11.02
『コドモのコドモ』
続いて邦画リハビリに萩生田宏治監督最新作『コドモのコドモ』を見にシネアミューズさんに行って予告の長さに久しぶりに驚く。さそうあきらの原作漫画は未読。
小学五年生の女の子が妊娠、大人に隠して周りの同級生たちだけで出産をやってのけるというおとぎ話のような(でもめっちゃ現実的に考えると可能だと思うけど)物語。主人公の女の子の顔が見てて飽きなくて、122分なんとか。
現在の子どもを取り巻く大人の問題のあれこれや登場する子どもたちの微妙な変化を表すための丁寧な時間の流れが一気に変わる瞬間、思いのほかグロテスクな出産シーン、中々良かったんじゃないでしょうか。これを見て「コドモって素晴らしい!」と言える程私は大人じゃないですけど。自己責任反対。
最終的におじいちゃんおばあちゃんに救われるってのはちょっと残念な気もしなくもなかったが、萩生田監督の前作『神童』よりは好きでした。
出てくる子どもたちやその保護者が田舎の人っぽく全然美しくないのも良かった。ここでも麻生久美子の肌は白過ぎて怖かった。ここでも塩見三省さんはえらくかっこよかった。
それにしても、こんなに可愛らしい映画でもロケ地の住民から内容が許せないと反対運動があったと知って衝撃。フィクションな物語を現実にしてるのはそっちなのかあ。