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11.25

弥太郎笠 前&後

せっかく近所でやってるんだしと相変わらず真っ当に適当な内科の診察後、新文芸坐さんのマキノ雅弘生誕百年記念特集に足を運ぶ。
マジどうでもいいことやけどこの劇場の喫煙所はガラス張りの箱になっているので愛煙家たちは外の人から動物園の見せ物状態であり更に喫煙所に入ると周りのおじいちゃんたちからどうかと思う程ガン見されるという私限定二重構造になっているんですねーなんてことを上映前に考えながら股旅映画『弥太郎笠前篇』(52年)&『弥太郎笠後篇』(52年)をしみじみ鑑賞。
ヒロインの岸恵子(ふと菊川怜に似てるかと)より美形な鶴田浩二にやや動揺しながらも、このふたりの淡くて憎い(そしてなんかエロい)恋物語と異様なくらい続く祭りの不気味さと思わず顔がにやけてしまうくらいかっこいいチャンバラに酔っ払う。大変おもしろうございました。人間の手であんなハイスピードに人が倒されるの初めて見たかも。ひょっとこのお面やら笠やら、顔を隠すものってやっぱりだいぶ恐怖だなと再確認した。