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7.12

『告発のとき』

昨日は、gojo29歳目前にして夜中の3時に吉野家の牛丼初体験デー。お店のシステムがわかんないと騒いだりお肉とご飯のバランスが悪いと騒いだりで夜のおにいさまに叱られながらのほろ苦デビューであった。

本日は、最近ポップな映画ばっか見てっからたまには重そうなの見てみっかとポール・ハギス監督最新作『告発のとき』に足を運ぶ。監督の前作『クラッシュ』が苦手めだったので今回も大した期待はしてなかったのですが、予想に反して中々良い映画だったのでした。想像通り気分は重くなったけど。

軍から突然失踪した息子を独りで探す父親が謎を追うごとに色んな事実が明らかになっていきラストには衝撃的な真実が!的な物語がひたすら地味に、何故か借りてきたシェパード犬に見えるトミー・リー・ジョーンズが黙々と演じてる姿(最近同じような役ばっかやってる気がしなくもないが)をひたすら丁寧に撮っている、変なあざとさがないのが気に入りました。それでもちょいちょい挟まれるヒューマンな匂いが気に障ったり(DV男の事件とか)最後の動画は不要な気がするとか思わなくもないけれど、イラク戦争を扱った映画を見て本格的に暗い気持ちになったのは久しぶりな気がするので見て良かったと思えました。

逆さの星条旗の意味はさすがに初めて知った。携帯電話の動画が映画になるってのも凄いなと感心した。若い軍人役の俳優たちが本当に頭の悪いマッチョに見えて怖かった。シャーリーズ・セロンくらい美しいとあえて自分を醜く見せたくなる(『モンスター』とか)ものなのかしらとぼんやり思った。