5.25
「おねがい放課後」
私が必ず新作をチェックしたい数少ない劇団「ハイバイ」の最新作「おねがい放課後」を見に駒場まで足を運ぶ。
一年で5歳(4歳だっけ…?)歳をとる病気に冒されている大学生の物語。…いやああ、面白かった。これはチケット売り切れ地獄も納得。まさかハイバイの舞台に本気で泣かされるとは思わなかった。笑いと切なさと本気と冗談と愛のバランスがたまらなく絶妙。すごいよ岩井くん。
まず、主人公を本当のハゲ親父(志賀廣太郎さんですけど…)が演じてることから「おお、ものすご本気やな」と思わされ、その主人公が鏡に向かってひとりで氷室京介の歌を熱唱する場面にはどんな顔して見ていいのかわかんないような気持ちにさせられる。ラブシーンには涙止まらず。奇をてらわず、こんなに誠実なセックスの表現を久しぶりに見た。久しぶりのぐだぐだじゃないラストも良かった。
全体的にも、ものすごく質素なセットをめちゃくちゃ上手く考えて使われてる感じや、タルくなりかねない劇中劇の見せ方の見事さなんかに感心しきり。
今回はハイバイ専属の役者さんがあまり出演してなかったんだけど、金子缶憲は相変わらず素晴らしい役者であった。なんでこの人の戸惑ってる仕草を見るだけで泣きそうになってしまうのか。永井若葉の面白さも相変わらずやばかった。
最近どうもいい演劇に巡りあえなくて悲しかったのだが、ハイバイのおかげで持ち直した感じ。えがったえがった。
舞台観賞後、何気に生まれて初めてちゃんとしたもんじゃ焼きを食べる。美味しいものだったんですね!