5.12
「成層圏の映画」1
なんとか都合を付けまくって、無事boid爆音「成層圏の映画」オールナイトに向かう。夜21時半からスタートの上映、本日は四本。
上映の前に黒沢清さんと柳下毅一郎さんのトークショー、があったのだが、70年代アメリカ映画についてのマニアックなお話について行けずしょっぱなからぽーっとしてしまう…。こんな調子で一晩保つのか私、とちょっと不安になったのだが、いざ上映が始まると睡魔を感じる余裕は何処にもなく。
1本目は、青山真治監督の『Helpless』(96年)。高校時代、今以上に何も考えずにぼーっと映画を見てた時以来の再見。今更ながらというか、今だからこそというか、もの凄い衝撃を受けてしまった。爆音効果も相当なものだった。既に見たことのある人はたくさんいるだろうけど、これは是非いや必ず監督の最新作『サッド・ヴァケイション』を見る前にもう一度見直して頂きたい。見ると見ないじゃ全然違うと思われます。
2本目は、モンテ・へルマン監督の『断絶』(71年)。旅先でのカーレースを生業にしている青年2人と突然現れた放浪少女と彼らとレースを続ける中年男性を巡るロードムービー、なのか。なんだかとても変わった、とても素敵な映画でありました。ひたすら車に乗って移動し続けることでしか生きられない男たちが痛い。突然の事故現場や、突然の青年と少女の恋に更に不安を感じてしまったり。車が走る音の爆音っぷりもかっこよかった。
この辺りで日付が変わったと思われるので続きは明日。