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10.29

『ブラック・ダリア』

何故か一時期何かに取り憑かれたようにジェイムズ・エルロイの本を読み漁ってた私。傍から見たらさぞ陰惨な女だったことでしょう。

ま、日曜の午後にこんな映画を1人で見に行ってる現状もその頃と大差ないやろうけど、やっとブライアン・デ・パルマ監督の『ブラック・ダリア』を。半年くらい前に予告を見た時から楽しみにしてたし、上映前から周りでやたらと評判がいいのでかなり期待していく。が、「友人知人たちはやたらとデパルマファンだけど、私ってそうやったっけ?」とこの機会に監督作を確かめてみたら、実は殆ど見てなかった。てへ。

なので、「デマルマ最高作!」とか「この長回しが痺れる!」とか気の利いたこと言えませんが、普段から言ってませんが、やっぱり面白かったです。最初からかなりハイスピードで物語は進み、途中からはかなり原作と違う展開になったのであれれと思ったけど、そんなことは良しとする。詳しくはわからないけど、カメラの動きに感心しきり。2つの事件をひとつの建物を挟んでワンカットで見せるとか、小説読んでるだけじゃ絶対に想像しないしさ。ボクシングのシーンも見応えあったし、主人公が相棒を追いかける階段と影のかっこよさも忘れ難し。ラストの一瞬もすごかった!あの意味のよくわからない地震もなんかおもろかった。映画全体の時代物の雰囲気がまた素敵でね。ひさしぶりに色々本気でかっちょいいアメリカ映画を見て満足。

ジョシュ・ハートネット、『ヴァージン・スーサイズ』のイメージで止まってたけど、えらい大人になって、ええ男になったんやねえ。役にもマッチしてました。

スカーレット・ヨハンソン、悪くはなかったけどやっぱり若過ぎるか。キム・ベイシンガーがあと15歳若かったら…、と思ってしまった。

ヒラリー・スワンク、こんなエロい女優だとは思わなんだ。良かった。名前分からんけど、母親役のおばあさんも良かった。

初めて『マリー・アントワネット』の予告を見る。それだけでキルスティンちゃんの可愛さに悶え苦しんでしまった。

立ち寄った喫茶店で、後ろの男女の会話が面白過ぎて1時間程聞き入ってしまう。いかんいかん。