『インランド・エンパイア』
恵比寿駅構内の動く舗道を日傘差して歩いてたら清掃員に怒られた。はあ!?じゃあお前は日光過敏症の私が顔面紅斑に悩まされ白血球と血小板が減少した結果抵抗力が弱まってぶっ倒れてもいいと言うのか!?もうちょっと想像力持てボケ!と心の中で悪態ついてイライラしまくった結果、独り昼ビールをヤケ酒してしまった、そんな状況で見たからかデヴィッド・リンチ監督の『インランド・エンパイア』、何がなんだかよくわからんくて、「ごめん、疲れた」としか感想が抱けない始末。すんません。
現実なんだか映画の撮影現場なんだか昨日なんだか明日なんだか、突然うさちゃんの被り物やらギャルたちのダンスシーンやら、色んなものが交錯する世界を安っぽいビデオ映像でひたすら人のアップと手持ちカメラで、っていうのは百歩譲っていいとしても、さすがにそれで180分は長過ぎると思われます。途中で飽きます。
しかし、『マルホランド・ドライブ』のわかりやすいエロっぽさは嫌いではなかったのに、今回の主演女優ローラ・ダーンが私にはどうしても中途半端なニューハーフ顔にしか見えず、色気の欠片も感じられなかったのが今作に乗り切れなかった最大の要因かと思われます。裕木奈江は中々おいしい役を頑張ってたとは思いますが。あんなけ引っ張ってラストが冒頭に戻るっていうオチにもちょっとずっこけたけど。
まあ「ツイン・ピークス」もろくに見ていない私は(今から見るには、SATCの影響でカイル・マクラクランがどーしてもEDのマザコン男にしか思えなさそうで見るのが怖い…)リンチ監督を理解する度量がなかったというまとめでお許し頂きたい。
でもほんま尾てい骨が痛くなる程長かったのよー、疲れたのよー、ってことで観賞後焼き肉をもりもり食べて体力回復、したつもりが、帰宅直後ゲスト猫に思いっきり攻撃されて近年稀に見る流血レベルの怪我をする。悲しい。
ふたりとも目つき悪過ぎてむかつく。ウルハニへの道は遠い。