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11.12

『天使の卵』

昼前、義兄を送り出すために起きたら天気が良かったので潔癖性の血が騒ぎ、洗濯やら部屋の掃除やら虎の絨毯(意外と好評)干しやらしてたら行こうと思っていた映画の時間が過ぎてしまい、がっくりしながら「ぴあ」をチェキると丁度タイミングが良かったので近所で『天使の卵』を見ることに。富樫森監督、『非・バランス』は見逃しているのだが他の作品は結構好きなので。

年下男子大学生と年上精神科医女性の切ないラブストーリー、とでも申しましょうか。時々クサ過ぎるセリフ(最初のラブシーンでの会話はいらんやろー)やクサ過ぎる演出(電車の中で初めて会うところとかー)があったものの、さすがの長回しには感心し、盛り上がりどころなはずの終盤を結構あっさり片付けるやり方には好感を持ち、ラストではまんまと泣いてしまった。まさか村山由佳原作で涙するとは自分でもびっくり。富樫マジックなのか。

デッサンや紅葉なんかの視覚的な効果も良く(その割には卵の存在が微妙だったが…)、大友良英の甘過ぎない音楽も良かったな。求ム、あと20分短尺。

市原隼人、相変わらずの子犬フェイスに全く裏のなさそうな爽やか感。惚れた。最後の笑顔がとても良かった。芝居がかった役者陣の中でよう頑張った。

小西真奈美、今までかなり苦手やったけど、ちょっと苦手くらいに変化。笑顔より黙ってる方が全然いいですね。眉毛が短か過ぎるのが腑に落ちないけど。

沢尻エリカは、髪を短くすると高島礼子にクリソツということが判明。何が魅力なのかやっぱりわからなかったが、やたらと頑張って走っていたので良しとする。