6.08
『わたしのSEX白書 絶頂度』
用があるため一本しか見れないのだがどーしても見たい欲望を抑えきれずいそいそとシネマヴェーラさんへ。
曽根中生監督の『わたしのSEX白書 絶頂度』(76年)。いやああ、タイトルから勝手にちょっと軽い感じの映画を想像してたらエラい目にあってしまった。なんなんだ、この残酷で冷徹で切ないエロは。
弟と同居している病院の採血係というお堅い仕事の主人公(三井マリア。まじでチェ・ジウに似てる)が向かいの住人のヤクザ風男から売春の仕事を斡旋されて…。白鳥あかねさんの脚本も勿論すごいけど、工事現場前での女とヤクザの会話だとか、激しい3Pシーンと病院で弟の友達が死ぬシーン(とその前の弟と看護師の絡みとか)の同時進行とか、あまりに強烈でちょっとほんとに頭クラクラして、脳みその処理能力を超えてしまった感じ。その後の姉弟の本を投げたり拾ったりするやりとりもさー。なんかさー。芹明香は、こんなに切ない女優でいいのか。最近この人見ただけで泣ける。
しかしロマンポルノだけあって、濡れ場の激しいこと激しいこと。ものすごい画期的な角度のぼかしには驚いた。あと、昨日見た作品も含め、部屋のスタンドってポルノ映画に不可欠なんだなと発見した。
夜は、近年稀に見るディープな「愛・子宮博」を新宿にて開催。おっさん率激高の居酒屋で、女3人吠えてきました。