しゃべれども第二章
久しぶりに時間と場所が丁度いいからという消極的な理由で平山秀幸監督の『しゃべれども しゃべれども』を見に行く。
落語、見たい見たいと思いつつ「らくごのご」以外でちゃんと見たことのない私が落語映画なんか見てわかるんかいなと不安に思っていたが、観賞中にいい言葉を思いついた。これは多分あんまり間違ってないと思う。この映画は萩生田宏治監督作品『神童』の落語版。こっちの方が若干ラブストーリー要素が多いとは言え、作品のモチベーションというか見てる時のテンションというかがくりそつ。丁寧に作られてるのも役者さんたちが頑張ってるのもすごくわかるけど、もうちょっとやんちゃしてもいいんじゃないのと思ってしまった。それでも小学生が落語を見るシーンのやりとりには律儀に涙を流した。別につまんないわけじゃなかったんですよ。
超個人的に、『神童』は成海璃子クンが好みだったので見てて楽しかったが、今作の香里奈という女優さんは初めてちゃんと見たけど、顔のカタチが生理的に苦手なタイプ(おでこがでかくて顎が異常に小さい宇宙人タイプ)だったのが残念だった(彼女が落語をした時のスローモーションは100%不要だったと思うんですけど…)。国分太一の芝居も、落語を頑張ってはいたが改めてジャニーズの演技は映画で見たくないなと思わなくもなかった。八千草薫が美しかった。
そんなことを考えてぼーっと歩いていると西池公園でイラン人2人組に追っかけ回されてしまい、半泣きになりながら青山真治監督の『AA 第二章反復する未明』に向かう。
今回はちゃんと予習復習をしたので前回よりは大丈夫なはず、と思っていたら、第二章には殆ど間章の話が出てこなかった…。でもみんなの話が謎解きみたいで面白かった。色んな人たちがインタビュアーに向かってひたすら話してる途中、聞き取れなくて何度も「え?」と聞き返したくなってしまったが、それが不可能なのが映画なのよねと1人で納得しておく。
超個人的に、大友良英さんの笑顔と灰野敬二さんの「実際はやってないんだけどね」という言葉がかなりツボでした。
モレスモが負けたー。ダメじゃーん。