『コンナオトナノオンナノコ』
本日は岸川真さんの7回目の原稿がアップされました。読んでみましょう。
私が今一番好きな漫画家、安彦麻理絵さんの中でも名著「コンナオトナノオンナノコ」が映画化されるという噂を聞いた時から「早く見たい!!」と騒いでいたらあら不思議、何故か手元に試写状が。願いは叶うのですね、と言うか、監督御本人に「試写見して下さいよ」と無理矢理名刺を握らせるという厚顔無恥な行動の結果、本当に試写状を送って下さり、幸運にも公開前に見ることが出来たんですけどね。多謝多謝多謝。
ということで、冨永昌敬監督最新作「コンナオトナノオンナノコ」を観賞。いやああ、面白かった!自分でも意味不明な前日睡眠2時間の超最悪コンディションだった私が一瞬も睡魔に襲われず夢中で見たんだから信憑性高いはず。
結婚願望ダダ漏れの独身キャリアウーマンと専業主婦業に閉塞感ダダ漏れの元キャリアウーマンの28歳女性二人の友情と彼女たちの生活、という、誰かさんにとってはイタ過ぎる(キャリアウーマンじゃないですけど)基本的なストーリーは漫画のままだが原作にはないエピソードやキャラクターが満載、でも原作の面白さもしっかり残ってる。最近ムカつくことが多かった漫画の映画化ってほんまはこういうことよね!(『天然コケッコー』みたいになーんの捻りもないのじゃなく)と久しぶりに満足。映画全体も、良い意味で今までの冨永監督作品とは違うバランスの良さが絶妙。女たちの揺れる心に普通に泣かされつつ、でもやっぱりなんかおかしなところがあって簡単に「女性映画」なんて括れない感じが嬉しかった。
主演の女優二人も笑顔が大変魅力的でとても良かった(久しぶりに見た桃生亜希子、やっぱり可愛過ぎ)。斉藤陽一郎さんも相変わらずかっこよかったし、杉山彦々さんのベッドシーンには無駄にハラハラした。子役もエラい上手かったな。音楽と衣装のお洒落感も本当にセンスがいいので全く嫌みじゃなく。
11月10日(土)から池袋シネマ・ロサにてレイトショーだそうです。これはもう一回見に行くな。
と寝不足頭も素敵な映画のおかげですっきりしたので、すぐ近くのフィルムセンター展示室で開催中の「スチル写真で見る日本の映画女優」を見ていく。
戦後の女優の、今の人には到底叶わない迫力のある美しさにうっとりしまくり。初めて知る人もいっぱいで色々勉強になったのだが、想像を遥かに超える充実した展示量だったため個人名などを覚えきれず無念…。ひとりひとりの解説文を読んで、女優たちの離婚率の高さに驚く。
更についでに、見てるだけで心が純真になるような(気がする)超ラブリー&メルヘンテイストの大好きな洋服屋さんが近くにあるので覗きに行くと、いきなり店員さん(初対面)に「こないだ新宿ゴールデン街で呑んでましたよね」と言われてめちゃくちゃびっくりする。びっくりし過ぎて動揺しまくって血迷ってコートを2着も買ってしまう。