9.05
『誰でもかまわない』
開催前からみんなが凄い凄いと騒いでるのでとりあえず初日から有楽町朝日ホールに「日仏交流150周年記念 フランス映画の秘宝」を覗きに行ってきた。で、ジャック・ドワイヨン監督の最新作『誰でもかまわない』を見てみた(近くの席に黒沢清監督が座っていてなんか無駄に緊張しながらの鑑賞)。よく考えたら(別に考えなくても)ドワイヨンの作品って殆ど見てないかも(日仏が遠い…)。
ベビーフェイスな女とチビのチンピラ男(歩き方が素晴らしい)と普通の刑事があーでもないこーでもないとどうでもいいようなよくないようなことを話してる間に映画は男女のもつれから家族のもつれからサスペンスから逃亡劇へとあれよあれよと進んでいった果てのラストはちょっと予想外やったけど上映前に監督自身(来てた)が視線がああだこうだと言ってたような気がしたので(半分寝てた)なんとなくそういうことを意識しながら見てたらだいぶすごい映画なような気がした。何故チンピラが他の男とやったかどうかにあんなにこだわるのかは今イチ理解出来なかったけど、面白かったす。あんなけ喋っといて最後は無言ってのはびっくりした。女の子の表情がえらくいいなと感心してたら後で解説を読んで素人と知ってびっくりした。フランス人が日産の車に乗ってるのにもちょっとびっくりした。
なんて監督を前に失礼なくらい適当な感想を考えながら更に失礼なことに質疑応答を聞かずに会場を抜け出し夜のおともだちが開いてくれる誕生日パーティー(押し過ぎですけど)に出席。美味しい手料理と実は今年初のバースデーケーキとえげつない程の下ネタに囲まれてわしゃ満足じゃ。
歌舞伎町アマンドの店員さんでさえびびってたそうな…。