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9.07

三重の天使たち

昨夜は、二日酔いの頭を抱えながらTVでぼーっと『ターミナル』を見てたら無性に空港に行きたくなったので勢いで10月のハワイ行きを決める。関空やけど。

本日は、午後からふらふらと「フランス映画の秘宝」に足を運んでまずはエリック・ロメール監督の『三重スパイ』(03年。チケットぴあの店員さんが「みえスパイ」と発音して以来そうとしか読めない)、と書いてからこれが意外と最近の作品だと初めて知って驚く可哀想な私。更に可哀想なことに、なんとなくスパイを巡る話なんだなってことは理解できたものの親切丁寧な字幕を読んでいても詳しいストーリーは多分全然把握できてない(舞台が1930年代。世界史苦手)。それでもめっちゃくちゃ面白いってことはなんとなくわかった。スパイが、スパイっぽい行動をとってるシーンは一切ないのにスパイとその妻の関係と会話だけで十分ハラハラできて大満足。よかよか。

途中のジャック・ドワイヨン&青山真治監督&蓮實重彦&セルジュ・トゥビアナ氏による座談会は、「マージナル」という言葉の意味を知らなかった私の負け。ごめん。

そのままロベール・ブレッソン監督のデビュー作『罪の天使たち』(43年)。なんか、冒頭修道服の女たちが深夜の街で何かを企てて動き回ってるシーンが異様にスリリングでドキドキしまくった。サスペンス映画なのかと思ったらその後は自己中女の自己中物語になっていったけど、何故か修道服が集団で映る度に勝手に緊張してしまう、という自分の変な嗜好を発見したのであった。あんな突然床に寝転ばれたら。そんなどうでもいいいこととは関係なく、モチのロン大変素晴らしい映画であったのでした。よかよか。