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10.20

『ジェダ』

睡眠時間が予定を大幅にオーバーしたので、行く予定だった15時の回をパスして19時からフィルムセンターのオーストラリア映画祭に足を運ぶ。オーストラリアと言えばキャプテンサンタ(=なんか、ちょっと、ダサい)くらいしかイメージがなく、豪映画と言われてもあまりに未知だったのでつい放置プレイ2になっていたのだけれど、それじゃ食わず嫌い嫌いの名が廃ると思い。

で、チャールズ・ショーヴェル監督『ジェダ』(55年)を見たのだけれど…。この作品がオーストラリア映画のイメージを作るのもどうかと感じてしまったり…。オーストラリア初のカラー作品、初の先住民(アボリジニ)主演、だそうで、まあカラーはいいとして(なんか不思議な色で面白かった)、アボリジニさん、よくこの仕事引き受けたなみたいな。

ストーリーは、生まれてすぐ母親に死なれたアボリジニの少女が白人家庭で大切に育てられながらもアボリジニ民族としての自分に目覚めたりなんかする、まっとうな物語なんですが、途中から登場するアボリジニの男性がちょっとひどい。ひど過ぎる。逃亡中の死刑囚という設定の上、牧場放火するわ、主人公をさらうわ、蛇食うわ、更に人殺すわ、ラストには頭おかしくなるわでいいとこなし。民族の村の人たちも野蛮に描かれまくり(女性のリンチが怖過ぎる…)。役者とかスタッフが1回でも「これ、さすがにやばくないっスか?」とか言わなかったのかしら…。

しかし、広大な自然(岩山とか草原とか)で繰り広げられる逃走劇は見てて楽しかった。途中、アボリジニさん(役名忘れた…)が筏に仁王立ちしながらアボリジニ語(字幕もなく意味全く不明)のナレーションみたいなのが入るところはゾクっとした。アフリカ系黒人の黒過ぎる肌の引き締まった体はただ立っているのを見るだけでちょっと感動したり。

しかししかし、主人公の女性が連れ去られた後突然胸を強調する撮り方になった理由は謎。

上映終了後、『夜の叫び』という89年に作られた17分の短編が上映される。トレイシー・モファットという有名なアボリジニ・アーティストさんが『ジェダ』にオマージュを捧げた作品なそうな。ちょっと怖かったけど面白かった。