『0093 女王陛下の草刈正雄』
渋谷のチケットぴあでせっせとフィルメックスの前売り券を購入していたら同じ目的の友人とばったり遭遇。考えること一緒過ぎー、と思わず大笑いまでは良かったのだが、お目当てのチケットは悉く売り切れてるし(発売二日目にしてこれは予想外でした)そやつ(年下男)を近々我が家で開かれる集会に招待したら「注ぎ口が細いやかんのない家は美味しい珈琲が飲めない」と難癖つけられるしでなんか散々。私はエスプレッソマシーン派なんですーーー。
それはともかく。
人に情報を教えてもらうまですっかりチェックし忘れてた篠崎誠監督最新作『0093 女王陛下の草刈正雄』を慌てて見に行く。
映画の中でも草刈正雄は草刈正雄役で、世間的には二枚目俳優だが実は女王陛下の元で働く諜報部員だった!そんな彼の正体を暴こうとする新聞記者や影の悪者とのバトル勃発!というスパイコメディ。93は草刈のくさの意。
いやあ、今回も期待を裏切らぬ面白さでございました。とにかくギャグがいちいち細かくていちいち笑えて、げらげらと大爆笑しながらも本当によくこんなしょーもなくておもろいこと考えはるなあと心底感心。勿論バナナの皮では滑る、勿論スローモーションは自力(しかも両方しつこいしつこい)、勿論変装は逆に目立つ。それなのに嶋田久作と戦うシーンはばっちりかっこ良かったり。監督御自身の体を張ったアクションも素敵でした。
この作品でデビューした正雄の娘(しかも父娘役)は偉いと思う。黒川芽以、さすがにアイドルとしてはどうなんだろうあの太りっぷり。お気に入り気象予報士の森田さんが出てて嬉しかった。
と、本編終了後まるくまとめようと思ったらエンドロールの文章がこれまた驚きの面白さで(クイズとか始まんの)、もっとゆっくり見せて!と言いたくなってしまった。ううむ、前から分かってたけど、ここまで私を笑わせる篠崎監督はやっぱり凄い方だ。
実はこの前に一本ポーランドの映画を見たのだが、今頭の中が0093のテーマソングに染められてて上手く思い出せないのでその感想はまた後日…。