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9.04

『きみの友だち』

またまた時間と場所が丁度いいからというゆるい理由で廣木隆一監督最新作『きみの友だち』を見に行ったら、まんまとハマって久しぶりに号泣させられたのでした。てへ。

足に障害を抱える女の子と大病を抱える女の子の友情ストーリー&その周辺のエピソード、と言うと昨今流行りの難病ものみたいに聞こえてしまいそうですがそんなことは全くなく、無理矢理泣かせてやろう感や甘ったるい青春臭とは程遠い映画でございます。でもラストは泣けてしゃーなかった。終始頑なまでに保たれているカメラと役者の距離感(多分所謂引きの長回し)が嫌味じゃなくハマりまくってて普通ならこれはだるいと思ってしまいそうな映像を125分間退屈させずに引っ張るこの撮影は素晴らしいと感動してたらカメラマンが芦澤明子さんだとエンドロールを見て気づいた(冒頭のフリースクールのシーンもすごい良かったけど)。登場する若い子たちも殆ど初めて見る役者ばっかりやったけどみんなえらい良くって。あんまり関係ないけど吉高由里子(『蛇にピアス』)を初めてちゃんと見てああ私はこういう顔(と髪質)に生まれたかったのだとしみじみ感じたりした。

ラストで泣いたと言ったけど、前半の小学生が縄跳び回してる時点でうっかり落涙しそうになった。柄本時生くんが切なくて泣きそうになった。甲府の田舎町も美しかった。と、べた褒めしてみたが上映は今日までだった…。