4.12
『ダージリン急行』
今まで、ようわからんあんまり好きじゃない派だったウェス・アンダーソン監督の最新作『ダージリン急行』を見てみたら、悔しいかなうっかり感動してしまったのでした。にょほほ。
やたらと髪の毛が油っぽいブルジョア3兄弟がインドで自分探しの旅に出てるだけの物語なのに冒頭(ビル・マーレイで既に)から泣ける。中盤のお葬式もラストの投げ捨ても普通にぐっときてしまった。ふざけてる様ででも実は全然本気なかっこいい映画でした。満足。
兄弟だとか両親だとか個人的には苦手なテーマもここまで容赦なく子どもっぽい&中途半端さが素晴らしい母親のキャラクターのおかげで全く気にもならず。狙ってるギャグには全く笑えなかったが、周りのお客さんがサクラですか?ってくらい律儀に大笑いしてて、普段ならそういう劇場の雰囲気に苛ついたりするけど今回はそれも気にならず。みんながこれを見て幸せになればいいと珍しくピュアな気持ちになったのでした。
っていうかとにかくまあお洒落。衣装とか画面の色彩感覚とか音楽とか、前々からこの監督の作品見る度に思ってたけどそりゃこんな映画アジア人に作れないわな(差別発言)と改めて思った。
っていうかあのヴィトンのバッグ欲しい。発売したら買う宣言。