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1.23

『ワンダーラスト』

好きな映画は『アタラント号』と『男性・女性』というマドンナ初監督作品『ワンダーラスト』を見てみたら、意外にもと言うかさすがと言うか当たり前にと言うか、84分にまとまった派手さのない作品だけれど退屈はしない真面目な青春映画だったのでした。ラストのライブシーンには、マドンナさんええ人〜とうるうるしかけた。
宣伝のコピーには「これがマドンナの堕落論」とあるが別にドラッグやバイレンスにはまるわけじゃなく、 登場人物たちはストリップやら万引きやらSMの女王さまの男版(なんて言うんだ?客も男)やらをやりつつもロンドンで夢を追いかけつつ。この3人の関係が全く甘ったるくないのと、最終的には誰の問題も解決してないところが気に入った。せっかくだからストリップを上手く撮って見せてほしかったとちょっと思った。
主人公のユージン・ハッツ、NYの音楽シーンでは(チラシ引用)えらい人気者らしいが私は初めて見ましたが、この映画を見てるだけでマドンナが彼に惚れ込んでいるのはよーくわかった。確かにヴィンセント・ギャロほど重くなくオダギリジョーほど軽くないパンク気取りなダメ男キャラは中々かっこよく、ウクライナ移民という設定も面白かった。見ながら、ううこれは松田聖子には撮れねえなあと(この比較は既に古いか…)またしてもアメリカの力に勝手に敗北感。

帰宅途中には珍しくHMVに寄ってもちろんスペシャル特典付きバージョンを無事購入。