローズ役のジョデル・フェランド。この女優(めちゃ子どもやけど)にこんな演技をさせた(技巧的にも具体的な動きとしても)ってだけですごい。監督偉い。一歩間違えればただのオープン過ぎるロリコン犯罪。それを可愛いと思わせた。監督、よっっぽどこの子のこと好きやってんなあと素直に感心する。それは、見れて良かった。ってか、この映画をR15にする方が逆にエロい。素直な愛の物語として受け止めましたよ、私は。