2.12
フレンチ放浪者
本日の寂聴のお言葉、「二月は日数が少ないので、あっという間に日々が過ぎていってしまうのです」。こんなこと言って金稼げるなら私もgojoカレンダー出したいわと本気で思った、という報告。
寝不足気味の頭を抱えながらも雨の中頑張って早めに行ったのに整理番号ヒト桁はちょっと寂しいんじゃないのと思ってしまうルノワール+ルノワール展にて『フレンチ・カンカン』(54年)と『素晴らしき放浪者』(32年)を鑑賞し、スクリーンを眺めながらかなり本気で「今この場で誰か私を殺して」と一人思い詰める。幸せの絶頂で死ぬって良くない?
『素晴らしき放浪者』は数年前にどっかの劇場で見た記憶があるのでそれなりに覚悟は出来ていたが(ミシェル・シモンの白目は相変わらず素晴らしかった)、実は初見の『フレンチ・カンカン』はさすがに感動し過ぎて泣いてしまった。ジャン・ギャバンを巡って何もそんなにドタバタしなくてもと思ったり(でもああいう男がやたらモテるのは分かる)、ラストの彼の言葉には本気でむかついたり(私があんなこと言われたら速攻劇場放火してやる)したけど、最後の最後に所狭しと踊り狂うダンサーたちのあんなステージを見せられたら涙するしか出来なかった。とりあえずとにかく凄かった。
若い子ちゃん役のニニも十分可愛かったけど、個人的にはローラの気高過ぎる美しさにクラクラしっ放しでした。「君は何をやっても許される存在なんだ」なんて言われてみたい。見ながら、ルノワールさんは相当嫉妬深い女と付き合ってきたんですねと労いたくなった。歌い子がエディット・ピアフだとは知らなんだ。全てに薄いピンクが絡んでいる画面の色調がたまらなく私好みだった。万歳。
帰宅後久しぶりにJOBAに乗ったらお尻がつって泣く。