5.30
『モンパルナスの灯』
大雨でも髪の毛がうねらな〜い。
青森のイベントをチラチラ気にしながらも、とりあえず東京でジャック・ベッケル。ってことで、bunkamuraさんに『モンパルナスの灯』(58年)を見に行く。フランス人画家モジリアニの晩年を描いた映画。男前の女たらしのアル中芸術家が、真実の愛に出会うも精神のバランスを壊し…。
久しぶりに見た主演のジェラール・フィリップの相変わらずの美しさにうっとりするのは勿論、もう何もかもが面白過ぎてすご過ぎて半泣き。扉が開いたり閉じたりするリズムの良さに喜んでいると、モジリアニの過去の女たちが病に倒れた彼を眺める眼差しにドキッとさせられ、海辺を歩いてるだけの恋人同士の姿に泣かされたかと思うと、個展に男が1人現れただけでサスペンスになる恐ろしさに震えさせられ。金持ちアメリカ人に絵を売りに行くシーンから街のカフェにデッサンを売り歩くに至まで下り、そっからラストの恐ろしさには本気でのけぞった。まじ怖過ぎ。でもいやほんまに面白かった。
ベッケル監督、ほんと殆ど見たことないんですよー。東京でやってくんないかなー。
で、その後レイトショーでもう一本見たんですけど、フランスの雨がやんでエナン戦が再開した模様。どうしても見たいんで続きはまた後日。ごめん。