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4.06

『イエスマン”YES”は人生のパスワード』

この一ヶ月、映画のことをほとんど考えず情報も仕入れず生きていたのですがちょっと目を離した隙に『HACHI 』 なんていう映画が完成されていたなんて。予告見て本気でひっくり返りそうになりました。やっぱり映画って面白いですね。
そんなこんなで久しぶりの映画気分を盛り上げるには熟考の結果やっぱりジム・キャリーの新作だよねとかなりひっそり公開されてる『イエスマン ”YES”は人生のパスワード』(ペイトン・リード監督、デビュー作の『チアーズ!』は結構好きだった)を見に新宿ピカデリーさん初体験。縦長過ぎ。
バツイチで引きこもり気味な地味銀行員のジムが、日々のあらゆることに「イエス」と答える生き方を妄信する啓発セミナーにまんまとハマりまんまと仕事も私生活もうまく行き出すという馬鹿げた物語。でもジムがここまでコメディアンに徹する作品は久しぶりな気がしたのでその期待通りさには満足。相変わらずの細かいネタの連打、下品過ぎる下ネタ、微妙過ぎる脇役のチョイス(コスプレマニアの上司が素晴らしい)、エンドロールの意味不明さ、めっちゃ笑えるけどでもその全てがジム故になんか切ない。ジム・キャリーには何故かダサいユーロビートがよく似合う。
と十分面白かったんですけど、でも、なんかこの全体に漂うパロディ感で笑いを持っていくにはジムはまだまだ勿体ない気がして仕方がない。ファレリー兄弟と組んだ時のような本気で狂ったジムを次回作に期待したいと思った。まだまだ待つ。