『河童のクゥと夏休み』
悪いこと言わんからロリコンはとりあえず死んどけ派の私は日本のアニメーション全般反対なんですが、原恵一監督やし、予告見た時点でキャラクター可愛くなさ過ぎて好感度大やしってことで『河童のクゥと夏休み』を見に行ってみました。マメでしょ。
簡単に言えば少年が偶然発見した河童との心の交流と涙の別れってお話なんですが、これがほんと感心するくらい色んなことが丁寧に作られてて、丁寧過ぎて138分はちょっと長いんじゃないかと思わなくもなかったけど、まさかこの歳になって河童と雑種犬のやりとりに本気で泣かされるとは思ってなかったので良しとする。
クゥ(河童の名前)が遠野の河で泳ぐシーンの美しさには感心したし、マスコミに追いかけられた末の楳図かずお先生「私は真吾」風展開には驚いたし、『どこもまでもいこう』を参考にしたという子どもたちの微妙なやりとりにもグッときた(ラストの女子の涙は泣けた)。
が、さすがにもうちょっと愛嬌あるキャラクターだった方がよかったかもしれない…。クゥは途中からなんとなく可愛く見えてきたけど、人間たちがあまりにも簡素なデザイン過ぎて微妙だった…。クレヨンしんちゃんみたいなギャグ漫画ならこれでいいのかもしれないけど、ドラマチックな場面にアップになられてもなあとちょっと困ってしまったのでした。
西田尚美の声は声優として中々いいなと思った。沖縄人だからってなんでもかんでもゴリに任すのはどうなのよと思った。
当たり前かも知れないけど劇場は小学生祭りで、上映中シーンが変わる度に大声で「夜になったー!」「学校になったー!」と解説してくれる子、勢い余ってクゥの鳴き声で叫び出す子、ロビーで突然無断で腕のタトゥーを触ってくる子など、普段と違う雰囲気も意外と楽しかったです。
あ、ちょっと前のことですけど友人に指摘されて気付いたミステイク。アルモドバル監督の前作は『トーク・トゥ・ハー』ではなく『バッド・エデュケーション』でした。あのかわいこちゃん俳優は好きやけど(その割にいつまでたっても名前覚えられへんけど…)未見。
わーいわーい全米オープンスタート。初めて見るけどガジョソバちゃん可愛い。