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5.28

『バベル』

最近やたらと「見た?」と聞かれる機会が多いので、とりあえず話題について行くためにアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督(頑張った)の『バベル』を見てみました。

周りの人たちの反応は総じてだめだめムードだったので全然期待してなかったんですが、まあ思ってた程つまんなくはなかった。面白いわけでもなかったけど。てか長い。てか説教臭い。比べると全然こっちの方がマシだけど、「てめーの善意の押しつけはもうええわ!」と途中で叫びたくなった『クラッシュ』を思い出してしまった。

この監督(もう書けない)の作品は『アモーレス・ペロス』しか見てなくて、これはそんなに嫌いじゃなかったんですが、「今回も一緒かい」という突っ込みは軽く入れておきたい感じ。ケイト・ブランシェットは相変わらず美しいし、ガエル・ガルシア・ベルナルは相変わらず可愛いし、菊地凛子の太ももは眩しいし頑張ってたと思うけど。

てか、個人的に、色んな人と場所が出てきて、群像劇的な展開に時間軸も交差して、という作りの映画がラストでスタート地点に戻るというオチは、なんだか映画が一つの完璧な円の中でしか動いてない感じがして窮屈であんまり好きではないのです。故に、最後のピっくん病院で涙の電話シーンで興ざめしてしまった。でもこんな映画で藤井隆が見れて嬉しかった。