2.14
『我が至上の愛 アストレとセラドン』
アホみたいに暑いバレンタインにもきちんと理想の旦那様の最新作(最終作ー?)を見に行く律儀な私を誰か褒めてと思いながらエリック・ロメール監督『我が至上の愛 アストレとセラドン』 を銀座にて。
17世紀に書かれた5世紀を舞台にした物語ってこなのでガチガチのコスプレ劇を想像していたら意外な程あっさりした衣装と舞台装置なのねと軽く流そうと思った矢先、そこで起こってることのあまりの事態に、やっぱりこんな映画を撮ってしまう今年89歳になるような男とは怖くて結婚できないとひとり傷心。ただのダジャレかと思っていたら全くそうではなかったエロメール。何故純白のネグリジェを着た精霊や羊飼いの少女が片乳をぽろぽろこぼしてんのか、はたまた草原で寝てる少女の太ももが、髪をほどくふたりの姿があんなとんでもない図になるのかとくらくらしてるところにこのラストにうっかり笑わされてしまって。しかもこのオチは原作では空想のお話らしいのに。いやあほんと何もかも面白かったです。以上。おおエロと笑いなこの映画を表す言葉として、改めてエロメールという言葉の深さに今気づいた。さすが文豪。