4.22
吸血の日
昨日は、新宿伊勢丹前でぼーっとしてたら目の前をえらい可愛らしい車が通ったので注目してみたら運転手が美輪明宏で、その不意打ちの衝撃にやられてしまった一日。軽く渋滞に巻き込まれてたりしてらっしゃいました(その隙に写メを撮る勇気は私にはありませんでした)。あと、ジュリア・ドバーツという名誉なあだ名を夜のおにいさまから頂きました。
本日は、未だ痛む足を観念して病院に行くべきか悩みながらも乙女心に負けてついネイルサロンへ。夏っぽいジェルネイルを施した後、そんなお茶目が一瞬にして無意味に帰す場所アテネ・フランセさんへ。どうやらカール・ドライヤー監督の作品が当分見れなくなるとのことなので、未見だった『吸血鬼』(31年)と『怒りの日』(43年)を見に。
吸血鬼と言えば「ときめきトゥナイト」(池野恋先生)、魔女狩りと言えば「エスパー魔美」(藤子F不二雄先生。魔美の祖先はフランスの魔女という豆知識)レベルの情報しか持ち合わしていないもんで物語を理解出来たとは自分でも到底思えないのですが、両作品とも全体に漂うたまらない不穏感と美しい白黒画面と敬虔なキリスト教の香りを感じつつこの監督ドMやな(『吸血鬼』のラストの殺し方とか『怒りの日』の魔女の拷問とか姑の怖さとか)と思わずにいられない残酷さにただひたすらに感動するのみでありました。以上。あ、パニック映画でもないのに人がこんなに死ぬことを恐れる映画(両方とも)も珍しい気がした。
今回の特集では過去に見た作品はスルーするつもりやったけど今日でえらい興奮してしまったので他のも見直したい。が、ドバーツの私にはだいぶ難しい。無念過ぎる。
そして久しぶりに障害者モードになって改めて今思う。アテネさんの階段はどうなのよ。