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11.09

『容疑者Xの献身』

酔った勢いで猫どもにちょっかい出してたら本気で噛み付かれて引っ掻かれて左腕がとんだリスカ癖のある女みたいになってますが私そこまでイタくないですよと誰にともなく言い訳しながら、ハワイから帰国後ほんの数日な大阪での時間が暇過ぎたのでかるーく時間潰しのつもりで読んだ東野圭吾の「容疑者Xの献身」がちょっと気になったから映画版を見に行っただけでドラマとかベストセラーとかほんと興味ないですよと誰にともなく言い訳しながら、西谷弘監督の『容疑者Xの献身』を近所にふらっと見に行く。ドラマ「ガリレオ」はほんと一回も見たこと茄子。福山雅治の顔が生理的に無理。唇の薄い男は苦手。 と、はなから一切期待してなかったわりには 意外と見れる映画でちょっとびっくり。ドラマのTHE MOVIEって殆ど見たことないけど、月9の人気ドラマをここまで地味で不親切な作品にしたのは中々立派なんじゃないでしょうか。決して「いい映画!」と言う気にはならないけれど、山本英夫の控えめな撮影も手伝って、こういう映画が大ヒットするのは悪いことじゃないような気が。さすがは予算があるっぽく全然貧乏臭くないし。
主演の福山と柴咲コウが出てきた途端画面がいかにもTVっぽくなってしまうのがうっとおしくて仕方なかったけど、X役の堤真一が全然かっこよくなくてよかった。松雪泰子も、小説のイメージからは美人過ぎてどうなのと疑問だったが思った程悪くなかった(柴咲コウと松雪泰子の肌の美しさは感涙モノだった)。原作にはない雪山のシーンがすごく映えてたのにも感心。 死体描写や暴力シーンがフジテレビ大丈夫なのかと心配になる程グロかったのにも感心(ラストのオチはさすがに無理だろうと思ってたら案の定端折られてたけど)。しつこいけど、福山と柴咲コウさえいなければもっといい映画になったと思われ。このふたりがいなきゃ商売にならないんだろうけど。

巨人よりはとりあえず西武優勝おめでとう。ああ明日から忙しい。