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6.12

『消されたヘッドライン』

ラッセル・クロウとベン・アフレックが主演とぼちぼち豪華キャストなのに全然話題になってないのが逆に気になってケヴィン・マクドナルド監督の『消されたヘッドライン』 をふらりと見に行ってみた。
代議士のベンと新聞記者のラッセル(上半身のシルエットは中原昌也氏)が大学の同級生という設定はちと無理があるんじゃないかと思いつつも、冒頭のひったくりシーンが中々かっこよくそのまま途中までは結構盛りあがったんですけどね。中盤から、記者が大企業相手に大スクープを暴くのと並行にベンの妻とラッセルが学生時代にやっただのやってないだのうじうじした男同士のやりとりが挟まれてくるのが余計に感じられてだるくなってしまった。原作が人気ドラマということなので無理矢理話を短縮したっぽい感じ有り。それでも最後、締め切りまでの短い時間に事件を追っていく流れはリズムも良くて中々ええじゃないの、と思いかけたところにこのオチはだいぶがっかり。ここまで盛り上げといて結局キチガイひとりの仕業はないでよ。なんで普通に、企業による軍事民営化の陰謀についての映画に出来なかったのかしら。大人の事情?エンドロールのほのぼの感はちょっと気に入ったけど。
でも、こんな地味な映画でも撮影場所がいちいちスケールでかくって、久しぶりにアメリカ映画を見るとそんなことだけで十分感心してしまう。
編集局長役にヘレン・ミレン、気を利かしたつもりっぽいキャスティングもこういう女性の使い方をする頭の悪さには辟易。お気に入りのレイチェル・マクアダムスはアホっぽい役で可哀想やったけどやっぱり可愛かった。ロビン・ライト・ペンは相変わらずばりばり美しかった。かなり好きかも。