2.07
『ミスター・ロンリー』
映画を見る前に立ち寄った本屋さんで、仲良しのドラマに舞台に大忙しの若手俳優さんとばったり遭遇。映画館に入るなり、仲良しの新作メイキングやら監督作に大忙しの若手監督さんにばったり遭遇。なんか、悪いことってできないなと身につまされた数分間であった。
で、ハーモニー・コリン監督最新作『ミスター・ロンリー』鑑賞(デビュー作『ガンモ』は、猫を殺すなんてダメという理由のみで苦手でした)。
24時間マイケル・ジャクソンの物真似をして生きてる男が24時間マリリン・モンローの物真似をしてる女と出会い、新宿ものまね館みたいな場所で癒されつつ尼さんたちはスカイダイビングを楽しみつつと言う、どうにも説明し難い物語。でもこれでも以前のやんちゃ坊主な作風からは想像出来ない程の落ち着きっぷり。人って大人になるのねと感動しました。その落ち着き方があまりにも堂々とし過ぎで物足りなかったと思わなくもない。贅沢な文句ですけど。
それでも素晴らしく美しいシーンは幾つもあってひどく心打たれたり、ええこれで終わっちゃうのと失望しかけた途端期待を裏切らないラストだったりで十分満足は出来たんですけどね。個人的には老人ホームのシーンが好きでした。
主人公がマイケル・ジャクソンを真似てる白人、でもマイケル本人は白人を真似てる黒人、とか考えだすと訳が分からなくなって頭から煙が出そうになったのでその辺の問題はパス。やっぱりサマンサ・モートンはたまらなくきゃわいいなあと感動。チャップリン役のドニ・ラヴァン、やっぱり日本来てる間に会いたかったなと後悔。観賞後友人とビールを飲みながら話し合った結果色んな意味でやっぱりゴダールなのかと納得したり出来なかったり。むーん。