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5.28

『彼方からの手紙』

起き抜けにぼーっと眺めていた情報番組で、つのだ☆ひろとつのだじろう(「うしろの百太郎」)が兄弟だという事実を生まれて初めて知ってかなり衝撃を受けた。みんな知ってたならなんで今まで教えてくれなかったんだ。

そのままぼーっと昼の情報番組で流れた船場吉兆廃業の会見を見ていたら、もうこんなおばーちゃんを寄ってたかって苛めんなよとむかつきを覚える。実際吉兆にも行ったことない貧乏人どもがガタガタ騒ぐなと肩も持ちたくなる。

そのままダラダラと夜の渋谷に出、ユーロスペースさんにて東京藝術大学大学院映像研究科第二期生終了制作展(長いよ)に足を運び、瀬田なつき監督『彼方からの手紙』を鑑賞。二度目の上映だというのに立ち見が出る程の盛況ぶりでびびる。

瀬田監督作品は映画美学校時代に撮られた『とどまるか、なくなるか』しか拝見したことないのですがそれがとても好きなので今回も期待しながら見てみたら、期待通りに面白くて、所謂自主映画的なもを見て久しぶりに疲れなかったのでした。

主人公の少女がちょっとべっぴんさん過ぎて、この子が映画の中で何をやってもそりゃいいように見えるやろうし映画の中で変貌していく面白さがわかりづらいんじゃないかしらんと危惧しなくもなかったが、それでも夢だか現実だかわからない舞台で彼女がバレエを披露する姿には本気で感動したし、覚せい剤だか雪だかにまみれる姿も大変きれいで、10代の女の子をこんなに過不足のない美しさで撮れる瀬田監督やっぱり凄いと思いました。バスの中のシーンとか観覧車の背景とかも良かった。音楽もかっこ良かったです。結果的によく分からない物語も良かったです。次回いつどこで上映されるかわかりませんが、もし機会があれば是非。

とまで書いておいて今更なんですが、今回スクリーンを見ながら私が最近の自主映画全般を今イチ好きになれないのはこの韓流ドラマチックな画面の明るさのせいだと気づいたのです。DVで撮影されているからと言ってプロの監督の作品に違和感を感じることは滅多にないのですが、なぜ自主になった途端あんなに眩しくなってしまうのでしょう。特に室内。どなたかどうにかして下さい。