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5.20

『明日、君がいない』

そういや誰かが面白いって言ってたなーと軽い気持ちで『明日、君がいない』を見に行ったら結構混んでてびっくりした。監督のムラー・K・タルリさんは84年生まれという超ヤングボーイなオーストラリア人。勿論これがデビュー作。

作品は、分かりやすく言うとカス・ヴァン・サント監督の『エレファント』オーストラリア版って感じで、でっかい高校のある一日を舞台に交錯する時間軸と人物たちをゆっくりとカメラが追い、合間に、思春期らしく将来や家族や異性愛や同性愛や病気やドラッグに悩む主要な6人の高校生のインタビューめいたものが挟まれている。

と、簡単に説明出来る程特に驚きのある映画なわけでなく、10代の孤独なんて今更語られても的な気がしないわけでもないが、脚本が監督の実体験を元に書かれているという事実が映画を真摯なものにしていて、つまんないとか全然ダメとか言う気にはならない。最後のインタビューシーンさえなければもうちょっと映画としてかっこよかったのにーと突っ込みたい気持ちはあるが。

レイプシーンとラストの血が本当に怖かったのはちょっとすごいなと思った。あと、音楽や細かい音にかなり気を使ってる作品だったのに劇場の音量が小さめで悲しかった。

日本でこういう映画を撮る場合、なんで妙にノスタルジックだったりロリコン臭が漂ったりするのだろうと考えて、単に外国の高校生が日本人より大人っぽい外見だからか!と今更気付く。

夜、友だちに誘われるがままによくわからないイベントに足を運び、最後まで見ても結局よくわからないイベントだったのだが、田畑満さんのギター&トークが色んな意味で面白過ぎたので満足。記念に写真を載せたいけれど色んな意味で自主規制。