2.02
『ロシュフォールの恋人たち』
昨日は、フェデラーの準優勝に涙した日…。いや二位でも十分凄いんですけどね。彼には優勝してほしかったんですよね。スピーチで泣くのとかほんとズルいから。あああフェデ様に勝たしてやりたかった。
でもこれで決してナダルの時代がきたワケではない、という意見では柳さんと一致できたのでよかった。
本日は、みんな大好きジャック・ドゥミ監督の『ロシュフォールの恋人たち』 (67年)がデジタルリマスター版(あんまり意味わかってないけど)で上映されるというのでシネセゾンさんに駆けつけたら、私の想像以上にみんな大好きだったらしく平日の中途半端な時間だというのにえらい賑わい。中年層多し。
フランスの港町に住む美人双子姉妹(カトリーヌ・ドヌーヴ&フランソワーズ・ドルレアック、実の姉妹)を中心に、老いも若きも理想の異性を求めて騒ぎたくる3日間のミュージカル、と書けばなんか馬鹿っぽいけどこれがまあ幸福なこと幸福なこと。女優の美しさも衣装の完璧さも然ることながら画面の端っこに映りこむエキストラまでが完璧に踊り狂ってるってのがもう。だいたい、映画に出てくる建物が基本的に白&ピンク&水色で構成されてる時点で可愛くないわけがない。街をカラフルにするためだけに色とりどりな全身タイツの男女が歩き回ってるのも可愛いからいいんだと思う。
物語も、最終的にみんな理想の相手を見つけてハッピー、なのだけれど、だから途中で突然現れる祭りの後の閑散とした風景とか軍隊とか「男は浮気者〜、愛は枯れるもの〜」という歌声に妙に心が痛んだり。それでもパーティーは続く。