11.10
『ホームレス中学生』
で、こちらは原作を読んでないのだけれど古マヤ智之監督最新作『ホームレス中学生』 を何故か日本語字幕付きで鑑賞。お客さんの中にモロなホームレスがいて、妙な気持ちになりながら鑑賞(入れ替え制のシネコンだから時間つぶし目的ではないはず)。
TVや本で聞くようなおもしろ貧乏エピソードは添え物程度で全体的には中学生の成長日記という印象、にしてはどう頑張っても小池徹平は中学生に見えないよなーとか 池脇千鶴も高校生には見えないよなーとか回想シーンのガキの芝居と音楽がクサ過ぎるやろーとかぶつぶつ言いながら見てた割には宇崎竜童と田中裕子夫妻の芝居にえらく涙してしまったのでした。なんでかなんか悔しいけど、この友だち家族(柄本くんと兄弟含め)はだいぶ良かった。イッセー尾形のひどい親父っぷりもさすがに良かった(カツ丼捨てるのとか)。笑福亭松之助も泣けたな。主演の3兄弟も、年相応に見えないという負け戦な割には冒頭の団地のシーンなんか結構良いじゃないかと思いました。小池くんが公園でただうだうだしてるシーンも中々(うんこ型のすべり台が団地の前にぽつんとあるのは見てて面白かった)。
と役者の芝居が良かっただけに、映画としてはちょっと親切過ぎて(特にラスト10分ダルし)うっとおしい気もしたが、ベストセラーを映画化するってこういうことかと大人に納得出来なくもない、が、しない。次回は「ホームレスヴィジュアル系」に期待。
ただ、とにかく食事の偉大さを大変美しく撮る映画だったので「ああ私もこれからはダイエットなんて言わずに食べれるものは食べておこう」と一人決意、早速深夜に酔っぱらった勢いでラーメンを食べたのでした。めでたしめでたし。