旭デー
ひー!8月31日!!驚いてみただけ。
最近ややご無沙汰気味だったフィルムセンターへ。
齋藤武市監督の『南國土佐を後にして』(59年)。若い頃の小林旭、吉川晃司と中村獅童を混ぜたみたいな顔してて、全然好みじゃないねけどなんか可愛い。でも浅丘ルリ子はもっと可愛い。
ムショ帰りの旭が地元に戻ってやり直そうとするもやはり過去が邪魔をして東京に戻り、それでもヤクザとああだこうだあって、でも最後はめちゃええヤツ、みたいな、現代人の私から見ると高潔なヒーロー過ぎて苦笑してしまうような物語でも、ちゃんと面白い映画だからすごい。ペギー葉山の歌の使われ方も、ベタ過ぎるけど素敵。個人的に、広末涼子があんなにもハマるよさこい祭りが見れて嬉しかった。
そのまま続けて同じく齋藤武市監督の『ギターを持った渡り鳥』(59年)。同じ年に撮られた映画なのに中原早苗のキャラが違い過ぎてまじびっくりする。女優ってすごいね。
この作品、本当に16日間で撮影されたとは信じ難い!くらいかっこよくて面白い。昔の人ってすごいね。宍戸錠の登場の仕方とかみんなの打ち合いのシーンには痺れました。旭の歌声にもうっとり。内容はやっぱり旭が高潔なヒーローなだけやけど…。青木富夫さんがどこに出てたかわからなかったことだけが無念…。
すごく面白いんだけど、でも、よく考えたら結構怖い映画で、ヤクザの仕事とかクラブのママの扱い方とかかなり酷いのに、こんな映画が大ヒットする時代ってのもすごいなあと妙に感心。
上映後、監督の齋藤武市さんとスクリプターの白鳥あかねさんのトークを聞いていく。お2人とも(特に監督。81歳とは思えない陽気さ!)ほんまに面白くて1人でゲラゲラ笑ってしまう。笑い過ぎて前の人に振り向かれてしまう。撮影に関すること以外に、小林旭や小津安二郎や渡哲也の貴重で素敵なお話などまで聞けて大満足。30分が早かったー。
アガシって引退したんじゃなかったっけ??